016 デートをなんとか回避!

 今日もすーちゃんの部活に桔梗は行った、桜は今度はテニス部を見学に行った、なんとか空手部の主将から逃げてきて、テニスやった事ないんですけどね、なんでもしたいみたいです。


 私は帰宅部だったので、部活活動してない、なので桜の好きにして良いよと言った、部活活動はよくわからないので。

とにかく、私はすっかり猫が気に入っている!


 向日葵は、色々見たいと学校中を見て周っていた、菫だけが私とデートして欲しいみたいなので。

考えていた私は、愛してるって書き換えてから、菫の態度があからさまに私の事だけしか見えてない気がする。

 菫と二人きりになると、どこに連れて行かれるのかわからない、連れまわされそうで疲れそうだ。


 あれから、クラスは明るくなり、すーちゃんのあだ名はみんなが言うようになった、桜もちゃんと女子高生をやっている。


『 問題は菫が私とデートがしたいだ! 』


 前の日に家でみんなと話した。

こうなると道連れ作戦にしよう、向日葵も人間の女子高校生になって貰って、私は猫で桜に心を読んで貰って、健全な男子高校生か心配なので!

コンパを開いて貰おう。

早速、桜に声をかける、彼氏の居る人に聞いてもらい、さりげなく日本の男子高校生と話したいって言わせれば良い。


 菫と私だけ猫でいればいい。向日葵は桔梗の友達の設定にして

私と菫はカバンの中にでも入ればいい、これならば一応デートと言ってもいいでしょ!


 何か相手の男子高校生にせまられたら、桜の空手部の話でもすれば良い。とりあえず、菫に確認だ!


 説明すると菫は手の親指を上に上げてグッとした、猫でも良いのか助かった〜


 桜に伝える、桜もノリノリだ!

という事で話はまとまった。明日学校で桜に聞いてもらう事で。


 早速、桜はクラスメイトに声をかけた。

「 私達、日本の学校生活一か月だから、女子高だから、一度男子高校生と話してみたいんだけど、出来るかなぁ、お願いできるかなぁ〜 」


 桜は手を合わせてお願いしていた。いつの間にか桜は友達作りが得意みたいだ、明るい性格と誰にでも話せる性格だからだろう。

 丁度同じクラスの子に彼氏がいる子が居た、何人か聞かれたので、三人と答えさせた、向こうの女子は聞いて見るねと言い、カバンからスマホを出して、直ぐに行動してくれた。

「 メッセージを送った、返事が来たら教えるね。 」


 桜はありがとうって言ったが、私はその事よりも桜の方が気になっていた。テニスのウエアーを桔梗に用意してもらいみんなとは違うユニフォームだけど、目立つくらい上手い、さすが、人間になった猫!


 とにかく、足が速いからラリーが続く続く、笑顔が怖いくらいのレベルです。笑いながらボールを追いかける姿は猫が戯れてるのと同じに見える。


 レギュラーも出る始末、アメリカでやっている事にしてるから、

他のメンバーも納得はしているが、それにしてもここまでとは、桜は上手いな、私はそのまま見ていた、楽しそうで何よりです!


 首が右に左に交互に動く。ラリーを見ながら、頼んだクラスメイトの葉山恵梨香さんがバックからスマホを取り出した、内容を読んでいるようだ、

 見た感じなんの問題もなさそうだ、少し喜んでいる。


 それから桜に手招きをした、丁度ラリーも終わったので、直ぐに桜が近くに寄る、私は心を読んでから、ちゃんと答えるように言った。

 葉山恵梨香こと、エリンが言った。


「返事が来たよ、向こうは問題無いみたいだけど桜ちゃんは何処か行きたいところはあるの?」


 確かに、場所までは決めていない、此処は相手に色々選択肢を決めてもらおう、様子見である、桜に言って貰う事にした。


「 行きたい場所は特に決めて無いの、だからどこがいいか決めたいから、何個か選択肢が有れば嬉しいかな、キョウちゃんにも聞かないとだし、後もう一人いるからみんなにも聞かないと、お願い頼んでもいいかな? 」


 エリンもそれはそうかもと上を向いて、直ぐに答える。


「 そうだね、色々あるから、選んだ方が良いかも、ちょっと待っててね、今、確認してみる、それといつがいいの? 今日では無いよね? 」


 そうだな、場所によっては打ち合わせが必要かもしれないかもだし、菫の意見を聞いてからにした方が良さそうだ、桜に返事は明日でもいいか聞いてみて、と言った。直ぐに桜は承知の介言った。

 どこで覚えたのか完全に気に入っているなと思いつつもそのままにしといた。


「 ありがとうみんなに聞いてからがいいと思うから返事は明日でいい? 」


 エリンもそれを聞いて、納得したように首を縦に動かした、そのあと桜にエリンが言った。


「 そうだね、返事が来たら教えるから、もう少し、テニスしよ、桜ちゃん上手いから楽しい。」


 と言ってコートに戻った、向日葵の様子が気になる、今どこにいるのかわからん、設定は、桔梗と桜が双子で、向日葵は友達で、菫と私は猫になって監視役でいいだろう。あとはどこで遊ぶのかだが、彼女達は普通に人間の遊びをしたことがない。カラオケは歌を覚えれば問題ないとして、最近のゲームセンターは女子だからいいだろう、初めてでも問題ないから普通は行かないしね、高校生の遊びはそれくらいだろう、家に行くのはダメだから、何をしでかすかわからん、という事でそんなところで落ち着くだろう。


 あとはなんとかなる。高校生だし、私からすれば、子供みたいなもんだから真面目な青年を頼もう。


 私コンパしたこと無いですけどね!


 部活が終わる頃に頼んでいた相手から連絡来たみたいで、桜にエリンが話かけている。

 内容は色々あった、向こうも会ってみたいらしく、選択肢を無駄のないように、合わせてくれるみたいだ。とりあえず明日返事をすると桜が言ってこっちに来た。

 菫の行きたいところにしようと言って、桔梗のところに行った、すーちゃんの前で話してみたら、すーちゃんも誘ってみたら行きたいって言ったので、向日葵の代わりにすーちゃんに変更した、三匹の猫に変更!


 一応すーちゃんにも行きたいところを聞いてみたら、特に行きたいところは無いみたいなので、こっちに場所はゆだねられた。


 家に着くと、菫が玄関の前で待っていた。

 待ち望んでいたようで目が輝いて見えた。勿論お目当てはデートなのは言うまでもない。何にするかの方が私は気になった。

 結局ゲームセンターとファミレスに行くことになった。


 次の日に返事をして、行く日は向こうに合わせた。


 ついに来た、始めてのコンパ、私は参加しないけど気にはなってます。


 私もゲームセンターは久しぶりだけど今のゲーセンは私の頃よりジャンルが変わっている、Eスポーツも当たり前のようにプロ目指している子もいるくらいだしな。

 料金はスマホ決済なので仕方なく私のを使うことになった、VR ゲームが増えていた、家にもあるから使い方は問題無いけど、彼女達には初めてなので見ていて面白かった。


 画面で内容は見れるけど、

 画面を見ないで二人の動きだけを見るだけで笑える!


 何に例えればいいのか困るくらいの動きだった。

 本人は必死なんだろうけど。


 向日葵と菫もトイレで交代して遊んでいた、私はもちろん見てるだけ。

 なんとか、相手には気づかれないのは初めて会った相手だから。

 すーちゃんもエレンもここで遊ぶのは同じ理由、それでだろう。


 すーちゃんも楽しそうに遊んでいる。結構動くゲームが増えてるから、始めてにはちょうどいいみたいだ。


 相手の男子高校生も普通に楽しんでいる。今のところ問題は無い。

 会話も弾んでるし、見たところ普通の高校生だ、菫だけが私に向ける目がいささか目立つ気がするが、このあとはファミレスだっけか。

 なんか嫌な予感がします。


 ファミレス初めてなのと彼女達は四人もいるんだから。

 なに事もありませんように。

 なんて言っても無駄なのでよく監視しなくては。

 そう思い、まだ何も言わないでいた、変に言っても無駄なので。

 その時々に言う方がいいだろう。

 そう思いながらみんなの遊んでいるのを見ながら考えていた。

 本題はこのことではないのだから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る