第72話




それから少したち…


「…色々すいませんでした…」


しょぼくれた香澄が俺と唯ちゃんに謝ってきた

唯ちゃんのリンゴ状態は解消されているがまだ不機嫌みたいだ


ちなみに裕也は

『私は彼女がいるにもかかわらず○Vで巨乳の下乳を楽しむ変態です。もう浮気はしません。すいませんでした』

という張り紙を前後ろに貼られた状態だ…なんて残念な…


「まぁもうやってしまった事は仕方ないから勉強しよう!!あ、後皆んなに試食して貰いたい物があるから先たべてくれない?」


そう言いながら保冷バックから朝のケーキを取り出し


「結月の誕生日ケーキの試作でバスク風チーズケーキ作った、A.B.C誰が好きか教えて!!」


「アンタ、テスト中に何やってんの?」


「…いや香澄と裕也くんにだけは言われたくないと思う…」


「…確かに、香澄学年トップ5位だからってあんまり裕也とやりすぎんなよ、マジでコイツ留年するぞ、」


「…はいごめんなさい…でもアンタはテスト大丈夫なの?トップ10から落ちるかもよ」


「あーそれは大丈夫、計画的に勉強してるから普段もそこまでテスト勉強してないし」 


「「「は!?」」」


「いやある程度予定立ててやってたらいけるだろ?まぁ部活してないから時間あるしねそれより食べて!!感想!!明日の昼には焼くから今日の晩には生地作らないと寝かせれないから!!」


熱く語っていると皆んな呆れた様な表情をして食べ始める


「うま!!」


「…うぅ、くやしいけど美味しい…橙李お菓子苦手じゃなかった?」


「ホント美味しい!!バイト先で出せそうなくらい!!」


「あーウチの女王様の命令聞くために偶に練習してたから出来る様にはなってきたかな…で誰がいい??」


「俺はAかな、さっぱりしてて食べやすかった」


「いや断然Cでしょ、てかCだけチーズ種類違わない?」


「私もCがいいと思う!!なんかさっぱりもしてるけどチーズが凄い濃厚で凄い美味しいかった」


「あーBがクリームチーズだけ、Aがそれにレモン果汁入り、Cはカマンベールチーズの中身だけをAにくわえた物かな、多分女子はCかなと思って」


「ガチでやりすぎじゃない??まぁでもコレなら問題ないんじゃない??」


「ねー橙李くん私の誕生日にも作って!!」


「…この3ヶ月でなにが!?」


「いやちゃんとレシピみて分量測ってってやってたら出来る様になった!!」


「…まぁ,アンタ基本レシピ一通りみたらその後見ないし、測りもそんな使わないもんね…まぁ来年は期待出来るからいいか…」


「ありがと!!後は帰って仕込みするだけかな、残りも食べていいからじゃ勉強しようか」


その後は皆んなで2時間ほど集中して勉強をし、13時になったのでお昼もあるので皆んなで帰宅した。


ちなみに女子中学生もCが1番人気だったが何故か来週のお泊まり会の時に作る様になってしまった…まぁ誕生日の為我慢しよう


家に帰り少し昼寝をして何時ものルーティンと晩ご飯を用意し明日のケーキの生地を作り終えた所で華帆が帰ってきた


「ただいまぁ、おにぃご飯!!お腹すいたぁ、しぬぅ」


「はいはい…今日トマトパスタとサラダね」


「さっぱりなら何でもいい、勉強つかれたぁ」


裕也みたいに項垂れているのでちゃちゃっと用意して食べる事にする


「おにぃさぁ結月さんの誕生日気合い入れすぎじゃない?」


何故か少し不機嫌そうな華帆から質問が飛んできたので


「お前の誕生日に比べたら全然だぞ」


「ほんとにぃ?だってコース作るんでしょ?」


「でもかかるお金とか手間は明らかにお前の方がかかる、てかあんなの年に何回もしてたら死ねる」


「まぁおにぃ達は私の事大好きだもんね!!」


「まぁそれは否定しないけど、クオリティ落として怒るのは何処の女王様でしょうか?」


「そりゃぁ怒るにきまってんじゃん、てかおにぃ、妹大好きってシスコンだね!キモいよ!!」


何故か好きと言われて嬉しそうにしているので偶にはやり返す


「俺に彼女が出来てお祝いするのに豪華にしようとして嫉妬するブラコンに言われたくない」


「なっっ!!おにぃウッサイ!!後で1番高いアイスね!!」


そう言いながら不機嫌そうにパスタを食べる華帆、どうやらブラコン扱いが図星らしく恥ずかしかったみたいだ…皆んな気づいてるよ、ブラコン、シスコン兄妹って事…不本意だけどね


その後コンビニで1番高いアイスと言われたので買って帰った期間限定の変わり種アイスに文句をつけ俺のサ○レをとられた


……エナドリきな粉アイス黒蜜かけ…俺もいらないんだけどな…




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