第16話 沈み鳥居っていいよね♡
実は私、沈み鳥居が好きである。鳥居⛩は分かるけど、沈みって何? って思ったでしょう。今から説明するね。
場所は滋賀県甲賀市。甲賀市水口町大池寺の周辺を囲むように「心」の文字を表している四つの池があるのね。その中で一番大きな池を弁天池って言うの。
もう一度言うね。弁天池。その池に弁天さまを祀った小島と「沈み鳥居」が立っているの。本当に鳥居が池の中に沈んでいてね、その鳥居を取り囲むように睡蓮が咲いているの。
神秘的な光景に目を奪われてしまうこと間違いなし。そしてその鳥居を見たら誰でもなぜ? って疑問を持つと思うの。私も知りたくなってしまったもの。
さて今回ご紹介するのは小鷹りく様 『沈み鳥居の鬼』です。
舞台は神鬼と人が同じ世界にいた頃。弁財天神に仕える十六童子が登場する物語です。童子とは神に仕える眷属の事で人間と鬼の狭間にいて、鬼ほどの力は持たないけど人並み外れた力を有する者の事です。(作者様設定)
童子達は悪さをする鬼達を退治するのが生業なのね。けどある日から鬼の出没が無くなったの。それと同時に弁財天神に関する悪い噂が立ち始めた。そこから物語がスタートします。
全部話したい。けれどこんなに感動する物語をここだけでは語れない。
愛、裏切り、人の心がある状態で鬼に変化。半妖。猿鬼。このワードだけお伝えします。いやサービスしてもう少し紹介しちゃいましょう。
十六童子の中の酒泉童子の豪快さと真っ直ぐなカッコ良さ、惚れてしまいます。愛敬童子と生命童子の師弟愛はやばかった。どれほど胸が高鳴った事か。
愛敬童子のセリフでね、「私が貴方を守ります。貴方が人を襲うなら止めてみせます!」っていう所があるんだけど……泣いて、泣いて。翌日、目が腫れちゃいました。
それだけ愛されていた生命童子。最終話はもう……。全部言いたいけど我慢します。最終話でさらに明らかになった事もあって、感動と興奮しちゃいました。
おすすめレビューです♡ (フォロワーさまのレビュー転載了承済みです)
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆☆☆ 柊圭介さま
美しさと凄惨さ。
表と裏。
善と悪。
二つの背中合わせのものが物語に深い陰影を与えます。
弱者の面をかぶりつつも、日和見主義で簡単に真心を裏切ることのできる人間たち。その心を反映するように影が薄くなってゆく弁財天。
内側の憤りと哀しみが外側を鬼のかたちへと変えていく恐ろしさ。
その映像的な描写にはとにかく引き込まれること間違いありません。
流麗であるとともに凄味があり、色気さえ漂う筆致です。
生命童子が辿る運命とは。「愛してはならぬものを愛した罪」とは何を意味するのか。それはこの物語の果てに明らかになることでしょう。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆☆☆ 黒須友香さま
美しく気高い神への信仰、崇拝。
忌まわしき鬼への畏怖、憎悪。
その中でもがき翻弄される人の業。
尊いものと恐ろしきものが、紙一重、表裏一体となって童子たちの運命を襲います。心を揺さぶる、神と人と鬼たちの伝説。深い楔を残すような、激動のドラマを体感してみませんか。
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・* ☆☆☆ 宵澤ひいな様
噂話に踊らされた人々。神への信仰心が無くなろうかと危惧されるとき、弁財天の生命の焔は、淡く儚く透きとおる。
信仰を失った世界で神は消えてしまうのか。神の寵愛を受けた童子たちの運命は如何に。冴え冴えとした感性と筆力が、水の面を蔽うスイレンのように美しく開花します。作者様の精神性が優位に感じられる昔々の物語。
物語をずっと追ってきた紫ハナスは、今、生命童子ロスになっています。
儚くも美しいイラストを見て、物語の余韻に浸っています♡
壮大で壮絶な愛の物語です。ぜひ一度お読みください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922535140
https://kakuyomu.jp/users/flylikeahawk/news/16816452220491017125
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