まどろみの雫

第1話 あれから

ミルク「お姉ちゃん、私はもう大丈夫だよ」

いつものように朝食を作り、フライパンなどの調理器具を洗っているとそんな言葉が聞こえてきた。

くるみ「え？」

ミルク「誘拐と監禁されたショックはもう大丈夫だよ。お姉ちゃんずっと私につきっきりだったよね」

オクタリアンとの戦いから一ヶ月。

ずっと妹のミルクから離れずに過ごしてきた。

くるみ「でも…」

ミルクは食べかけのトーストを置いて足をもじもじさせた。

ミルク「そろそろ普通に学校へ行って、その…会いたいクラスメイトも…男の子もいるし」

くるみ「！」