2話 『転生から1年』

 この世界に俺が転生してから彼此1年が過ぎて、俺は1歳の誕生日を迎えた。


 この1年間で、まあ色々と知れた事がある。


 でも全部説明してたら日が暮れるから要点だけまとめると、、、



『・この世界はラプンツェルと言う


 ・この世界にも沢山の生物がいるけど知的生命体は 人間、魔族、獣人族、蟲人族 の4種類


 ・この世界は独自の力「魔力」が充満していてそれを消費する事で「スキル」を発動させる


 ・「スキル」とゆうのは人それぞれが持つ特殊な力でスキルが有れば空を飛んだり炎を作ったり、その他etc、、様々な効果がある


 ・「スキル」は人が生まれ持った才能、故に個人が持つスキルは原則一つ。特殊な場合を除きスキルが複数個発生することは無い


 ・この世界には地球とは違いスキル持ちの獣や虫がウジャウジャいて、コレらは魔物や魔虫と呼ばれる


 ・この世界の文明レベルは予想に反し地球に迫るほど高い』



 と、ゆう感じかな?


 凄く大まかに言ったけど。


 ちなみに俺の種族は人間族だね。


 それと俺もつい数日前まで勘違いしてたけど俺のスキルは不老不死じゃない。


 俺のパートナーであるエレナーが言うには不老不死ってのは「生まれ持った才能ではあるけどスキルじゃ無いのです、そうゆう物なんです」との事。


 そう言われちゃなにも言えない俺は「そうゆうもの、なのか?」と理解した。


 それと俺が1番驚いた事なんだけど、この世界ラプンツェルの文明レベルは異世界転生のテンプレとも言える中世ヨーロッパなんて低いレベルじゃなかった。


 第二次世界大戦が起こった時と遜色無いレベルが有る。


 核だって幾つかの先進国は持ってるんだろう。


 銃があって車があって電車があるのを見てれば文明の発展に地球の人間が関わったのも想像に固く無い。


 そして何よりスキルとゆう力がある世界でこの文明レベルは地球の比じゃ無い脅威がある。


 例えばこの世界独自の技術としてスキルを持った生物の体の一部を無機物に与えて個々のスキルを現す特殊な図形を掘ると無機物にスキルと同じ効果が宿る事なんかは厄介極まる、


 あ、さっき言った「個々のスキルを現す図形」ってのは1歳の誕生日に教会で行うスキル鑑定の際に現れる物だ。


 そうそう、俺も今ちょうど教会に向かってる所だ。


 ウチの領にはソコソコ大きな教会があるからな、今俺は馬車でそこに向かってる。



「グレン様、そろそろ到着ですので本は置いてくださいませんか?」


「うん? ああ、もうちょっと待ってくれ、今いい所だから、、、」



 俺は返しながら横目でメイド長のセリスをみやる。


 今日は専属メイドのエレナーが急用とかで彼女が来たんだけど、俺は正直言って彼女が苦手だ。


 業務一筋の姿勢って言えば良いのかな?


 そうゆう真面目臭い所が何となく、、、


 ああ、そうそう忘れてた!


 俺はこの1年で言葉が喋れるようになった。


 正確に言うと喉が強くなって喋れるようになった。


 コレによってエレナー以外のメイドや家族とも意思疎通が可能になった。


 ソコソコの一大事なのに言い忘れてたのは、、、


 まあ慣れたからかな?



「あ、着きましたよグレン様。 本を置いてください、行きますよ」


「もう着いたの? まあ領内の施設だしこんなもんか、、、 分かったよ直ぐ行く」



 俺は落胆して自己完結すると本を小脇に抱えて車を出た。



「ったく、まあ良いでしょう、、、」



 なんか気になったけど気にしない。


 、、、教会か、あんなり良い思い出ないな〜

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