ダークな世界感に彩られた「本格的」ファンタジーです。えっ、こんな流行りタイトルと出だしで「本格的」って、どういうこと? と、お思いの貴兄をおられることでしょうが……
その理由は、「本物のファンタジー」が持つ命題を、この作品も抱えているからです。
少しイジワルで、少し生煮えだけどね! でも、その心意気は捨て置けない、と私は感じました。
流行りのテーマに疑問を持ちながらも嫌いになれない人と、大人の男にときめきたい人にお勧め。72読/72完にてレビュー。
なお、前半のエピソード後に挿入されている「読者へのお願い」は、パロディじみたジョークだと思うので、ドン引きしないようにご注意を!