第2話  始まり

「慎太郎先輩がきていない?」と後藤はいった。 「ええ」と慎太郎のパートナー伏見が言った。伏見は慎太郎の昔からの友人であり竹馬の友であった。「昨日から電話しても出なかったですよ」  「うーん僕は、慎太郎さんと違う部署だからな、じゃあ後で慎太郎さんの家行ってきますよ!」  「ありがとう、私も気になっていたのでありがたいです。そう言いながら伏見は、何故か少し笑って去っていった。   北風が吹いている。 「寒い」後藤は、慎太郎の家の近くにいた。慎太郎が会社に来なくて2日たっていた。 後藤はインターホンを鳴らした。雨戸は閉まっている。やけに静かだ、もう一回鳴らしてみる。当たり前だが、返事はない。ドラマでよくあるドアが開いてて、中に入ったら、人が殺害されているやつか、と馬鹿な事を思い浮かべていたが、やはりそうなくてほしくないため、おそるおそるドアノブに手をかけてみた、やはりドアは開いていった。異臭が漂った、だが、電気は付いていた。 「先輩」 と大きな声を上げてゆっくりと中に入っていた。 リビングの電気がついていなかったので、つけるところ探し電気をつけたそこには、両手をデカい釘で壁に刺さて、顔の原型をとどまれないぐらいの遺体があった。 その遺体から何かの紙が落ちたそこには、「中島慎太郎」と書かれた名刺が乗っていた、 「え、、これって、うわぁぁぁ」後藤は声をおさえきれなかった。 しかも何故か下半身がなくなっていたのであった。直ぐに警察に電話しようとしたが、無駄だった、なぜならリビングの床に警察の帽子をつけた生首が、散らばっていたのであったのである。 あまりにも残酷な光景であったため、後藤は家から抜け出して隣人に助けを求めようとした。だが、もう隣人などの姿はなかったのであった。 そう周り全体の家が血に染まっていたのである。




   


                

 

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