010 人間は愚かだなぁ

 猫の集会の事を、思い出していた、『人間は愚かだなぁ』

 あの言葉は奥が深いなぁ。


 あの猫が私に言った言葉の意味を、私もその言葉はおそらく、人間の声からは出て来ないだろうと、思う。

 何かあれば他人の所為にするのが人間だからな、全員とは言わないけど統計的に多いのは間違いない、人の所為にする人間。


 最後に私達はお母さんのお店に向かった、あのボス猫の約束もある。


 お母さんは元気に言ってくれた。

「 また、来てくれるなんて、気に入ってくれて嬉しいです、今日も私のおすすめでいいですか? ご馳走しますよ自信を持って。」 


 向日葵は言った。

「 ラフテーも、お願いします、お気に入りなので! 」


 向日葵はすっかりお気に入りみたいでよだれが出そうになっている。


「 かしこまりました、では、お待ちくださいね。 」


 昨日よりもハキハキして、笑顔が増えている良かった、これで此処のお店はもう大丈夫だ、この店に来てもう一度良かったと思った。


「 お待ちどう様です、たんと召し上がれ、今日は腕に自信があるの。」


 どれも、凄く美味しそうだ、何より、雰囲気が良い。

 彼女達は息ぴったりに。


「 いただきます! 」


 と言って、丁寧に食べ始めたもう安心してみていられる。


 私は桔梗にお店を出たら、菫と代わって人間にして欲しいと頼んだ、

 桔梗は軽く良いよ、と言って特に質問することはなかった。

 あとでわかる事だから、私もそのまま、頼んだと言った。


 菫がお母さんに言った。

「 昨日のサーターアンダギー、美味しかったです、初めて、食べたので

 硬くてビックリしました。」


 菫はいつのまにか話し方が上手くなっていた。


「 沖縄のお菓子であれが普通なのよ。でも、美味しかったでしょ!」


 息ぴったりにお母さんさんに言った。


「 はい、お気に入りに入りました。」


 そのまま菫は言った。

 「 私達、今日東京に帰るんです、いい思い出になりました、ありがとうございました。」


 みんなはお母さんに頭を下げて、お礼を言った。

「 また沖縄に来た時は、必ずこのお店に来るので、お母さんも身体に気おつけて待っていてください。」

 菫はもう長女みたいに振る舞っている。


「 可愛いらしいお嬢さんですね、わかりました待ってますね。」


 お勘定を払い終わったあと、お母さんはまた、

 お土産にサーターアンダギーをくれた、お店を出た後

 桔梗に今、お願いと頼んだ。


 人間に戻りお店の裏にみんなで向かった。

 そこには、あのボス猫の家族がみんなで待っていてくれた。

 全部で五匹いた。


 話はできるので、声に出さずに。

「 昨日はありがとうございました。」


 と言うと。「 人間になっても変わらないね、君は気に入った。」


「 お母さんをありがとう、この子達は私の家族だ、是非みんなに合わせたいと思ってね、連れて来た。 後ろの子達も猫なのかい? 」


 菫と私以外は、初対面なので、ビックリしていたが、直ぐに状況を理解したらしく。


 こんにちはと、挨拶した。

「 此処のボス猫さんですね。わかります、雰囲気が違うから。」


 猫には直ぐにわかるのだと知った。


「 今日帰ると聞いたから。」『伝えたい事があったんだ、詳しくは、知らないけど、君が猫になったのは、おそらく偶然ではない! 』


「 人間の世界はわからないが、必ず意味がある! 」


「 人間が滅びるか、滅びないかは、君にゆだねられたのでは無い。好きにすれば良い。」


「 自分で決めていいんだよ、責任は君には無いのだから、この事を言いたかった、だから、あまり自分を追い詰めるなよ。」


『 それこそ本末転倒になるからな 』


「 私達は君に会えてよかったよ、それで良いんだよ、ありがとう此処に来てくれてまた、会えるのを楽しみに待っているからな、その時はこの子達も立派な大人になっているから、約束は守るから元気でな。」


 そう言って、林の方に去って行った。一度振り向いて、私達を確認するように、もう一度見てから行った。


「 菫ちゃん、書き換えて欲しい、あのボス猫の家族達がもう人間から二度といじめられ無い事を書き換えて欲しい。」


「 わかりました、弓弦さんは優しいのですね、そんな弓弦さんが大好きです。」


「 さてと、帰りますか、東京に。話は戻ってからしよう、ここにきて良かったね、楽しかったかい? 」


 息ぴったりで言った。 

「 もちろん、凄く楽しかったです。」


 そのあと直ぐに猫に戻してもらい、その言葉を聞いた後、東京に戻った。それから、これから先のことを

 みんなで話し始めた。

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