3話目 安藤さん、やばい。
お待ちかねのスキル確認しようか!
[スキル:魔術の神聖
ユニークスキル。
かつて大賢者が持っていたとされる特殊ス キル。全ての魔法の適性を得る。
禁忌魔法の使用が可能。 ]
[スキル:鑑定Lv1
有機物、無機物を問わず能力を確認できるスキル。100人に一人が持つ。
最大レベルは10。レベルが上がるにつれて鑑定で取り扱える情報が増える。 ]
[スキル:社畜精神
ユニークスキル。
全ての状態異常無効。
どんな辛いことがあっても乗り越えられる。頑張れ、社畜!負けるな社畜!]
…………チートじゃないですか、魔術の神聖。
なんですか全魔術の適性とか!!
そんな大仰なスキルを持ったらまた誰かの尻ぬぐいのために働かないといけないじゃん!
嫌ですよ、そんなん。
なかったことにしよ、そうしよ。
鑑定スキル。異世界の定番スキル。
今の状況がわかんない中でこれは嬉しい。
これからはレベル10まで上げていこう!可愛がろ!周りが未知なる世界でこうやって調べる手段があるのはシンプルに嬉しい。
これだけスキルがあるならそんなに強くないスキルの1つや2つあるんじゃないかと思ってたけど…。
状態異常無効?強ない?そんなん。
だからあれでしょ?睡眠とか毒とか麻痺とかでしょ?ゲームで言うデバフを無効するんでしょ?
それがあるのって大分心強い。もしこの森で生きることになったときに毒がある植物とか状態異常の攻撃をしてくるモンスターもたくさんいるだろう。
その説明の後に『何があっても乗り越えられる』と書いてある。ざっくりしすぎじゃないかな。
最後の方応援なの?それともディスなの?複雑な気分になる。
称号は「特に効果のない飾り」らしい。
鑑定スキルを発動したらそんなふうに出てきた。
だから魔術師の神聖とか働き者(社畜)とか気にしていない。
気にしないったら気にしない。
…魔術師の神聖とかそんな偉そうな称号知らない。
……………うん、私はそんなもの見なかったんだ!
確認は終わった。
しかしこれどうしよう?
現状赤ん坊で動けないことに変わりはないし…。
誰か来てくれないかなー?
おーい、森の中にかわいい赤ちゃんがおるどー!
今すぐ養えー!おっとヒモ発言。
でも助けてほしいのも事実なんだよね。
もしモンスターとかに襲われたら………戦えるかどうかわかんないし。
魔術の神聖が敵にどれほど使えるのかわからない。
ガサガサッ。
あれっ……………これフラグ回収しちゃったかな?
森の植物が揺れる音がする。遠くから鳥たちが飛び去った音。
物音?これやばい!何か来る!どうする、私赤ん坊!何もできない!魔術は?どう使うの?!
あぁ、やばい!来る!
そうして私の前に現れたのは………。
ファンタジー定番モンスターであるゴブリンだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます