第4話 冒険者、道に迷う

GM:戻って森の方に向かうのですね。(背景画像を森に変えて、フロアも森の小道に。謎のコインを一枚増やす)

アラーイス:「こんなに犬が見つからないと不安になるね。無事に戻れると良いけどね」(ヴィーノのコマを勝手に動かす)

ヴィーノ:オレを勝手に動かすなと言うに(笑)。

アラーイス:ヴィーノは道から外れている存在だから、道から外してやった。あ! これ木が動かせるの?(森の中の雰囲気を出すためにフロアの上に置いた、木のオブジェクトを勝手に動かしている)もしかしておじいちゃんとかじゃないの?

GM:勝手に動かすなー!(笑)

ヴィーノ:(木が動くのを見て)敵ですか、もしかして(笑)。

GM:(ふふ、笑っていられるのも今のうちだぞ)ここまで足跡を追ってきましたが、下生えが密集してだんだんとわかりにくくなります。足跡追跡判定を目標値11でやってみて下さい。

ヴィーノ:駄目だ。8しか出なかった。

GM:では足跡を見失ってしまいました。(さらに一枚、謎のコインを増やす。計4枚に)

アラーイス:圧倒的迷子だ。

ダナ:「ここはどこでしょう」きょろきょろ。

アラーイス:「森に罪はないから」

ヴィーノ:「? う、うん……?」むしろオレが森に対して罪の意識を抱いている(笑)。

GM:ヴィーノは自分のせいで住処にしていた森が火事になったと思っているんだよね。真偽はともかく。

アラーイス:「ヴィーは気にすることなんてないんだよ」ぱあぁ……と白い花を咲かせます。

ヴィーノ:「迷子になった以上、燃やすしかないんじゃん?」

ダナ:こらこら(笑)。

GM:結果的にかなり森の中をうろつく羽目になってしまいました。すると……

アラーイス:何か出てくる? 僕は頭に黄色い花を咲かせておくよ。「キケン、キケン」

ヴィーノ:森暮らしが長い割に、森に好かれていないヴィーノ。

GM:(蔓が絡まってもじゃもじゃとした魔物のコマを動かす)ゴロゴロゴロゴロ。

ダナ:「なんですか、これ!」

GM:知名度10、弱点値12です。

アラーイス:(ころりん)魔物知識判定は10でした。

GM:では正体は分かりました。ダンシングソーンです。数は1体……1本? 先制値は11。

ヴィーノ:とうっ! おっ、12。先制取れました!「お前ら、やっちまえ!」

GM:(敵コマを前線に配置)

アラーイス:「ダナちゃん、疲れていない? まだ魔法は使えそう?」

ダナ:「まだまだいけますよ」

アラーイス:(ダナの残りMPを見て)あ、凄くMP高いんだね。

GM:ダナはMP高いですよね。流石、内面からあふれ出す魅力の人。

ダナ:(照れ)

ヴィーノ:ではオレが殴りに行くぞ。前線へ移動して攻撃。命中力判定は11。

GM:同値回避です。

アラーイス:11でも当たらないのか。素早いね。

GM:(3レベルで、PCたちよりも少し格上の魔物ですもんね)

ダナ:では私が。14で当たって……、威力が低かった。4点ダメージです。消えちゃうかな?

GM:2点通ってます。

アラーイス:柔らかいんだね。

GM:まあ、草なので……。

ヴィーノ:(データを見て)代わりに結構HPがあるぞ。

GM:アラーイスに似てますね(笑)。草だから。

ヴィーノ:草だから。

ダナ:草だけに。

GM:(息ぴったりだなぁ)アラーイスはなにかやりますか?

アラーイス:みんなの数字が奮わなかったので。草だから、きっと火に弱いんじゃないかっていう……

GM:弱点値を抜けていれば、ですが。

アラーイス:ファイアボルトを撃ちます。12で抵抗を抜いて、ダメージが……回って15点。

GM:一挙に減ったー!(しかし今日は良く回るね)

アラーイス:「あとは節約するからね。がんばってね」

ヴィーノ・ダナ:「はい」

GM:(ランダムで攻撃対象を選び)ダンシングソーンはダナに向かっていきます。ゴロゴロ。命中力は12です。

ダナ:10で当たってる。

GM:とりゃー。おっ!? ダメージダイスの2dの目が10以上だったので、「〇痛恨撃」という特殊能力が発動します。合計して18点の物理ダメージがダナに。どがーん!!

ダナ:残りHPが3点になってしまいました。瀕死です。

ヴィーノ:ピンチだ! オレから殴りに行きます。

アラーイス:「なんだろう、この手の粘つきは。緊張か!?」

GM:(樹液?)そうしたら2ラウンド目ですね。ブーン、ブーン。

ヴィーノ:? ブーンって何の音……、うわっ。なんか来た!「ヤメロ、クルナ!」

GM:(蜂のような虫のコマを2匹、敵後方エリアに置いている)知名度は6、弱点値は9です。

アラーイス:魔物知識判定は10。

GM:ジャイアントギャドフライ。巨大なアブです。弱点値も抜けています。「なんか、おいしそうなにおいがするぞー」ダナが盛大に血を吹き出しているし。

ヴィーノ:ダンシングソーンに攻撃。10で当たらない。

ダナ:自分を回復します。キュア・ウーンズ。発動はして、2回転して18点回復しました。(※ルールミスです。回復魔法は回転しません)

GM:凄い! あの大ケガが一瞬で治ってる。

ダナ:「盾神のご加護です」

ヴィーノ:なんか、急にイケそうな気がしてきた! 「お前ら、もっと頑張れ! でもこの戦闘が終わったら、どこかで一夜を明かした方が良さそうだな」

アラーイス:「のんびりしてて大丈夫かな?」

ダナ:「カールの命的に、どうなるかは分からないですね」

ヴィーノ:「オレらの命的にもどうなるかわからないぞ」

ダナ:「何を成すにしても、まず大事なのは自分の命です」

GM:ダナの「矜持/執着」通りのロールですね!

アラーイス:ダンシングソーンに再びファイアボルト。6ゾロで抜けた。ダメージはあまり行かなかった。9点。

GM:燃えました。ぼばーー! そして灰に。

ヴィーノ:あれっ……? もしかして、森を燃やした真犯人って……?(笑)

GM:(笑)。早くも真相にたどり着いた(?)。では3ラウンド目。同じ戦闘中なので、先攻はそちらのままで。(ジャイアントギャドフライたちを前線エリアに置く)

アラーイス:「二人に任せたよ」

ダナ:「いえ、私とヴィーノが攻撃してもなお、2匹残っているようでしたら、アラーイスも攻撃して下さい」命中力判定は7で外れ。あ、しかも1ゾロだこれ。

GM:経験点を50点どうぞ。

ヴィーノ:続いて行きます。14で当たって……、!

GM:(ロールの結果を見て、驚愕)うわ、すごっ! 4回転!? なんじゃこりゃーー!! どういうことなの…… 4回転!? あ、もうそれ、一瞬でなんか、消し飛びました。(コマを墓場送り)

一同:(笑)

ダナ:激しいねー。

GM:凄い。弱い奴にはとことん強い的な……(笑)。(※ジャイアントギャドフライはPCたちより格下の1レベルです)

ヴィーノ:「やったー!」とかげには弱かったのに(笑)。

アラーイス:「大丈夫そうだから、このラウンドは応援だけしておくね」

GM:ではジャイアントギャドフライの攻撃。(ランダムで)ヴィーノに命中力10で。

ヴィーノ:回避力判定は8で当たってる。

GM:ダメージ決定のダイス目が大きかった。10点の物理ダメージです。「Bのかたきー!」そんな脳、ないですけど。

ヴィーノ:いやいやいや(笑)。「ちょこざいな虫が」

GM:では4ラウンド目。

ダナ:ダナの攻撃は10で外れ。

ヴィーノ:13で当てて、ダメージは1回転して9点。どうだ!

GM:ちょうど倒しました。

ヴィーノ:「やったー!」嬉しい。「ちょっと休もう……」

ダナ:「お疲れ様です」


敵は全部で3体いたので、それぞれが戦利品を剥ぎました。

ダナが6ゾロを出して、ジャイアントギャドフライから光沢のある複眼(150G)をゲット。


GM:森の中で休みますか? 森を出てから休みますか?

ヴィーノ:今、迷子なんだよね?

GM:戦闘のあと、気づけば森の出口付近まで来ています。


森を出てから休むか、森の中で休むか、しばし相談する一行。


ダナ:「夜営するには、森の中の方が良いでしょうか、外の方が良いでしょうか?」

アラーイス:「僕はまだ何回かは魔法を撃てるから、このまま進んでもし戦闘になったとしても大丈夫だよ。森に留まるのもいいし。自然ってスバラシイから」

ヴィーノ:「お、おう」我々(人間のヴィーノとドワーフのダナ)は自然回復はしないんだよね?

GM:アラーイスが午前6時に自然回復するのは、メリアの種族特徴『繁茂する生命』のお陰なので。あとの二人は、睡眠を欠くと回復できないどころか、ペナルティがありますよ。あ、ご飯を食べないとペナルティがあるのは、アラーイスも同じです。

ダナ:「そういえば、そろそろお腹が空いてきました。みんな、保存食は持ってきていますか?」

アラーイス:「持ってるよ。お徳用保存食」そろそろ日も暮れてきた、かな? 花も夕闇色に染まってきたよ。

GM:そうですね。じゃあ、夕方ぐらい。

ヴィーノ:「念のために救命草を使っておく。それから森を出て、ひらけたところで休もうぜ」

GM:わかりました。

ヴィーノ:ダイス目が酷くて5点しか回復しなかった(涙)。

GM:本当だ。かろうじて1ゾロを免れただけですね。

ヴィーノ:持ってて良かったレンジャー技能。現在のHPは17点。「まあ、なんとかなるだろ」


森の中を彷徨った一行は、陽の傾きから思った以上に時間が経過していたことに気づく。

戦闘も続いたので、そろそろ夜営して英気を養いたいところだが、森を抜けた一行の前に広がった光景は果たして―――。

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