性癖
@soran44
第1話
最中から少し鉄の匂いがした。
「うわ、最悪」
不摂生な生活をしてる彼女の月のものは不定期にやってくる。
水色のシーツに少しの鮮血。
「せっかく綺麗にしたばっかなのに」
気落ちする彼女の髪をそっと撫でながら指先で弄ぶ。
「やめてよ〜それどころじゃないよぉ」
するりとベットから立ち上がって
下着を拾いながら僕に問いかける。
「ナプキンとか持ってないよね」
僕は彼女にプレゼントする予定だった箱を
手に取り彼女に差し出した。
「あるの?」
突然渡された箱を受け取った彼女が
箱をあけた。
「何?これ」
生理カップだと伝えると
綺麗な爪でその独特の形と感触を確かめるように触る。
「使ってみたいと思ってたけどこの爪じゃ危ないかなって」
左右の爪を重ね合わせ、怖気付いたように話す彼女の耳元で僕は言ってみたかった言葉を囁く。
「えっ?」
驚く彼女をベットに押し戻し、僕を挿れる時の様に脚を開かせる。
調べたように、カップを潰して彼女の中にそっと押し込む。
「あっ、、、」
彼女がカップを飲み込んでいく。
飲み込んでいく。飲み込んでいく。
「もう入ったの?」
思っていた以上に簡単に入ったことに僕も彼女も驚いていた。
驚きから先に醒めたのは彼女だった。
耳元でささやいた。
「はずすのもあなたがやってくれるのよね」
僕は生唾を飲み込んで彼女が飲み込む様を反芻していた。
イレテミタカッタ。
僕以外のものを。
君に異物を。
「癖になりそう」
頭に響いた声はどっちだろう
性癖 @soran44
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