諦めきれない女の唄

鈴箏

ココアのおかわり

空のコップを見ていると気づく

あなたがいないと、自分磨きが疎かになる、って

あなたと別れて早6年

私はまだ、あなた以上の人に出会えていない

どんどん太って、どんどん馬鹿になって

あなたに恋していた頃の私はどこへ行ったの?

あなたとの美化された思い出を愛してる

それは私にとって心の宝

どんなに崇高な目標を掲げてもやる気が全く起きないのは

私が愛のためにしか動かない女だから

愛の事しか頭にない女は軽い?醜い?いいえ

美しいの間違いでしょう

どんなに大変でも、きっとなってみせる

あなた好みの女性に

だから待っていて

再会する時まで


冷めたココアを飲みながら思う

散々強がったけど、私にはあなたが必要だ、って

恋愛の事しか頭にない女、になんてなりたくなかった

あなたは素敵だから、それに釣り合う強い女になりたかった

でも、あなたは魅力的すぎて

あなたの事を考え始めると止まらない

あなたは私にとっての天国

どんなことがあっても、あなたに会うだけで幸せになれる

会わなくても、どこかであなたが生きていると思うだけで

私は元気になれる

次にもし会う時が来たら

私は躊躇ったりなんかしない

もしあなたが好きなら

私の嫌いな肉食系女子にだってなってやる

だから待っていて

再会する時まで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

諦めきれない女の唄 鈴箏 @suzukoto142

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ