第3話 冒険者、初陣を飾る

行き先を東と定めた一行の上空から、3匹の有翼犬が襲いかかってくる。


GM:では魔物知識判定をどうぞ。目標値は知名度が5で、弱点値が10です。

アラーイス:9です。

GM:弱点値は抜けませんでしたが、正体は分かりました。データとしてはウルフに特殊能力「〇飛行」がついたものです。アラーイスにはこれが何らかの魔法的手段で翼を生やされた野犬だと分かります。

ダナ:翼を授けてしまったのか。

GM:こちらの先制値は11です。

ヴィーノ:えいやっ……! 11。

GM:そちらが先制を取りました。(有翼犬を3匹とも前線エリアへ移動)

アラーイス:妖精魔法の属性は、火・水・土・光を選んできてるよ。

ヴィーノ:通常移動してAに攻撃。13で当たって、2回転してダメージは12点。

GM:いきなり2回転!? HPが残り1点に……。惜しい!

ヴィーノ:「今、調子良いけど、オレも当たったら同じ状態になるからよろしくな!」

アラーイス:そんなに柔らかいの!?

ヴィーノ:柔らかい(笑)。

ダナ:ではその瀕死の犬に。12で当たって、1回転して17点ダメージです。

GM:また回ったの!? 凄いな、みんな。駆け出しらしからぬダメージ。(有翼犬Aのコマを墓場に移動)

アラーイス:Bにファイアボルト。達成値は9で抵抗を抜けて、ダメージが1回転して13点。

GM:魔法ダメージが13点ね……、ん? それって一撃で死んでるよね……。ぼーん!(Bを墓場へ)

ヴィーノ・ダナ:すごい!

アラーイス:「よかった」頭にぽんぽん花が咲きます。

ヴィーノ:もしや我ら、結構イケるのでは? みたいになってる(笑)。

GM:おのれ、よもや全員がダメージ決定のロールを回転させてくるとは思わなかった!(ぐぬぬ) アラーイスはMPを忘れずに減らしておいて下さい。あっという間に敵は一匹になってしまいましたが、ここでお待ちかね! 敵さんの攻撃です。

ヴィーノ:ああやめて!

GM:(有翼犬は攻撃対象をランダムに選び)ダナに行くようです。命中力は固定値の9に「〇飛行」で+1になって10。

ダナ:7で回避失敗。

GM:物理ダメージを8点どうぞ。では2ラウンド目に行きます。

ダナ:近くにいるので、殴りますね。命中力判定は11で当たって、ダメージが8点。

GM:まだ生きてるよ。

ヴィーノ:行きます。……外れ。「避けられた!」

GM:ひょいひょいひょい。(ウザイ動きで有翼犬のコマを飛び回らせる)

アラーイス:ファイアボルトを撃ちます。12で抵抗を抜けて、ダメージは10点。

GM:……お亡くなりに……(コマを墓場へ)。初めての戦闘はあっさりと終わりました。順調ですね。


有翼犬を倒し、手分けをして戦利品を獲得した一行は、当初の予定通りに東へと向かった。

足元を覆っていた草はまばらになっていき、やがて荒野になる。


GM:点々とした黒い痕跡を追っていったところ、干からびた犬の死体を発見します。近づいてみると、犬には翼があり、犬種もカールとは異なります。(こっそりと、画面上のコインを一枚増やしておく)

ダナ:「カールでなくて良かったけれど……」聖印を握って、祈りの言葉を呟きます。

ヴィーノ:「こいつからも戦利品取れねぇかな?」でも自分では触りたくない。

アラーイス:「死んでから時間が経っているみたいだし、無理じゃない?」

GM:ここまで来ると遙か北北東に、塔のような垂直の岩塊とも建造物とも思える何かがそびえているのが見えてきます。(ごそごそ)良いものをプレゼント!

アラーイス:ランダムエンカウント表……?

GM:行きま~す。とりゃー!(ランダムエンカウント表を振る。画面に、魔物の見た目と反応、知名度/弱点が表示された)

ヴィーノ:とかげ? って言われてる。腹を減らしている様子だ。

アラーイス:知名度/弱点値は7/11か。魔物知識判定は12!

ヴィーノ:(アラーイスに)「なんなんだ、アレは! 早く説明してくれ!」

GM:ジャイアントリザードです。弱点値も抜けているので、物理ダメージ+2になります。

アラーイス:「戦わなくちゃいけないのかな……」

GM:向こうはお腹を減らしていて、やる気満々みたいです。

ヴィーノ:先制判定は8。

GM:ジャイアントリザードが先制です。(ランダムで攻撃対象を選び)ヴィーノに向かっていきます。

ヴィーノ:7で回避失敗。

GM:8点の物理ダメージです。がぶーっ!

ヴィーノ:「イテ、イテテ! おい! 痛いぞ! (他の二人に向かって)早く何とかしろ」

GM:うまー。

ヴィーノ:「肉が余りついていなくて、美味しくないぞ!」

GM:久しぶりの生肉だから。うめー!

ヴィーノ:やばい! 「早く俺を助けろ! でもなるべく大きな傷をつけずに綺麗な鱗を取れ」

GM:注文が多い(笑)。

ダナ:「そうですね。換金するときのために」13で当たって、ダメージが+2して6点。

ヴィーノ:続けて攻撃します。12で当たって、+2して8点。

GM:(両方を適用)アラーイスはどうする?

アラーイス:攻撃しようか、MP温存しようか、どうしようかな。……応援するよ。「がんばってね」

GM:では2ラウンド目。リザードちゃんのランダム攻撃は、引き続きヴィーノです。「うまー!」

ダナ:味を占められている。

ヴィーノ:回避失敗。囓られっぱなしじゃん!

GM:あむあむあむ。ジャイアントリザードちゅ~る。

ヴィーノ:HPが残り10点になった。

ダナ:「では、回復を」

ヴィーノ:「それよりまず、倒して欲しい」なんで? 飛行犬には強かったのに……! 先に命中判定をするぞ。12で当たって、ダメージは……回って+2して13点!

GM:倒れました。「ちゅ……る……」ばたっ。

ヴィーノ:「心置きなくオレを癒やしてくれー!」HP半減したー!

ダナ:ヴィーノにキュア・ウーンズ。掛かって、1回転して14点回復です。

(※ルールを間違えています。本来、回復魔法は回りません。以降も間違って運用しています。申し訳ございません)


その間に、アラーイスがジャイアントリザードから戦利品を獲得します。


ヴィーノ:(ダナに)「早速役に立ってるじゃないか。よしよし」

ダナ:「お安いご用です」

ヴィーノ:「もう一つの足跡を追うか、塔を目指すか、どうする?」

アラーイス:どっちでもいいけど、戻ってまたこっちに来るとまたランダムエンカウント表が振られるんじゃない?

ダナ:「カールの奪還が目的です」

アラーイス:「でも犬が塔に捕らわれているかも。……そんな特別な犬なのか?」(一人ツッコミ)


話し合った結果、カールが西にいると予想をして引き返すことにした一行。

さてこの判断は吉と出るか、凶と出るか!?

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