赤い唇が嫌いだ。顔のパーツの中で最も他者を求めているようで、本性丸出し。そんな風に冷めた考えを持ちながらも、彼に抱かれるぼく。誰もが仮面を被り自分を隠している。でも、あなたならぼくを翔ばせてくれるだろうか……性的描写が詩のように綴られています。作者の感性がとても綺麗です!
冒頭の唇の説明で作者は性描写をグロテスクに描くタイプかな? と思ったのですが、詩のような文体で綴られていました。 詩的と言っても抽象的な比喩表現でごまかしてはいません。「何をしているのか」わかりますが、生々しさを感じないので、淡々と読むことができます。 内容はエロですが、全体を見れば無機質でオシャレな作品だと思います。 行為のあとの雰囲気がクールで好きなんです(`∇´)