第13話

スタジオに入り雑談しながら何曲か合わせて練習をした。その際に文化祭に出るのとコスプレをする事を妹に散々笑われながら残り30分って所で妹が満足したみたいだった。そこで香澄が


「っで橙李、唯となにがあったの?」


と話をきりだした。


「んー唯ちゃんには言わないって言ったんだけど、もう好きじゃないからいいか、実は当日約束の時間になっても来なくて電話とかメッセージおくったりしてたんだ、で、3時間かな?待っても来なくてどうしようかと思ってたら前からカーストトップのビッチさん?とその彼氏と自称バスケ部に肩を抱かれた唯ちゃんが来てまぁバカにされたんだよね4人に」


と言っていると、香澄が


「え?唯が?確かに最近あのグループとよくいるけど、唯がバカにしたりしないでしょ?」


と少しキレ気味の香澄に


「いや、なんならビッチさんカップルは普通の感じで話掛けてきたけど、バカにし始めたのは唯ちゃんからだったよ、」


と言うと、その日のRINEを皆んなに見せると香澄がショックを受けた様な顔になった、そこへ華帆が


「それっておにぃが珍しくオシャレしてイメケンっぽくなってた日だよね?あれ?結構早くでなかった??」


「うん、唯ちゃん可愛いし、あんまり知らない人に話掛けられたくないかなって思って30分前にはついてたかな、で散々バカにされてたんだけど、偶然近くで買い物してたバイト先の例の姉様がいて、4人を論破?して凹ましたって感じかな」


と言い終えると裕也が


「なぁ香澄、そのグループ誰かわかる?」


「多分だけどビッチさん?が藤原、彼氏が瀧元、でもう1人が壇上だったかな?最近いてカーストトップグループというか面倒臭い、目立ってるのはその3人、そして全員ウチのクラス」


「あー壇上ってバスケのベンチにも入れんど下手なヤツじゃん!よく橙李やりかえさなかったな」


「あーあいつ俺よりバスケ上手いらしいよ。なんか唯ちゃんにそんな事言ってた。流石にショックがデカくて言い返せなかったのと、後で来た姉様が言いすぎて流石にこれ以上はって感じになったからその場離れたけどね」


と言っていると華帆が


「おにぃその姉様って最近よくニヤニヤしながらRINEしてる人でしょ?ゴールデンウィーク終わりも顔真っ赤にしてその人達の所から帰って来てたし、ちゃんと6人の中から1人選ぶんだよw」


「だから6当分の花嫁じゃないって!!双子!!」



とたわいも無い話していると黙っていた香澄と裕也


がキレた。




2人が凄い剣幕で


「唯よびだす!!私達の橙李を!」


「唯ついでに壇上達も、流石にバカにするのは許せん、デートドタキャンとか、他の人と遊ぶのはいいけどそれは許さん。」


「まって今やんわり大丈夫かきいてる、電話するから、てか唯デートドタキャンした事謝っても無いしな なにあいつ?マジでシメる!?」


と香澄が覇王色の覇気を出し始めたので


「ちょい2人共まって!!もういいから!唯ちゃんには言わないって言ってたし香澄も今まで通りにして、香澄と裕也が心配してくれてるのはわかるけど本当大丈夫だから」


と慌てて止めようとするが、


「よくない!!!あんた、うちのクラスから噂ながされてんの!今日学校いったらなんか橙李が怖い女帝みたいな人連れてあいつら脅したって!女使ってイジメしてるってモテないから金で年上の女の子買ってるって!いいの!?まだそこまで広まってないし、前のクラスとか今のクラスの奴は橙李がそんな事する奴じゃないって知ってるからあんまり広まってないみたいだけど、少なくとも何人かは信じてる、私は凄い悔しくてそれはないって、言ってたけど流石に内容が酷すぎる。私の大切な幼馴染を…」


「香澄大丈夫か?」


「大丈夫なわけないでしょ!!!あんた平気なの?私達の橙李をこんなバカにされて、子供助けてバスケ出来なくなったのにまぁ仕方ないって、子供に心配かけない様に痛み耐えてその場離れて、そんな優しい奴いる?私達のケンカも橙李が宥めてくれるから何時も何もなく終えれるし、もっと裕也の事好きになれる。そうしてくれてる橙李がなんであんな事言われないといけないの!!?」


「…いや流石にやり過ぎだな、でもまずは一旦落ち着こ、華帆ちゃんも心配そうに見てるし」


泣き始めてしまった香澄を裕也が心配そうになだめる。

香澄は自分の大切にしている物や人が傷つけられたら感情が抑えられなくなり、ピークに達すると泣いてしまったりする


しんみりする中俺は、


「やっぱり裕也と香澄はいい友達だよ、俺の為にありがとう。

まぁ2人と華帆には迷惑かけるけど、他のヤツの前ではカッコつけたいから、それにおかんが、『男は女の嘘を許して愛しなさい。ワガママはききなさい。女は嘘を着飾って美しくなるのよ、まぁ浮気はギルティだけどね』って言ってたから嘘つかれはのは別にいいし、噂も2人が信じてくれたら別にいいよ?こんな友達思いの2人と出会えたのが奇跡みたいな物だから、ありがとう、だから香澄も裕也も落ち着いて、皆んなには今まで通り接して」


そういうと華帆が香澄と裕也に


「かすみねぇ、ゆぅーにぃーこんなダサいおにぃの為にありがと、でもうちのダサいおにぃなら大丈夫だよ?だってデートしてても多分無理にカッコつけてたからキモイのすぐバレてたし、その噂も多分すぐに治るよ、だって3人いたら最強じゃん!!ダサいおにぃ、たまにポンコツのかすみねぇ、残念勇者のゆーにぃの3人が揃って始めて最強なの!だから大丈夫!!私達おにぃのカッコいいのしってるから大丈夫!!ね!わかった!?」


いつも思うがコイツは俺達のなんなんだ!?と思う。多分2人も思っている事は同じで苦笑いをしている。そして3人そろって


「「「仰せのままに女王様」」」


と膝をつき挨拶するとドヤ顔で見下ろしている。多分コイツが最強でコイツに逆らったら人生終わりだと俺は思っている。


「まぁと言う事でとりあえず唯ちゃんには何もしないと言う事で!!よろしくね」


「裕也これでいいのかなぁ?」


「まぁ橙李がいいって言ってんだからいいんじゃね!?てかおばさんの格言がすげぇw」


「確かにw裕也もそれくらいの器量みせてね」


と砂糖の匂いが立ち始めた所で華帆がいきなり


「で、おにぃその姉様って人とデートしたんでしょ?帰ってきたの遅かったし、そこの話を詳しく!!ツンツン姉様の話の方が気になります!!」


「「確かにそれも気になる!!」」


あれー今まで友情をたしかめあってなかったっけぇ?と思っていたら店員さんが、


「お時間でーす」


といいタイミングで入ってきたのでナイス店員!と思いながら食い気味に


「はーい、何時もありがとうございます!ほら帰るよ皆んな!!ほらほら!」


といい逃げ出すと


「逃がすな!捕まえろ!!」


「「YES my lord」」


と3人に追いかけられながら帰った。

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