第5話 エロスの権現。泉鏡花。

 実をいいますと。私は昔から『お化け』や『怪し』が大好きなんです。ホラー?うん、ホラー小説も嫌いじゃないがちょっと違う。

 現実が壊されていく恐怖、そんなのも悪くないのですが、現実とは異なるもうひとつの世界。浮遊して見え隠れする日常の隙間に、いざなわれさ迷い混んでしまう様な。普段歩く本道の一つ向こうの細道をいたずらにつつと歩いてみたら、えも謂われぬ光と風に包まれ時を奪われるような。そんな甘美なお話が好きなんだと思います。

 可笑しなもので。どんな世間話も因果を見出だし結論を探り、課題だの対策だのを頼まれもせぬ内から考える悪癖があるのに。主客も因果も曖昧糢糊とした妙なるものを、幼少の頃から好きだというのです。

 そんな私が泉鏡花を愛してやまないのは、極自然のなりゆきで。甘く妖しく、絢爛。


 明治六年生まれの鏡花は、夏目漱石の六歳下です。鏡花の師匠の尾崎紅葉は漱石先生と同じ慶応三年の生まれ。ちなみに、尾崎紅葉は明治36年、三十五歳で夭折しました。

 漱石先生の処女作『吾輩は猫である』が発表されたのが明治38年。つまり、漱石を起点に考えれば、尾崎紅葉は漱石以前の作家、泉鏡花は漱石と同世代の作家となります。もっとも、作家としてのデビューは若年鏡花の方が十年以上も先ですが。


 漱石先生の文体を私流にいってみるなら、近代科学主義的文体。事象を分析し、演繹的に語ってみせる文体です。故に、その慧眼で開かれた世界は、百年経っても色褪せることはありません。真理を照らし、導く。開いた口が塞がらずに困ってしまいます。

 ならば泉鏡花の文体はどうでしょう?ある意味漱石先生とは対極に、近代以前の闇を纏い因習を懐に、言霊を操り式を飛ばす術者のごとく。演繹どころか帰納ですらなく、いや鬼嚢か。聖魔に別つ以前の人外あやかしが、ふるふると滑り這いずり潜り込む世界。

 その原始の闇と快楽に地で続く世界は、人が人である限り力を失うはずもないわけで。意味など解らずとも、ふわんと恍惚へと堕ちゆく。開いた口は初めより開いていたのかと怪しむばかりでございます。


 さて、そんな泉鏡花を中島敦が以下のように評してます。(・・中島敦も好きですが、如何せん彼の作のエロスを知らず。どなたか中島敦のエロスをご存じの方、この呪文堂にご教授願いますっ!)


―― 日本には花の名所があるように、日本の文学にも情緒の名所がある。泉鏡花氏の芸術が即ちそれだ。と誰かが言って居たのを私は覚えている。併し、今時の女学生諸君の中に、鏡花の作品なぞを読んでいる人は殆んどないであろうと思われる。又、もし、そんな人がいた所で、そういう人はきっと今更鏡花でもあるまいと言うに違いない。にもかかわらず、私がここで大威張りで言いたいのは、日本人に生れながら、あるいは日本語を解しながら、鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を抛棄しているようなものだ。ということである。(以下略)――


 まさに。『日本語』というこのあやかふうまつりし言の葉の、自在に操るモノ語り。これを知らずになんのフアンタジイか異世界物語か。中島敦先生は、眼鏡をついっと上げながらそう仰っているようで。

 

 さてさて。そんな泉鏡花の文ですからね、これをご紹介することが難しい。いや、ご紹介自体はなんでもない、名作はいくつもございますから。適当に二、三見繕って差し上げることは訳もないのです。今回は『高野聖』をご紹介したいのですが。つまり彼の文を切って貼っての説明文。これが非常に難しい。いや、恐い。・・あの文は、生きモノです。ぬらぬらと蟒蛇うわばみのように横たわっているのですよ。これを切り付けてみせるなんて。・・あなた、呪われるじゃありませんか。

 呪文堂のくせに『呪い』が恐いのかって?そりゃ役者が違いますもの。

 ・・とはいえ。書かねば始まりませんね。なるべく蟒蛇殿を刺激せぬよう、ふうわりとやってみせましょう。できるかなあ。



 『高野聖』。泉鏡花の代表作。教科書にも載っていましたね。但し一部だけ。全文を読んだとき『これはエロ本ではないのか?』と驚いたものです。


 冬の北陸。消灯も早い旅の宿。男は同室の僧に対し、夜の無聊の慰めに何かお話頂けまいかと願います。ならばと僧侶、ぽつぽつと語らい始めたのでございます。


 ・・まだ若かった時分。飛騨から信州へと越える山道。だるような夏の暑さで。白く耀く灼熱の太陽、その下を歩くものだから喉はからから。ちょうど茶屋を見つけたは良いが、まだ湯を沸かしてないと。ところが床几しょうぎの前には冷たそうな小川が流れていた。早速汲もうとしてふと気が付いた。・・この暑さ故、つい先の村で悪い病が流行ったらしい。茶屋の姐さんにこの小川は村から流れ来るものかと尋ねれば違うという。ほっと一息吐けば、げらげらと嗤う者がいる。見れば薬売りの男が。坊主になってもやっぱり命は欲しいのかと。・・わしは赤面、早々に逃げ出し。

 その厭らしい薬売り、どうにも行く道が同じだ。すたすたやって来て追い付いたが、言葉を交わす気にもならず。薬売りもわざとらしく追い抜いていった。さて、しばらく行くと道は二筋に別れた。一本は本道。もう一本は大きなひのきの裏へと通じる様子。ところが本道は、川に変じたかとばかりに水浸し。どうしたものかと迷っていると、例の薬売りはやはり本道を進まず檜の裏道へと消えていく。ぼんやりしてると木精こだまに拐われるぜ、なんて癪に触る言葉を残しつつ。さてさて迷いたたずめば、向こうから百姓がくる。

 早速道を尋ねてみれば、やはり水浸しの道を行けという。なんでも水浸しは、ほんのすぐ先までと。もう一方の道の先を聞いたら、そちらは旧道。同じく信州へ通ずるが今は歩く者とてなし。とてもいけない、命掛け、血気にはやって近道などと考えてはいけませんぞと百姓に念押しされる。しかし。気掛かりは薬売り。

 まさか百姓の言葉は大袈裟だろうが、もし本当ならば見殺しじゃ。追っ付いて引き戻してやろう。いやいや侠気おとこぎじゃない、血気に逸ったものでもない。厭な男だからこそ、そのまま見棄てるのはわざとするようで。気が責めてならんかったから。

 さて私は、檜の裏を抜けて旧道を進んだ。人の通わぬその悪路。恐いのは蛇で。・・もしも先の百姓が、こうも蛇出る道じゃと言ってくれれば、地獄に落ちようも来なかった。溢れんばかりの長虫の、恐ろしくて涙出る。あんまりのこと尋常でない。さては山の精かと杖を捨て両手を地に付けた。必死に頼めばざあっという凄まじい音。気が付けば山嵐。

 山霊感応あったのか、蛇は見えなくなり暑さも凌ぎやすくなった。ほどなく、急に風が冷えた訳を知った、眼前に大森林が現れたので。草鞋わらじが冷える。暗くなる。

 しばし歩くと、ぼたりと傘に何か落ちる。木の実かと思って手をやると、ぐにゃりと冷たい。そいつはずるずると滑って指先に吸い付く。まるで疣胡瓜いぼきゅうり。誰がみても見違えるはずもなかろうが、図抜けてでかかったために気が付かんで。ひるじゃよ。頸もとがむずむずする、手をやればぬるりと滑る。乳の下にも肩の上にも一筋。飛び上がって駆け抜けて、手当たり次第に引き剥がし。思わず見返せば、樹の枝の上にはあちらもこちらもそれで充満いっぱい。あんまり恐ろしくつい叫べば。なんたることか、上から上から幾つもの蛭が、真っ黒になってわれ目掛けて降ってくる。

 身体中に数珠成りになったのを手当たり次第に掻き除いて死ぬる思いで夢中に進むと月が拝めた。森の出口。蛭に吸われた身体中、痛いやら痒いやらくすぐったいやら得も云われぬ苦しみに。森を抜けだらだら続く坂、疲労も困憊、もういけぬと思ったら馬のいななく声。

 馬がいるなら人里もあろうと気を勇み、進めばただ一軒の山家やまが。男の姿も見えた。私は見境なく、ごめんなさいまし、と叫ぶような調子で案内を請うた。しかし男は子供のような顔つきで自らの出べそを片手でいじくり、ぼうとしている。ちゃんちゃんを着て、しかし歳は二十二、三。声を掛けても少しも通じず、さて困った。しかし、いくら深山でもこの男を一人にするわけはなかろうと、少し声高に、どなたかご免なさい、と言ってみた。すれば、どなた? と納戸の方より流れた、女の声。

 

――立顕たちあらわれたのは小造こづくりの美しい、声もすずしい、ものやさしい。――


 深山にも似合わぬ女の美しさ。私は旅籠までは如何程と聞くと、まだ八里あまりもあるとの答え。


――「そのほかに別に泊めてくれますうちもないのでしょうか。」

「それはございません。」といいながらたたきもしないですずしい目で私の顔をつくづく見ていた。――


 もう一町だって歩けない、私は女に、物置でも馬小屋の片隅でも泊めて貰えぬものかと懇願した。


――婦人おんなはしばらく考えていたが、ふとわきを向いて布の袋を取って、膝のあたりに置いた桶の中へざらざらと一幅ひとはば、水をこぼすようにあけてふちをおさえて、手ですくって俯向うつむいて見たが、

「ああ、お泊め申しましょう、ちょうど炊いてあげますほどお米もございますから、それに夏のことで、山家は冷えましても夜のものにご不自由もござんすまい。さあ、ともかくもあなた、お上り遊ばして。」――


 嬉しいことに、麗しき女は家に上がって寛げと勧めてくれた。しかしあの蛇にあの蛭、体が気味悪くて仕方ない。ひとまず雑巾でも貸しては貰えまいかと願うと、彼女は崖下に美しい流れがあるから案内しましょう、と言ってくれた。


――「さあ、私にいてこちらへ、」と件の米磨桶こめとぎおけ引抱ひっかかえて手拭てぬぐいを細い帯にはさんで立った。

 髪はふっさりとするのをたばねてな、くしをはさんでかんざしめている、その姿の佳さというてはなかった。――

 

 女に従い崖を降りる。降りたそこは一面の岩、川幅一間あまり、その美しさは玉を解いて流したよう。山のから射る月の光。


――婦人おんなはいつかもう米をしらげ果てて、衣紋えもんの乱れた、乳のはしもほの見ゆる、ふくらかな胸をらして立った、鼻高く口を結んで目を恍惚うっとりと上を向いて頂を仰いだが、月はなお半腹のその累々るいるいたるいわおを照すばかり。――


 私が屈んで二の腕を洗っていると、女は裸になって洗えと言う。私の師匠は厳しくて、女性の前で肌を晒すなどついぞなかった。

 しかし女は後ろから帯に手を掛けて、すっぱりと脱がし取ってしまった。取った法衣は枝に掛け、そして女は玉のような二の腕を私の背中に乗せた。

 女は、私の背中をじっと見て声を上げた。一面、痣のようになっていると言うので、道中、蛭の森で酷い目にあったと伝えた。女は驚いた顔をして、その森こそひとの云う蛭の降る森、牛でも馬でも吸い殺す、命拾いして本当に良かった、と言ってくれた。そして、まるで絹のような手で、私の肩、背、横腹、いしきを両方から、さらさら水を掛けてさすってくれた。

 山深い流れの清水。骨染み入る冷たさか、といえばそうではない。私の血が沸くせいなのか、それとも女の温気ぬくみが為すためか。なんとも良い具合に水が染み込む。


――その心地ここちの得もいわれなさで、眠気ねむけがさしたでもあるまいが、うとうとする様子で、きずの痛みがなくなって気が遠くなって、ひたとくっついている婦人おんなの身体で、わしは花びらの中へ包まれたような工合。

 山家やまがの者には肖合にあわぬ、都にもまれな器量はいうに及ばぬが弱々しそうな風采ふうじゃ、背中を流すうちにもはッはッと内証ないしょ呼吸いきがはずむから、もう断ろう断ろうと思いながら、例の恍惚うっとりで、気はつきながら洗わした。

 その上、山の気か、女のにおいか、ほんのりと佳いかおりがする、わし背後うしろでつく息じゃろうと思った。――


――さあ、そうやっていつの間にやらうつつとも無しに、こう、その不思議な、結構な薫のするあったかい花の中へ柔かに包まれて、足、腰、手、肩、えりから次第しだい天窓あたままで一面にかぶったから吃驚びっくり、石に尻餅しりもちいて、足を水の中に投げ出したから落ちたと思うとたんに、女の手が背後うしろから肩越しに胸をおさえたのでしっかりつかまった。

貴僧あなた、おそばに居て汗臭あせくそうはござんせぬかい、とんだ暑がりなんでございますから、こうやっておりましてもこんなでございますよ。」という胸にある手を取ったのを、あわてて放して棒のように立った。

「失礼、」

「いいえ誰も見ておりはしませんよ。」とすまして言う、婦人おんなもいつの間にか衣服きものを脱いで全身を練絹ねりぎぬのようにあらわしていたのじゃ。――


 衣服きものを着たときとは違う、ふっくりとしたその肉体からだ

 まるで内緒話でもするような趣で、わたしも体を拭こうかしら、と女はいった。


――手をあげて黒髪をおさえながらわきの下を手拭でぐいと拭き、あとを両手で絞りながら立った姿、ただこれ雪のようなのをかかる霊水で清めた、こういう女の汗は薄紅うすくれないになって流れよう。――


 女は「こんなお転婆おてんばをしてしまい川に落ちたらどうしましょう。川下の里人がなんと云いますことか」というので、「白桃しろももの花かと思うでしょう」と心に浮かぶのをそのまま言った。すると女は嬉しそうに微笑み、そして処女きむすめが羞じらいを含むように下を向いた。

 

 かくも美しく甲斐甲斐しい女、魅了されるのは人の男ばかりではないものか。

 ひきが女の脚に絡まる。鳥のように大きな蝙蝠こうもりが飛び付く、ひょっと猿が抱きつく。その度に女は身悶えしながら「いけないよ、お客様がいるじゃないか」と叱責し、畜生どもを引き剥がす。

 

――優しいなかに強みのある、気軽に見えてもどこにか落着のある、馴々なれなれしくて犯しすからぬ品のいい、いかなることにもいざとなれば驚くに足らぬという身にこたえのあるといったような風の婦人おんな――


 こんな風情が獣すら惑わすか。しとやかさとあでやかさを併せ持つ。そればかりではない。家に居た、あの男児のような若者に対しても、分け隔てなく接する情の深さ。


――金釵玉簪きんさぎょくさんをかざし、蝶衣ちょういまとうて、珠履しゅり穿うがたば、まさ驪山りさんに入って、相抱あいいだくべき豊肥妖艶ほうひようえんの人が、その男に対する取廻しの優しさ、へだてなさ、深切しんせつさ――



 こんな心身ともに麗しい女に心底魅了された僧侶は、坊主をやめて女と共に生きていきたい、とすら思い詰めてしまうのですが。

 しかし、女の周囲には妙な雰囲気が醸すのです。女に侍う親仁おやじがある、彼が引く馬の挙動が変だ。親仁おやじが嘲るように発する言葉が気掛かりで。ところであの薬売りはどこへ行った。なにより女に纏わり付こうと現れる獣たち。一体、女は何をしているというのか。

 そんな不可解も、女の美しさの前では霧がかって見えなくなる。僧侶の脳裏には、美しき女の優しい笑みがふくよかな肢体が溢れんばかりで離れない・・


 はい。

 そんな妖しく美しい物語でございます。

 ああ、切って貼って。呪われますなあ。

 でも、この甘美なお話。語り出したら止まりませんで。是非とも、お手に取っていただきたく。

 ええ、難渋です。鏡花の文は読みにくい。ただ、私見ですが。鏡花の文は読むんじゃなく、観るんです。少し離して眺めてもいい。そこは夏目漱石の『草枕』と似て、絵画のように楽しむものかと。

 『この色の絵の具は何を用いたか素材は何か。こっちは何色混ぜてつくったか』なんて考え絵画を観る者はあまりいません。少なくとも初見は少し離れて色を感じ、近づいてはかたちを観て、また離れては絵に入らんと欲する。そんな感じではないでしょうか?

 鏡花の作品の楽しみ方は、これに似ていると思うのです。


 置かれた文字を彩と感じ、語感に身体を乗せて、不明は不明なるままにと進みゆけば。いつの間にかに妙なる快楽、甘いようなおどろおどろしいような。そんな世界を覗き込み浸っていることを知るでしょう。

 なにより。

 鏡花の描く女人にょにんの美しさ。

 楚々そそとしてとろけるようで。

 柔らかく優しく。凛として。

 崇拝と願望との濡れ光る結晶。

 作品の下地そのものが生命のエロスを宿し息づき囁くようなのでございます。


 いけないいけない。憑かれてますよ。私はとりこまれて居るようです。・・そろそろ終わらせないと、いけません。


 女人を彩る聖と艶のエロス、空想を掻き立てる見えざる隙間のエロス。いやなにより、熟れすぎた花が醸す糜爛で濃厚な甘香のごとき文体。そのものが、エロく美しいのです。


 改めて泉鏡花の作品を読み、私は小手先で規制を掻い潜ろうなどという自らの態度に、酷く恥じ入った次第です。違う。小説とは、どこまでもどこまでも求めんいう衝動を書き尽くした果ての結晶で。『どう読ませよう』などは後の後。妖しく美しいモノが好きだという泉鏡花。その文は、鏡花そのもの。



 三人の文豪と一人の巨匠に学びました。

 打ちのめされました。

 なるほど、あやふやな規制をなるべく定量化したいという試み。無意味とはいわない。それはそれで、心得として。

 しかし。

 本来的に、相手にすべきものを誤っていたのかもしれません。

 三人の文豪と一人の巨匠。彼らの表現物をみると『規制のために抑えた』のではなく、むしろ『より面白くより深く、より魅惑的でより甘美な、至高のエロスを求める』姿勢が伺えるような気がしてなりません。

 つまりR15やR18に引っ掛かる程度のエロ表現では、彼らに『きみは看板を書きたいのかね?いわば、絵画を描きたいのであろう?ならば、もっと自由存分に煮詰めてごらん』と言われそうだ、と思った次第です。

 うーむ。


 でもでも。

 ご高説はごもっともですが、でも。

 私のような無能にして文を愛するだけの輩は、一体どうしたらよいのでしょう?耳目を集めるためだけに安易なエロを語るな、エロスを見極め真髄を掴まんとひたすらに進め。お言葉、誠に感銘致しますが、では具体的にどうすれば?


 ・・え?自ら求めよ?・・はあ。


 先達は道を示しては下さいますが、進むためには自らの足で歩まねばならぬようで。歩き方は、転びながら学ぶしかないと。


 ・・よし。ではこうしよう。

 次回は、実践編で。

 いままで、文豪たちの作品から様々に学んで参りました。いわばインプット。なので次回はアウトプット?というわけで。


 『官能小説と文藝小説の書き分け』の練習ということを、ちょっとやってみたいと思いますっ!出来るかな?

 このコラム。果たして一体どこへ行こうというのでしょう?まるで分かっていない呪文堂ではございますが、もう少しだけお付き合いを頂ければ幸いですっ!

 今回は超絶長くなってしまいスミマセン!次回は短めで!(←ホントかなあ?)

(つづく)

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