第27話
なかなか寝付けずに携帯でネット小説を読んでいると小さい声で
「よ!まだ起きたんだ」
と結月が2階から降りて来て話かけて来た
「いや何か寝付けなくて、小説よんでたらハマっちゃって」
「そっか、あ、橙李寝間着ありがとね、ちょっと大きいけどあったかくていい」
「よかった。てか寝れない??」
「んー少しうとうとしたたんだけどちょっとね」
「ん?なんかあった?」
そう不思議そうに結月をながめていと
「…もう バカ」
と言いながらいきなり抱き寄せられた
「…え!?ちょっっ!!」
いきなりの事でビックリしすぎて何がおこったか最初は理解が出来なかった。抱き寄せられたと気づいた時には顔に伝わる柔らかい感触と少し甘い香りと温かさのさいで一気に恥ずかしくなり離れようとすると
「…ちょっとじっとして、」
「いや、でも」
「いいから!!落ち着いて」
「…はい」
「…大丈夫??」
「え?」
「さっき橙李のバスケの試合みして貰ったら、あれだけ本気でやってたのにとか橙李が色々してる間に華帆ちゃんにも聞いて考えてちゃって。今日最後って気持ちは車で聞いたけどあんなの見たら心配になって…寝れないのもそれがあるからじゃないの?」
「…まぁもう気にしてないって言うと嘘になるけど、悔いはないなか。…ただ…」
「ただ?」
「…ただバスケ以外中途半端にして来たから、バスケ無くした俺に何が残るのかなとか、あーコレからコレより楽しい事あるかなぁ、色々考えるよね、」
「…そっか」
「……」
「…橙李、橙李はバスケだけじゃないよ?あなたの1番イイ所は誰に対しても優しい所、誰かの苦しみや辛さをちゃんと理解して寄り添える所と私は思う。少し言い方悪いけど、バスケの方が付属品かな、分からないなら私があなたのイイ所、何があるかを教えてあげる。」
「…照れるんでヤメテクザサイ」
「ふふ、なぜカタゴト?
あと、コレは私も恥ずかしいから一回しか言わないぞ?」
「はい」
「コレから楽しい事は、ベクトルとかが違うかもしれないけど私と2人で沢山作っていこ?私は橙李が側に居てくれたら楽しいし嬉しいよ?」
「いやそれ余計寝れなくなるやつ!」
「ふふ、なんでかなぁ?」
「でたイタズラ姉様!…まぁ可愛いからいいけど、あと心臓の音凄いよ」
「…そりぁ恥ずかしいし、…自分からこんな事するの初めてだし」
「…あざす」
「…バカ……っえい!!」
そう言うと抱かれたままソファに倒された
「…まだ寒いから一緒に毛布にくるまって話そ?」
「!!近い!!色々困る!!」
と胸から顔を離し甘い声で言われた。
あと少し近づいたらキスできるくらいの距離だった
「ふふ、可愛いな、…てかさぁアンタ…また…」
「イヤこれは仕方ないと言うか…」
「…前も思ったけどさぁ、…よね?」
「恥ずかしいなら言わないでください。」
「ふふばぁか、てか…誰にでもこうなったらやだからね?…橙李は私だけの物だもん」
「…可愛いすぎるんでヤメテ」
「ふふ…橙李」
「…はい」
「お疲れ様」
そう言われ、また軽く抱きしめられた。少し甘い香りと落ち着く心音で俺の意識はゆっくりと無くしていくなか
橙李愛してるよ、もう少しまってね
と聞こえた気がした
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