『〈海の魔法〉が人と船を守ってくれるのではない。
人が〈海の魔法〉で船を守るのだ。
ゆえに人が手を抜けば、〈海の魔法〉も手抜きになる。』
↑ これ真理ですね。
色々な事を考えさせられました。
『王国の研究所〈賢者たち〉』と『王国と研究所〈賢者たち〉』は違いますが、どちらも「〈海の魔法〉に敵う者なし」という迷信に囚われている所は一緒なのですね。
他国に戦争を仕掛ける心理……ってどんな感じなのでしょう?
リアル社会でも戦争が起こっているので、かの国の大統領の気持ちを想像したこともあるのですが、どれもこれも今ひとつピンと来ませんでした。
このお話を読ませていただくにつれ、自称『賢者』達の考えやリーベル王国の考えはこうであったか…………なるほど、と深く納得してしまいます。
でも妄信に囚われ過ぎたまま突っ走ると、最後には対応を誤ってしまいますね。
隙を突かれたらもうお終いですね。
都落ちする準竜騎士や、成長していく全ての他者を軽く見て侮っていると、散々な目に遭うのだろうな、と、続きをつい想像してしまいました。
レッシバル達の今後の活躍を、楽しみにしております!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
かつてロレッタ卿は、宮廷に居並ぶ王国首脳陣に訴えました。
「船団護衛はあくまでも人の手で行うべき」と。
彼女の考えからすると〈海の魔法〉は単なる道具や手段に過ぎないことになります。
ゆえに本来の用途から外れたことをすれば壊れるのです。
リーベル側はあれです。
「おまえたちは間違っている!」という奴です。
ガネット、巣箱、表舞台から退場していく竜騎士たち……
いろいろヒントが出ているのですが、思い上がっている彼らには見えません。
レッシバルたちは見事、リーベルの死角に隠れることに成功したのです。
見えていないのだから警戒できず、警戒していないのだから備えようと思うはずありません。
これから彼らは無防備なまま散々な目に遭います(笑)
次話もお楽しみに。
ナポレオンの大陸封鎖を上手く利用して、情報の独占と密貿易でロスチャイルド家が台頭したのですよね。探検隊の商業担当は莫大な戦費を稼いだことでしょうね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ロスチャイルド家!
そうだったんですね。
ナポレオンもロスチャイルドも名前は歴史で登場するので知っていますが、そうやって栄えていったんですね。
探検隊の商業担当……つまりトトル商会ですが……
克全さんは鋭いですね。
思わず、ギクッとしてしまいました(笑)
アレータはファントムの外伝なので、外伝の外伝を書く予定はないですが、本作最後の方でトトル商会についても触れようと思っていました。
でも、『トトル立志伝』も楽しそうですね。
いかん、いかん、どんどん外伝が増えてしまう(笑)
次話もお楽しみに。