章間 大丈夫だろうか……?
「行ったな………」
「行ったわね………。というか、私達の注意ちゃんと聞いていたのかしら、あの子」
ため息を吐きながらアリスが言う。
俺もうなずき、答える。
「あれは絶対聞いてなかった。どうする?ミカのやつ、何かしらやらかしそうだぞ?」
「やめてよ、本当に起きる気がして来たよ…」
ミカのことを一言で表すなら天災だ。
文字通り天の災害と言ってもいいほど。
あれは訓練を始めたときのこと。
ミカに剣術を教えていると、初級剣術を一時間程度でLv10まで上げた。腰を抜かしそうになった。
その一ヶ月後、ミカは中級剣術をLv10まで上げた。
そこから怖くなってとりあえず対人戦を経験させるべく、俺と一対一の訓練をした。
最初の方は剣がぶれていたが、コツを掴んだのか、すげぇ鋭い剣筋を見せた。俺でもヒヤッとするほどの。
アリスの方もおんなじらしい。
なんでも、初級魔術を改善して中級魔術が出す威力まで高めたらしい。MPの消費は変わらずに。
ということを知ってからというもの、ミカには峰打ちや魔術のかすり当てを練習させた。
ミカにそれを言ったら驚いた顔をしていたが。
仕方なく訓練を続けていた。
ということがあったので最後に注意をした。
「「はぁ〜〜〜〜〜〜」」
二人揃って息を吐く。
ミカの王都への旅が始まる!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます