第71話




『ポンポン』


香澄がやさしぃく裕也の肩を叩く


「ヒィッっ!?」


アニメかの様にカタカタと音を立てながら裕也が後ろを向くと満面の笑みの香澄がいた


「裕也くんおまたせぇ」


「……おう、香澄…勉強するか?…」


「その前にちょっとお話しましょうかぁ?」


「…と、とお…り…た…たす…けて…」


「…おいそこの鈍感青春ブタ野郎、手だすなよ…」


「…はい仰せのままに…」


香澄が裕也の前に立ちアイアンクローをきめる、……なんかメキメキ言ってません?


「…誰の胸がストーンだって?」


「…すいません」


座ってた裕也、若干浮いてない!?


「…一応私でも下乳あるよなぁ?昨日、一昨日と散々楽しんだよなぁ?」


あ、2日連続でお楽しみだったんだ…


唯ちゃんが横に来て小さい声で


「…香澄ってあんな大体な事まで話すの?」


「…まぁポンコツ姫だからな…普段もエロい事偶に口走ってるだろ?」


「…まぁ女子トークって色々凄いけど香澄はズレてるよね…メイド服にネコミミは当たり前だと思ってるし…おもちゃ買おうかとか言ってるし…」


「…普通そこまで話さないよね…アイツの将来が怖い…」


「…うん…まぁ裕也くんも裕也くんで悪いけどね…」


唯ちゃんと香澄の奇行と裕也の残念さについて話していると説教?している香澄がまたとんでもない事を言い始めた


「大体ねぇ私の事小さい小さい言うけど華帆だってBよりのCだし唯もBで私と変わらないくらいなのにパット2枚入れて誤魔化してるだけだからね!!他の女子も多めにパット入れて大きく見せてるけど大体見た目よりワンカップ小さいと思えこのバカ!!あとアソコの彼女は異常なの!!あんな天然物中々ないからね!!」


どうやらA○を見てる事などについての説教は終わったみたいだが、自分が貧乳と言われる事に対しての怒りは収まってないらしい…てか唯ちゃん巻き添いくらってるし、…まぁ小さいとは薄々思ってたけど…バイクに乗せた時も感触なかったしね…色々ドンマイ!!


「ちょ!?香澄何いってんの!?」


あ…今突っかかると更に被弾するよ…


「だって裕也が小さい小さい言うから現実を教えてやろうと思って!!それに唯もパット入れすぎ!!そんなないでしょ!?」


このポンコツ姫何処までやらかすんだ…周りの男子興味津々だぞ…


「…だって大きい方が…」


コレは流石にフォローいれるか…いや…黙っておこ、逆らうと流れ弾がくる


「だいたい橙李があんたの事好きって言ってた時も入れてたけどアイツは匂いフェチと声フェチのクソヤロウだから!胸関係ないから!!!性格も好まれてたんだから押し倒すくらいしなさいよ!!このヘタレどもめ!!」


うわぁーすげー形で流れ弾が飛んできた見事フラグ回収!!

唯ちゃん顔真っ赤だよ…可哀想に…


「唯ちゃんのちょっとハスキーな声好きって言ってたわよね?橙李!!…それに比べて裕也!お前はまだ乳乳いうか!?」


はい確かに言いましたけど本人の前で言わないで下さい、唯ちゃんリンゴみたいになってるから…


「唯ちゃんゴメンね、あのアホとめてくるから…」


小さい声で唯ちゃんに言うとビクッとして


「…うゆ…もぅ色々恥ずかしくて無理だからお願い…あ、でもさっき香澄が言ってたのってホント?」


「…まぁそうだね…今は結月がいるから違うけどあの時はそれも好きな理由だったし、話したいって思う理由だったかな…まぁ今みたいに遠慮なく友達として接してくれるのも嬉しいけどね」


「…うぅぅ………ズルい……早くいってよバカ……ありがとね…はぁ香澄の言う通り橙李くん鈍感青春ブタ野郎だね、ほらアレもう止めて…何言われるか溜まったもんじゃない」


恥ずかしいそうに唯ちゃんに言われたので香澄を止めに入る



「…香澄、香澄」


「は!?何よ!!アンタは彼女の小ぶりのメロンみたいに大きなおっぱいに抱かれてねとけばいいのよ」


「…ここ教室だから…お前みんなの前で色々ぶっちゃけすぎ、お前の性癖とか唯ちゃんとか俺とか被害すごいんだけど…そろそろ止めない?お願いだから、唯ちゃんとかリンゴみたいになってるし…」


「は!?」


香澄に諭すように話しかけると周りをキョロキョロしながら我に帰ったかの様に見渡す、


そこにはリンゴみたいに顔を真っ赤にして胸を隠す様に抑えている唯ちゃん、アイアンクローをきめられガタガタ震えてる裕也がいる


周りの少ないウチのクラスメイトも呆気にとられている


「…私何いった?」


顔を青くしていく香澄に


「…昨日一昨日と裕也と大変お楽しみだったんだろ?」


「NOooぉぉぉおぉぉぉぉぉー!!」


「…とりあえず俺と唯ちゃんにはあやまってな…」


「…うぅぅうぅー…香澄のアホぉ!!」


ポンコツ姫のショウタイムはこうして幕を閉じた…



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