6話 『4歳は特別』

 4歳の誕生日を迎えた。


 うん、迎えたよ。


 さて!


 メタイ話スキルの試運転どこやった?って、何人か思ってると思う。


 うん、分かる分かる。


 それに何で4歳だよ?と思ってるだろう?


 うん、重々承知の上だよね。


 俺だってよく分かんないんだもん。


 でも作者的に言うとそもそも図書館でスキルだの何だのの解説する気はなかったらしいです!


 と言うよりもアソコのシーンは『奥方様』ってゆうキャラの伏線が欲しかっただけらしいです!


 と、まあそうゆう事なので!


 本編を温かい目でご覧ください!





ーーーーー






 今日は待ちに待った4歳の誕生日だ!


 勿論2歳と3歳の誕生日も楽しみにはしてたけど、でもそれだけだ。


 4歳の誕生日、俺には明確な差が生まれる。


 ソレは外出許可申請の適用年齢ってこと。


 と、訳わからないよね。


 ウチは元々金のある貴族家だ。


 そうなると誘拐事件、特に俺みたいな幼児が簡単に攫われてしまう。


 だから0歳から3歳まで俺は殆ど屋敷を出ていない。


 出たと言えば慌ただしく行って帰ってくる教会とかそうゆう行事ごとだけだ。


 しかもその殆どが窓越しの景色、多種族だって速度に乗った車からじゃ良くわからない。


 とゆう事で、俺は屋敷から出ると何も知らない。


 そんなの折角転生したのに勿体無いだろ?


 そこで4歳から許される外出許可申請だ。


 1ヶ月に5回申請出来て、専用の紙に目的とか時間配分を書いて父さんに提出すると月に5回専属メイド同伴だけど自由時間が与えられる。


 と、ゆうことで俺は誕生日と共に今月分の申請書5枚を受け取っている。



「有意義に使いなさい、いいね? エレナーが付いているんだ、そこまで心配もしていないがくれぐれも危険には首を突っ込むんじゃ無いぞ?」


「はい、分かってますよ父さん!」



 父さんが跡取りの心配か俺自身の心配かイマイチ読み取れない顔で言う。


 俺は、まあどちらにしても同じ答えだからと答えて直ぐに紙を一枚ファイルから出す。



「む? もう使うのか?」


「はい、すぐに人民を見てまわりたかったんです! まだ昼ですからね、4時間程出かけてきます」


「そうか、まあ良いが気をつけるようにない」



 ソレを聞いて「ああ、やっぱりか、」と思いつつも反対で口角を上げ事前に作っていた荷物を取りに部屋へ向かった。





ーーーーー






「グレンを頼むぞ? エレナーさん?」


「はい、任せてください。 それよりも最初から4時間なんて宜しかったんですか?」


「まあね、アイツなりに考えがあるのは分かったし。 それに何より、、、」


「そうですね、まあ旦那さんが良いなら良いですよ。 それじゃ、私は行きますね」


「おう! こんど一緒に飲もうな!」


「はい、時間が合えば是非」



 二人の会話を“奥方様”は憎らしそうに“旦那さん”を見ながら聞いている。


 彼はまだ知らない、彼が学生になる2年後に起こる事件の事を。

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神様に貰ったパートナーと2人でほのぼの暮らしたい 福田点字 @tomotyoko

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