018 決意と守るべき存在
私の事は少しだけわかったけど、彼女達の事がハッキリしていない点がある。前の記憶がある事は聞いたから、いいとして、どうやってこの世界に来て、人間になれることができたのか、それと能力を持っている事だ、必ず意味と対策なんだろうけど、他にも人類を滅ぼしたい者の対抗手段さえ考えられる!
ここは現実世界だから彼女達は異質だ、それ以外なら可愛い女の子なのに。
私は猫だからなぁ。人間に戻って暴走でもしたら嫌だな、もう現実とは私は思えないのは、当たり前か。
「 みんなはどうやって、この世界に来れたの? 」
彼女達はお互いを見てから考えている、最初に言葉を出したのは桜だった。
「 それは、んーっとわかりやすく言うのと、説明が長くなるのがあるけど、どっちがいいのかなぁ〜。」
それは長くても知りたい。
今度は桔梗が続けて聞いてきた。
「 弓弦さんは一回死んだのは覚えているの? 」
なるほど、それは全く覚えて無い。普通に寝ていただけとしか言えない。
普通に目が覚めただけとしか言えないなぁ。言えるとすれば、急に寝た感じだ、もしくはいきなり意識がなくなった感じとも言える。
「 全く覚えて無いし、自覚も無い、寝て起きたのと同じかな。」
その言葉を聞くと四人はお互いに顔を見て、どうしようかと言わんばかりに見つめあっている、見るからに私には説明が必要だがなんて言えばいいのかお互いに試行錯誤しているみたいだ。
もしかして、死後の世界の話でもするのかと思ったら、引くなぁ〜
死んだら終わりだと思っている私にはちょいと困る話題だからなぁ。
でも仕方ない全部知りたい!
「 なるべく、わかりやすく全部お願いします。」
私は猫ながら、少し頭を下げて言った。それを見て彼女達は頭を下に細かく動かしてうなずいた、そこは桔梗が応えてくれた。
桜が私の前に来て、目をウルウルさせている、それから話を始めた。
「 いきなり弓弦さんが倒れて、みんなで弓弦さんの周りを囲んでいた時に急にみんながどこかに行ったみたいなのですよ、不思議な世界でした。」
更に続けた。
「 それで、光の中からこの世界に来れたの、その間に色々な説明されて、それは誰だかわからないけど、声だけ聞こえたの、此処に来る理由みたいな説明ね。弓弦さんが人類を滅ぼす存在になったのもその時聞いたの。それと私達の能力の説明もあったよ。
その後に人類が滅びる状況を見ました、ハッキリ覚えているのは、人類が目が見えなくなって、どんどん倒れていった。私達も後は弓弦さんと同じく目が覚めたと同じかな。」
「 そうしたら、弓弦さんが猫になってて、みんなが人間になってたの。」
桜は言い終わった後、菫に抱きついた。
そうなのか、誰が説明したのかはわからないけど、流石に謎がある。
わかりやすいけど、だいぶ酷い状況だ。
これだと気になるところが満載だけど、どうやら見たのは間違いなさそうだ、『人類が滅びる状況を』・・・・・・
人間になる方法と能力は私に言ったのと同じように言ったのか?
私の事もなればそうなると・・・・・・
確かに私は全く覚えて無いし、私には何も説明すら無かった。
何から聞けばいいか、悩んでくるよ。彼女達の事から聞いていくとしよう
4個の能力は知ってるが、限界までは聞いて無いな。一番気になるのは菫の書き換えの能力だ!
これに関しては、聞き方が大事だな、わかっているのは物理的を書き換えられて、過去や記憶は書き換えられないだったけど、その規模がわからないな、簡単に言えば、人数制限とか、未来が変わるレベルなら、私要らないから、必ず限界があるはずなんだけど、引っかかるところがあるんだよなぁ〜。
それよりも他にも人類を滅ぼしたい者が居るかが問題だ!
そうなればやってみるか!
「 菫、今この世界に人類を滅ぼしたい者を私達のところに来ると書き換えられるか? 」
「 やってみないとわかりませんが、可能です。」
それなら、あとはどれくらい居るのが問題だ!
多数居ると対処できなくなる、少し考えよう・・・・・・
彼女達は私を見つめている。能力は把握した、あとはどう活かすのと人間に気づかれないようにすること、下手すると戦うかもしれない。
よし! 学校生活を残っている間に何か動きがあるかもしれない、本格的に行動するのは高校生活が終わってからにしよう!
保険として菫に他の滅ぼしたい者が近づいてきたら、私達と会えなくなると書き換えて貰おう!
「 菫ちゃん、人間を滅ぼしたい者が近づいてきたら私達と会えなくなるように書き換えて、今直ぐに! 」
「 はい、わかりました、今直ぐに書き換えますね。」
「 これで高校生活が終わるまでは近づけなくなった。」
「 向日葵は偵察をお願いしたい、他の生き物から情報を集めて欲しい。」
「 はい、弓弦さん。他の存在が居るかだね、任せてくださいよ、シャキーン。」
完全にアニメ見ているな!
「 桜は心の声を聞いて、孤独感、罪悪感、いじめている人を見つけて欲しい、基本的には私が言うから少しずつ減らして行こう、桜は勝手に心の声は聞かないようにね、理由は人間の心を勝手にみると、桜ちゃんが混乱するから約束してくださいね。」
「 はーい、わかったよ弓弦さん、聞いてって言われてから聞けばいいって事なのね、黙って勝手に聞かないよ、任せなさいな! 」
完全にみんなアニメ見てるな!
とりあえず、話と考えはまとまった、ただ正直言って、今は彼女達を守りたい、それだけ。
まだ人類を救うとまでは言えないのは、私の人生によるものもあるのだろう、過去にいじめられていた事だろうな。
ほとんど一人で居たから、いじめにもあっていたから、それによって自殺まで考えたのに、まだ許せない気持ちがあるのは思い出した時だけだけど、忘れたい気持ちもある、どうせいじめた当人は覚えてもいないだろうからな!
それよりも私の可愛い猫の幸せを叶えてあげたい、ただ、それのみだけ
猫の頃にはずいぶん癒やしてくれたのは、心の救いだったから。
すると菫が私に首をかしげて聞いてきた。
「 もしかして、これから何かあると思ってますの弓弦さんは? 」
ん?
野生の感でも発揮したのか?
私は多分くらいなんだが、それはフラグ立てた!
「 菫ちゃん〜 それフラグだからね! 」
とりあえず、高校生活終わってから、何かあると言う事なんだな、
もう少しちゃんと考えておかないとだな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます