第26話
荷物や着替えなどをまとめて瑞希さんに連絡をし
ウチまで帰ってきた。
「じゃあ、とりあえず俺の部屋に荷物置いといていいから、俺晩ご飯の用意始めるね、終わったらリビングに来て」
「わかったぁ」
と返事が聞こえてきたので、テーブルの上を片付けて大きめのホットプレートを出し、準備を始める。
材料も切り終え、タネもしこんで後は焼くだけになっても戻ってこないので様子を見に行くと部屋を漁っている結月がいた。
「!!」
「…なにしてんっすか?」
「…いや、ラノベ定番のエロ本探しとか?」
「なぜ疑問系??因みにネット派なんでないよ、本もDVDも」
「っち、そういえば橙李使ってる香水ってコレ?」
「うん。ちょっと高いけどね、後はボディクリームとかハンドクリームも似た匂いの使ってるよ。」
「あ、確かにコレ香水使って無い時の橙李の匂い。落ち着く」
「トリップせんようにね!」
「うっさい!あ、そういえば華帆ちゃんは?」
「んー時間的にはそろそろ帰ってくるかな、お腹空いた??」
「んー大丈夫!!…てか橙李嫌じゃなかったら昔のバスケの動画とかあるなら見てみたいな」
「…いいっすよ。リビングにあるんでいこうか?」
「ありがとう。今日のも今度見せてね。」
「香澄に貰ったら渡すよ」
そういいリビングに移動し、過去撮って貰ったバスケの試合を結月に見せた。
俺はまた色々な感情が出てくるので気を紛わす為に明日の弁当のおかずを作っていると
「ただいまぁ、おにぃソバ買ってきたよ!ってか誰か来るの?」
と華帆が帰って来てリビングにやってきた
「あっ結月さんこんにちは、ってかおにぃその足どしたの?」
「おじゃましてます」
「あーこれ今日、球技大会のバスケ全力でやったら少し力入らなくなって結月さんに病院連れて行ってもらったんだよ。で明日朝イチでまた病院行く事になったんだけど、母さんいないから結月さんが病院連れて行ってくれる事になって、で今日泊まる事になった感じかな。」
「え?大丈夫??また痛めたとかじゃないんだよね?」
「あーそれは無いと思う。今はゆっくりなら歩けるし痛みも無いから、ただ酷使しすぎただけ。あと今日の試合香澄が撮ってくれてるからまたDVDにやいてくれるって」
「あーなら良かったよ、ちなみに何試合したの?」
「全力は1試合だけ、でも香澄がテーピングしてくれてなかったらやばかったかもって、ってか結月さん熱中しすぎでしょ?」
「いやあんまりバスケの事わかんないけど、橙李と裕也くんが凄いのは見てわかるよ!なんで童貞なの?」
「おにぃちょーバカにされてるじゃん!めっちゃウケる!!」
「…2人ともお好み焼きなしね」
「「は!?なんでよ??」」
「バカにするから」
「ふーん橙李はこんな可愛い2人に紐じい思いさせる気なんだ。そんな男とは思ってなかったなぁ、残念だなぁ、橙李のお好み焼き食べたかったなぁ」
「じゃあごめんなさいは?」
「は?なんでよ?それより早く!!早く!!お腹空いた♪橙李お願いねぇ〜」
「はいはい」
「やっぱ我儘女王様と執事だ、…禁断の恋…デゥフフ」
「おい華帆!妄想止めろ!!じゃあやくよー」
そういい薄く生地を引きキャベツを大量にのせ、横でソバを炒めていると
「あれ?橙李今日お好み焼きっていってなかった?」
「はい?だから今用意してますよ?」
と不思議に思いながら天かす、イカ天、豚肉、粉末の鰹節などをのせその上に炒めたソバを乗せて蒸し焼きにする
「あ!?広島風お好み焼きか!」
と結月が言うと兄妹が凄い勢いで
「「いやこれがお好み焼き!!」」
と言い放ったらビックリされたので
「結月さんコレがお好み焼きね、アレはモダン焼き!!大事な事!!コレだけは譲れない!」
「あーうちの母方の実家が広島でウチではコレが普通なんだよ。
でも実際コレの方が美味いしちょっとまっとき」
「あっちなみにおにぃ怒ると偶に広島弁でるよ!」
「おい!!恥ずかしいからそれ言うな」
と話しながらソースなどのしあげをしていき
「まぁまぁとりあえず食べてみて!ちなみに箸とヘラどっち使う??ヘラでの食べ方は華帆に聞いたらいいから、俺簡単につまめるの仕上げて来るから食べたて、その後もう一枚焼くから」
そういい台所にいった。どうやら華帆が強引にヘラで食べさせているみたいで賑やかな食卓になっていた。
食べ終わると華帆は部屋に戻り2人でリビングでくつろいでいると
「ごちそうさま!美味しかった。特に2枚目の砂ずり入りのやつ!!」
「よかった。アレは実家の方の地域で出されてるのなんだ」
「色々あるんた。いいなぁ私達の実家どっちも近いからこういうの憧れる」
「まだまだ美味しい物沢山あるから、今度いけたらいいね」
「…え?…2人でってこと??」
「あっ!!…すいません」
「アレあれぇ??何かイヤらしい事でも考えてたのかなぁ??まぁ橙李がちゃんと誘ってくれたら考えなくもないかな」
「え!?イイんですか!!?」
「興奮しすぎて敬語になってるし! まぁ橙李の頑張り次第かなぁ?」
「…その言い方ずるいっすよ!あ、お風呂華帆とどっちが先に入るか決めて貰っていいっすか?この足なんで俺最後に入るんで、アイツ呼んできます」
そういい照れるのを隠しながら華帆を呼びに行った。
その後は順番にお風呂を済ませ、俺が上る頃には華帆と結月で楽しくギャルゲをしていた。
洗濯や次の日の弁当の用意を済ませた頃には12時を回っていて華帆を自分の部屋に帰らせて結月には俺の部屋を使ってもらい、俺はリビングのソファで寝る事にした。
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