第14話




そして次の日の昼何時もの3人で弁当を食べていると


「で、橙李さぁ昨日のバイト先の姉様の件だけど、どんな人なの?」


と香澄が急に降ってきたので少しむせてしまう


「どんな人って、双子のお姉ちゃんだよ」


「それだけ?裕也なんかしらない??」


「あーそれって最初めっちゃ怖いって言ってた人だろ?流石ドM!w」


「確かに最初怖いってイメージあったけど、実は人見知りでデレてくると可愛いんだよ」


と言うと2人がニヤニヤしながら


「今日その人バイトはいってるの?」


「お前今日バイトだったよな?」


と聞いてきたので、シフトの確認をしてみると


「あー確かに結月さん入ってるよ、」


「「了解!なんか奢ってね!」」


いや来るのはいいけど結月さんキレないかなぁ?と思い


「来てもいいけど結月さんにからむなよ?」


と釘をさしたら笑われた。

なぜ!?と反応しているとまた奴がきた


「香澄なんか楽しそうに話してるね?どこか行くの?私も行きたいな」


そう唯ちゃん登場である

裕也、香澄の雰囲気が変わったので、首を横に振って落ち着くようにうながすと香澄が


「ごめん、久々に裕也とデートしよって話、ね裕也?」


「あっそうそう、ごめんねだから今日は2人で遊びたいんだ。また今度遊ぼうよ!」


と大人の対応をする2人に感謝していると


「そっか残念、あ、松原君は今日暇?この前用事で遊びに行けなかったから今日とかどうかな?」


と唯ちゃんがふってきたので、ビックリした。

その様子を見ていた2人、とくに香澄がキレそうだったので、裕也を見ると机の下で宥める様に手を握ってくれていた

俺は唯ちゃんをこの場から退けさせるのが仕事だ、少し言葉に詰まりながら


「…ごめん…折角誘ってくれたのは嬉しいんだけど今日俺バイトなんだ、だからまた今度さそうよ。ホントごめんね」


と言うと少し表情がピクつきながら


「そっか、残念ならあとでRINEするね」


と言い何とか去っていってくれた。

その後香澄が軽くキレ、クラス全員理由が分からないが凄いキレ方をしていたので萎縮してしまったが何とか宥めた

みんな香澄ホンキでキレたらもっとヤバいんだぜ、と裕也と2人で苦笑いしながら何とかクラスに返した。

放課後バイトに行くと結月さんとたわいもない会話をしていたら奴らが来た。


「いらっしゃいませ…ってお前らか」


「こらこら店員さんちゃんと接客してよね?」


「香澄そのキャラどうした?まぁいいや、なら席に案内するね」


と歩き出そうとしたら、結月さんが隣にきて


「…橙李。友達?」


「あー幼馴染でカップルの香澄と裕也です。2人共こちら何時もお世話になってる?姉様こと結月さん!」


「…橙李なぜ疑問系?後で話合おうか、2人共可愛いねどうも。じゃ橙李あんまり遊ばないように」


「はいかしこまりました姉様! じゃこっち来て」


「…おぼえてろよ」


と言われてしまったがとりあえず席に案内すると2人して


「なに!?あの超絶美人!!あのクオリティで双子なの?世の中不公平よ!」


「いや香澄も一点を除けば負けてないと思うよ?」


「橙李後で覚えてろよ…私だって…」


「俺は今の香澄のままがいいよ? でもホント美人でクールだなアレ怒ってんの?」


「いや、今日は機嫌いいよ?俺が後でイジられるだけだと思うけど、最近いいおもちゃにされてるから」


と話していると

とーりーっと甘ったるい声で近寄ってくる瑞希さんがいた。


「ねーねー結月から聞いたけどとーりの幼馴染来てるんでしょ、2人共可愛いカップルって結月が褒めてたけど、この子達??

あー可愛い♡なんか高校生って感じだね!私は瑞希!さっきあったと思うけど姉様っぽいのが姉の結月で双子だよよろしくね!!」


「マジで双子なんだ!?しかも全くみわけつかん!」


「裕也が驚くのも無理ないけど本当に橙李見分けつくの?」


と2人に驚かれたので


「え?全然違うから、まぁ声マネされなければその日に見分けつくよ?後は瑞希さんは高校生でもいける感じとか?」


「またとーりバカにしてない??私おこるよ?」


「はいはい、後でチョコ休憩室に置いとくんであげますよ、それで許してください」


「わーいありがと、とーり」


「「あー確かにw」」


「ん??どしたのかな??」


「いや何でも無いですよ、あ橙李パフェ2人前作ってきて、私瑞希さんと少し話したい。裕也もいいよね?」


「もちろん!ほら行ってこい」


と2人に促されるまま裏手でパフェを作ろうとしていると


「橙李さっきのはどうゆう事かな? てか他でも姉様って呼ぶから瑞希まで姉様って呼んでくるんだけど、」


なんか可愛いくグチってくる結月さんに


「すいませんって、でも結月さんが1番話やすいから親しみを込めて呼んでるんですよ?」


「んーなら今日夜付き合って、それで許してあげる」


「え!?今日瑞希さんいますよね?」


「あーその件そろそろ話すよ、瑞希からも許可得てるし何人かはバイト先の人知ってるから」


と言い残し結月さんは去って行った。

俺もパフェを作り終え2人に提供して瑞希さんと戻ると子供の頃のネタを聞いたらしく結月さんや厨房さんまでに伝わり散々イジられながらバイトを過ごした。


裕也と香澄を見送る時に香澄から、裕也をドキッとさせたいから2人の行ってる美容院とか聞いといて、また詳しい事はRINEする

と言い仲良く帰っていった。

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