第43話

「そんなデイライトワークスだが、昨年の4月1日以降、急激に利益を伸ばしている」


「なんだって!デイライトワークスが4月1日に利益を伸ばしているだって!!まさか本編のゲームよりも充実したエイプリルフールしか遊べないミニゲームを毎年サービスしたお蔭で株価が上がったというのかっ!!」


「いや。実は終了したMMORPG。開発していたのはカルデア・オルガイツカ・システムズという会社だったのだが」


「なんだって!オルガマリーだって!たとえ倒産しても絶対に諦めない、進み続けそうな名前の会社じゃないかっ!!」


「そのサービス終了時にデイライトワークスはカルデアのメインコンピュータのデータをこっそり持ち出していたのだ。そしてその中にはゲーム内の女性キャラクターが保存されている。デイライトワークスはゲームのキャラクターをセックスワーカーロボットにインストールする事で莫大な利益を得ていたのだ」


「なんだって!つまりどういう事なんだっ!!」


「デイライトワークスは英霊娼館システムを完成させてしまったのだよっ!!この装置があれば世界中のありとあらゆる英霊が、確率一パーセント以下で思い通りにできるのだっ!!」


「なんだって!英霊娼館!!??」


「そう。フローレンスナイチンゲールだろうと、虞美人だろうと、アナスタシア・ニコ・ロマノアだろうと好き放題にできるのだよ。ポッキリ一時間だけね」


「ていうか確率一パーセントって何?」


「排出確率に決まっているじゃないか!!私だって百パーセントフローレンス・ナイチンゲールが出てくるのだったらそれでもう満足しちゃうよ!だがデイライトワークスは敢えて排出率を一パーセント以下にし、なんと95パーセントの確率で外れが出るように設定されているのだよっ!!」


「なんだって!!一パーセントで当たりが出るが実際には95パーセントの確率で外れを引く方が多いだって!!」


「そして君のお母さんは外れのデータとして用意されている」


「畜生!デイライトワークス!!絶対許さねぇ!!!」

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