24話目 結果発表〜!と次回のミカさんの目標は〜?
魔術学校には週に一度休みがあり、寝たり、本を読んだり、街に出かけたりなど、思い思いの休みを過ごす。昨日の休みでは私とアリシアの二人でデート、イグニスは一日寝たきり(気絶)、エマは辞表を出すために王宮へ向かったが却下されたなど、様々な休日だったようだ。
そして今日。魔術学校一年生の一時間目の授業は一昨日のダンジョン攻略の結果発表だった。
「えー、一昨日のダンジョン攻略お疲れさま。改めて私の自己紹介しておくよ。私はユーラ。魔術は上級魔術Lv8まで使えるの。と言っても、それ以上の実力者がいる以上そんなに強くないのかもしれないけどねぇ」
ハードルを上げないでほしいなぁ、ユーラさん。
私だって奇妙な目で見られているんですよ?
ほら、見られた…。
お姫様抱っこをした女の子って噂とか、同性ですら堕としてしまう女神だとか、案外尻に敷かれるタイプだとか(最後のはダンジョンから帰ってきて、アリシアに叱られているところを見たんだろうね…)。特に最後の方。尻に敷かれるとか言われてるの?泣くよ?泣いちゃうよ!?
それはさておき。
「それじゃ、早速だけど今回のダンジョン攻略では結果、いわゆる成績をつけていたんだよ。それに応じて学年ランキングって言うのが作られるんだけど…。このクラスにトップ3まで全員揃っちゃったのよ。こんなことあるわけないって思っている人もいるんだろうけど、変わりようもない事実よ。自分の結果が悪くても、それを受け止めて今後に活かしてね」
ユーラさんが釘を刺すように諭す。確かにまぁこのクラスには優秀な人が多いわけだし、結果が振るわない人もいるのかもしれないな…。気を引き締めないと…。
「では、3位から順に発表していくわね。3位はエマ。実力を持っていてもなお油断せず、判断力が光るダンジョン攻略だった、と聞いているわ!おめでとう!」
私達は別のダンジョンに転移させられたため、攻略の様子がわからなかったらしい。なので、どんなモンスターを倒したのか、自己申告制で点数を決めたらしい。そこら編のことも考えて授業作れよ…と思ってしまう。
しかも…盛ったな、エマのやつ。判断力の「は」の字もないと思うんだけど…。まぁ、実力があるのは認めるけど、むしろエマのせいでああなったのに…。油断しまくってたやん。というよりむしろ100%あなたのせいですよ?
「次に2位!イグニス・シーファンネル!緊張していた、とは聞いていたけど、それを感じさせないほど鮮やかな手並みだったらしいわね!分裂した仲間のことを配慮し、仲間を守る行動を帥先して心がけたそうよ!素晴らしい心持ちね!おめでとう!」
?イグニスが緊張していた?そんなことありえないと思うし、仲間を守ったというよりむしろ、放置していた。エマが面倒なことを…とか言っていたし。
実力はともかくとして、性格に関しては疑うところしかないだろうな…。
「そして!今回のダンジョン攻略でランキング1位に輝いたのは!」
多分私だなぁ…。こういう目立つことはあんまり好きじゃないのに…。表情には出さず、目立つことを嫌ってる雰囲気を出しながら、心の奥底でドヤァ顔をしている私。
ランキング1位は!!
「ランキング1位は…アリシア・マーレ!よく頑張ったわね!」
「わ、私?!」
「ん?」
ん?アリシア?席から立ち上がりかけた私は思いとどまって席に座り直す。周りは信じられないというようにざわめいている。
アリシアが1位?確かにアリシアはすごく頑張っていたと思う。私から見ても上位入賞は確実だった。けど…。私ではないのか…。ほんの少し残念な気持ちと目立たなくて良かった〜という安堵の気持ちが混ざっている。
「特に驚いたのはあなたの成長よ!入試のときの実技試験では秀でている部分は見られなかった。けれど、今回あなたが攻略したダンジョンは世界で有数のダンジョン、『死者の塔』よ!そこにいるボス、リッチを倒した実力は本物だわ!」
マジで?!あそこそんなに難しいダンジョンだったの!?
あれ?となると私は?私もちゃんとドライアド・クイーン倒してましたよ?
周りも入学式に挨拶をした実力者が一位じゃないのはなぜ?みたいな感じで見てくるんだが。こっちのほうが目立ってしょうがない。
「ちなみにミカ、あなたは10位よ。トラップが発動する前までのあなたの行動は単独行動が目立っていたの。今回は『パーティー』での攻略よ。勝手は許されないの」
「…わかりました。今後気をつけます」
そう言いながら内心は愚痴で溢れかえっている。
私もドライアド・クイーン倒したじゃん!使役中だったけど!ついでに言うと面倒くさいからダンジョンのボスのことを報告してなかったけど!
まさかそんなところを採点しているとは…。とはいえ言っていることが間違っているわけではない。やるべきこととやりたかったことが合わなかっただけの話。それでも悔しいことに変わりはない。
「その行動で10位というのも十分に優れていることだと思うけど…」
そ~ですか、そうですか!私は10位の人間(ハーフエルフ)なんですね!ストレス溜まるなぁ…。
「今回のランキングで10位以内の人たちは魔術学校で行われる大会、『大魔術大会』に参加することが決まっているわ。これは1年生だけでなく、2年生、3年生も参加するわ。ちなみに一般枠は予選で2名選ばれることになっているの。参加したい人は予選に参加しなさい。応募は職員室に行けば可能よ。頑張ってね〜」
1クラス20人。そして学校の生徒は総勢300人。その中の30人だから相当強い人がいるんだろうな〜。
じゃあ、そこでストレスを思いっきりブッパしよう。決めた。私は全員をボコボコにしてやる!
そう決めたミカの目は完全に狩る目だった…。
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最近更新が遅れているんじゃないかって?
違うんです、小話で主人公と可愛い女の子との百合っぽいデートを書きたい、という夢が叶ってしまったからとか、そんな理由ではないんです(雑フリ)
Ryu-neです。
そんなことは置いといて。
いつも読んでくださりありがとうございます。最近Vtuberにハマってしまったのがいけなかったんでしょうか…更新が遅いと思いながらも見てしまいます。ASMRとかやばいですよね!語彙力がなくなってしまいます。
話がそれた…。頑張って更新は続けます!嘘ではないです!途中でもう飽きた、ポ〜イとか絶対しないので。
それでは!
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