020 高校生活最後の思い出!

 もう少しで、約束の一ヵ月をむかえる、彼女達はどんどん人間の生活に慣れてきて、友達も出来た、人間らしくなってきたな!


 丁度、最後に文化祭が開かれる事になったのはいい偶然だ!

桜と桔梗も参加するみたいだし。


 出し物は特に意見は言わないで、クラスメイトのやりたい事を合わせる事にしたのは、もう少しで高校生活が終わるから、みたいだ。

それを純粋に楽しんで欲しかったから、良い子になってます、うちの子。


最初のインパクトはなんとか、いじめを強調しといて良かった、人間関係を知らない彼女達にはこの事は必ず知るべきだから。



期間が一ヵ月のもギリギリだから、クラスメイトが覚えておける記憶になると良い。

そんな気持ちを無視しているのか、気付かないのか桜は文化祭に夢中のようだ。

桜が教室でクラスメイトが持っているプログラムを見て言った。


「 これが文化祭かぁ〜 へぇ〜 クラスで色々なお店とか、他にもたくさんありますね〜 全部周りたいなぁ〜。」


隣にいる桔梗は小さな声で応えた、桜に肘を当てて。

「 桜ちゃんはほんとに、元気ですね、文化祭は2日あるから、ゆっくりでもいけますのに。」


桜の個性が定着してきている。明るく、人懐っこい性格だ。

桔梗は大人しく、丁寧な言葉使いになってそれぞれ。


人間らしく成長していく、最初は猫が抜けて無かったけど個性も出てきた感じ。


話せるだけでここまでわかるのは、猫の時から話したかったと思う。


いつか猫だけでなく他の生き物と話せれば変わるかな人類も・・・・・・




なんか、友達って居たことないけど、彼女達は上手くいっているなぁ〜。

ちょっと心の中から言葉で出てこない気持ちになる。


何が違ったんだろう、やっぱりいじめだったのか!?


私が後一歩前に足を出せいればなんて、今更思っても過ぎた事だし、

自分ごとでは無いけど、一緒に居ると、違う人生もあった可能性を凄く感じる。


普通に会話とか一緒に遊んだりとか三十歳から見ると、アニメとかラノベとか、みたいなのはリアルと違うから、現実と離して読んでたり見ていたけど、

初めて実感したのは、経験した事なかったからだったんだ!


でもこれは彼女達が前向きで怖がらずにいけた、だけなんだろうな、

後悔先に立たずだから、あの時あーすればなんて思わないけど。


こうして普通の人はやってたんだ、知らなかった、おびえていた。

親にも言えないし、

言ったらいじめの事も言わないといけなかったから、

逃げてた事になってるけど、そもそもいじめはやっぱり許せない!


まあ、私の話は今は封印しておこう。


桜も桔梗もこれが高校生の最後のイベントだから、いい思い出にして欲しい。


もう、親として見ている私がいるのは気の所為では無い。

だって、元々私の可愛い猫なんだから!


でも菫は目立つな〜 みんなの視線釘付けだよ、私を抱えているから一緒に見られてるから、痛いほど刺さる、慣れないなぁ〜 この視線だけは。


向日葵はいつのまにかいない、さては一人で食べ物屋巡りに行ったな。

鼻が効くのか匂いに釣られて行ったかもしれん。

向日葵は自由奔放だな、まだ向日葵は猫が抜け切れて無い気がする。


「 菫ちゃん、向日葵ちゃんを探しに行こう、まだ一人にしておくのが気になるから、桜ちゃんと桔梗ちゃんは向日葵ちゃんを見つけてからにしよう。」


「 はい、弓弦さんの言うことにしましょ、直ぐに見つかりますよ。」


「 向日葵ちゃんが一番、人間関係知らないから、さっさと見つけよう。」


「 そういえば、向日葵ちゃんは一人の時なにしてたか菫ちゃんは知ってるの? 」


 「 そういえば、聞いた事無かったでしたね。」


そうなんだよなぁ〜 私も今まで聞いて無かった、もしかして一人の時に

生き物の声を聞いていたのかもしれない、

その事で何か気付いたのを私に言えない事でも知ったのか。

高校生なんて卒業してから結構友達と付き合わない事以外と多いから、その事で友情関係を知ったとしたら、文化祭が終わったら向日葵に聞いてみるか。


それより、今日はみんなで文化祭を楽しんで欲しいからな。

「 やっと見つけた、向日葵ちゃん両手に食べ物持って、食いしん坊だなぁ〜。 」


向日葵は口に食べ物をもぐもぐしながら言った。

「 弓弦さん、文化祭楽しいです! みんな本格的にこだわっていて

値段も安くて美味しいんだよ! 」


まったく向日葵は、わんぱくだから女の子らしくして欲しいな。

「 全部のお店に行ったの? 向日葵ちゃん? 」


向日葵は食べ物をごくんと飲み込んで言った。

「 もちろん! なぁ〜ハハハ〜。」

 

完全にアニメの影響受けてるな! 

どっちかと言うと悪役の笑い方なんですけどね、まあいいか、

桜と桔梗を探さなければ、見てみたいからな、ちゃんと高校生してるかね。


どれだけ学校に馴染んでいるか気になる、向日葵に生き物の声を聞いてもらおう。

「 向日葵ちゃん桜ちゃんと桔梗ちゃんがどこに居るか聞いてみてくれる

生き物の声を聞いて。」


「 良いよ、ちょいとお待ちくださいな。」


「みーつけた! 一緒で無いけど、どっちに行く? 」


「 そうだなぁ〜 桜ちゃんから行ってみるか。」  


「 了解です、クラスに居るよ〜 なにをしてるかは行って見てのお楽しみだよ〜ん。」


あ、なにしてるかは、聞いて無かった、まあ行けばわかるからいいか。


向日葵の案内で直ぐに桜のクラスに着いた、向日葵の内緒が直ぐわかった。

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