君の好きを奪ったら

@amacha3

君の好きを奪ったら

君がすき過ぎて

僕の衝動がおさまらなかった…だから…

『君から好きを奪うことにした』

最初は君の使っている物

シャーペン・消しゴム・お弁当のお箸・水筒・上履き・体操服…

もっともっと奪いたくて

今度は君の友だちを奪っていった

知人・友人・親友…

君から奪う喜びに僕は毎日毎日一喜一憂した

だって…なかなか君から笑顔を奪うことが出来ないから…

それなら今度は君の大切な家族を奪おうと思ったんだ

そうしたら君は僕のことを…僕のことしか見えなくなるから…

君が寝ている間にそっと奪いに行こうと思った…けれど…

僕はいま…何故だろう?なんで鉄格子だらけの建物に閉じ込められているのだろう…

君からただ奪って僕を見てほしかっただけなのに…なんで僕が自由を奪われなくてはいけないんだ?

君が見てくれるだけで良かったのに…

薄暗い部屋の中から見える空は灰色で

君の笑顔も香りも全てを忘れかけているよ…

ただ…ただ君のことが好きなだけだったのに…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君の好きを奪ったら @amacha3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ