#020 桜と桔梗の高校生活

二人は、毎日一緒に学校に登校している。仲は良い。それとクラスメイト以外にもすっかり人気者だ!


私には経験のない出来事が二人は当たり前のようにすごしている。

いじめが無いとこうなるのかと初めて知った。

やっぱり人間は特に子供は考えが単純だからなぁ、心の気持ちが直ぐに行動に出る。


私の時には誰も気にしてなかったのにな、ほぼ無視だった。

まあ今更だからこれ以上はもう思わない、思い出したく無い!


それにしても、二人とも本当に人間らしくなってきたな、初めて見た時はびっくりしたけど、家でもクラスメイトの話題に入りたくて、もうパソコンからタブレットまで、使いこなしてどんどん吸収していく、私の知らない話題まで知ってるくらいになってる、特にアニメが好きみたいです。



考える事は私の頃の高校生と同じなのに、情報量が全然違う、これも時代によって変わっていくものだ、私はゲームとかよく一人でやってたなぁ。


友達いないから自然とそうなっていた。

部活にもいかなかったからなつかしい、一人で居た頃が。

今はテレビよりもYouTubeの方が見られているし、テレビ局もYouTubeに移行しているから、だいぶネット環境が時代を変えている。


私は大人だから年齢制限ないから、この子達にはちゃんと教えてやらないといかん!


「 おい、桜ちゃん〜。今は何を見てるんだ? 」


「 んー、今人気のアニメとか人気のYouTubeだよ〜。」


まあそれなら大丈夫か。「 相変わらず空手部の主将に言い寄られているの?」

最近は学校について行ってないから気になっていた。


「 そうだよ、もう! しつこいから今は桜が教えているよ、もうすぐ学校に行かなくなるから、その間でもってお願いされているから、バシバシ鍛えているよ、主将は高校生終わった後でもオリンピック目指しているから、少しは強くなってるよ。」


桜にしたら、少しでも普通ならかなりなんだろうなぁ〜。


「 桔梗はすーちゃんと一緒に絵を描いてるのか? 」


「そうですよ。絵は楽しいのです、好きなものを何でも描けるのと色の使い方が面白いですよ、弓弦さんにも教えてあげても良いですよ。」


桔梗は筆を回すように空中でクルクルした。


楽しいのならいいか、他のクラスメイトとかコミュニテーションが気になるから、また学校に行ってみるか、向日葵と菫にも、もっと人間関係を教えてあげないと出しなぁ。


そういえば文化祭があるって言ってたな、家には向日葵と菫の面倒を見ていたから、特には今のところ生活のこととかで人とあまり会ってないから、最近ずっと猫のままでも、もうすっかり猫が当たり前になってる!


菫は私にべったりだから、向日葵もそれがもう当たり前だと、慣れて見てるし、向日葵は食べたいものを菫に作った貰って、喜んでいる。


これはこれで、いい感じ。二人も桜と桔梗の影響されてか、

同じくらい人間らしくなってる。

世界を救うのはどこに行ったのか、本当に人類が滅びるとか、今の生活からは全然、実感できない。


あ、そういえば高校生活が終わったら、菫のフラグ回収あるんだった。

どういうヤツが出てくるんだろう、でもこの子達の能力に勝てる能力とか

出て来たらやばいな!


あ、もしかして今自分でフラグ立てたかもしれん・・・・・・


まずい何か策を考えておかないと、嫌な予感がします。


でも考えても仕方ないから一旦置いておこう、それより文化祭だ!


高校生といえば文化祭だから、ちょうど間に合って良かった、私以外

みんな人間の姿で行けるのは良い事だ。そういえば文化祭の出し物ってなにがあるんだろう、桔梗に聞いてみるか。


「 桔梗ちゃん、文化祭の出し物ってなにがあるの? 」


すると桔梗は学校のバックからしおりを取り出してソファにキチンと座って、しおりを見ながら教えてくれた。

「 え〜っとですね〜 たくさんありますけど、そうですね〜

面白そうなのは、おばけ屋敷とか、推理部屋や、ライブがありますね、

あとはクラス対抗美人コンテスト、これはクラスの女子一人代表で決めるみたいですね〜、あとは食べ物屋さんとか、色々ありますが、みんな結構

こってますので楽しみにしてくださいませ〜。」

すると桜がわって入って来た。「 よいしょっと、実はですね〜なんと

桔梗ちゃんはうちのクラス代表で美人コンテストでまーす。」

「 え! 聞いて無いよ桜ちゃん! もう! 棄権させていただけないでしょうか? 」

「 無理だよ! もうエントリー終わったから、これで桔梗ちゃんのあがり症治れば良いね。」


そう言って桜は親指を上げてグッとした。

でも桔梗は顔を真っ赤にさせてバックで顔を隠して、足をバタバタさせてる、それを見た向日葵は肩を叩いて。

「 成せば成る、桔梗ちゃんガンバ!」

と意味のわからない応援をしている。

そこは普通になんとかなるじゃないんですか! と心の声でツッコんだ。


桔梗には同情するから、なんとか、考えてみよう、そうだなぁ〜

なにか練習出来ないかなぁ〜

とりあえず本人に聞いてみるか。


「 桔梗ちゃん、なんで緊張すると思いますか? 」

 

桔梗は顔を隠しながら言った。

「 だって、恥ずかしいじゃないですか! 見せ物みたいに感じて〜。」


そう思えば確かに、見せ物だとそうだな、ん!?

考え方を変えたらいいじゃないの?

 

「 桔梗ちゃん、自分の描いた絵を見せるのはどう思う? 」


桔梗はそーっと、顔を出して言った。

「 それは、平気ですけど、なにか違うんですか? 」


「 違わないよ、私は自分の絵を見せるのは恥ずかしいけど、

桔梗ちゃんはそこは平気なんだね、桔梗の基準があるのかな〜?


「 桔梗ちゃんは学校通ってるよね、電車の中でとか、外に出たら

みんなに見られてるのは知ってる?」


桔梗はハッとして顔を全部出して、気づいたみたいに言った。

「 あ〜 そうだった、たしかに見られてる、というか普通に目に入りませんか? 」

「 そうだよ、普通に目に入ります、別に見ようとしてなくても、目の前にくれば、目に入るよね、恥ずかしいって思ってたの? 」

「 全然気になっていませんでした。桔梗も見てるから、同じ立場と思って、考えもしてませんでした。」


やっと気づいたか、もう桔梗は慣れてるんだ、自覚ないよね〜

言わないとわからないからなこれだけは、そんなもんなんだよな〜

私は桔梗の目を見てハッキリ言った。


「 桔梗ちゃん、もうあがりません大丈夫です。気づいていないうちに

慣れてたんです、私が家から出ないのは見られるのが、嫌なんです、

なので桔梗ちゃん出てみなさい、その時私も一緒に出てあげるから猫だけど、それなら良いですか? 」


桔梗は私の話を聞いた後、私を目をうるうるさせて言った。

「 弓弦さんと一緒なら出ます! 」


桔梗が覚悟を決めたのを見て、他三人が拍手をした。パチパチパチパチ。


「 はい、という事ですのでみんなも応援してくださいね。」


また息ぴったりで言った。

「 はい! がんばります! 」


みんなで同時に言う時はいい返事をするな〜 とあらためて思う。

これで文化祭が楽しみになった、向日葵も菫もしおりを見て、どこに行こうか考えているみたいだ。高校生活最後のイベントがあって桔梗も満足だといいなぁ〜 と思いながら文化祭にみんなで行く事になりました。


そういえば、文化祭の思い出ないやと自分の事を思い出した、

忘れているのか、特になにもしてないだけだった。

まあ今はこの子達の高校生活だからいいか、便乗させてもらいましょう。

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