第10話
ウィルは泣くナリーナの頭を撫でて優しい声色で話し出した。
「復讐したい気持ちはわかるが、あの国はもう終わる」
「なぜです……」
「さっき言った悪意を持つ人間、すなわち横領や裏で何か企んでいた者たちが襲われたと……」
「なら、陛下や王子も……」
「あぁ。だから、お前の復讐はもう終わりにしろ」
「うっ……」
涙を流すナリーナを抱きしめて、背中を撫でる。泣きながらナリーナは聞いた。
「なら、この苦しい気持ちはどこへぶつければいいのですか……もうお父様もいないし私は一人ぼっちなのに」
「もう復讐することを諦めて、俺のそばにいればいい。俺はお前を気に入った」
「でも、そんなの死んでしまったお父様は報われないわ。体液交換で黒女王を抑えられるのなら、マイグとやれば、黒女王が目覚めるのよね? なら黒女王になってから、マイグを殺す。そして、自分もその後に死ぬ」
「そんなの俺が許さない。今は辛いかもしれないが、俺は絶対お前を手放さないぞ」
そう言って、ウィルは美少年の姿に変わり、自分の部屋へと戻っていった。
ナリーナはなぜか急に恥ずかしくなり、部屋へと戻り、ベッドで泣きながら知らぬ間に眠ってしまっていた。
※※※
マイグは監獄に入れられたまま、ナリーナのことを考えていた。ナリーナの涙を見てからナリーナを恋しくてたまらない。今頃、ウィルに抱かれているのだろうか。そう考えるだけでも怒りがこみ上げる。所詮は、魔術師が書いた魔法陣などマイグにかかれば何の問題もない。
「消去」
と唱え、警護に当たっていた騎士どもを消し去り、簡単に監獄から抜け出した。眠っているナリーナの元を訪れる。万が一、行為中に声を出されたら困ると思い、ナリーナに魔法をかける。本当はかわいいナリーナの喘ぎ声が聞きたいが、きっと俺は手加減して抱けない。だから、そのまま催眠魔法と声が出ないようにした。
「ナリーナ、なぜだかわからないがお前を抱きたくて仕方がないのだ。俺の思いを受け止めてくれ」
マイグは、眠っているナリーナの胸を触っていき、ナイトドレスを脱がせば、胸の周りには赤い花がたくさん咲いている。これは……
「あのやろう、ナリーナをやはり抱きやがった。ナリーナの始めては俺がもらうはずだったのに」
怒りのあまり魔力量が抑えることができない。そのままキスマークの上に自分のモノへと上書きしていく。あまりの数の多さになかなか挿入まで行かない。なんとか全てに上書きを終え、下着へと手を伸ばすと、さすがに気づいたのかナリーナは下半身をモゴモゴと動かし始めた。
自身の大きくなったモノを出し、ナリーナの中へと押し入れた。
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