005 猫の彼女達が人間になると面白い!
まず、私は彼女達に人間の振る舞い、常識について言いたかったが、見てから言えばいいと単純に考えた、何かを教える前には見た方が早い。
そういえば、彼女達の姿について聞きたかった、理由を詳しく知りたいと彼女達に聞いた。
桜はみんなと同じがつまらないからだけの理由だった。そういえば桜は猫の時、他の子が私の腿の上にいる時でも、邪魔とばかりに無理矢理のっかて来てた。いつも私を独占してたのを思い出した。
向日葵は動きやすいからみたい。確かによく家を走りまくってた!
桔梗はこれくらいかとと、特に好みではなく人間の普通の人に合わせたみたいだった。桔梗はおとなしい猫だった。
菫は目立ちたかっただけだった。目立ちすぎだけどね!
本当に猫の時もいつも私にアピールする行動が多かったな。
彼女達の姿の理由を知って、ふと思い出した。
猫は綺麗好きとは飼って居た時から知っていたから、本能で自分の臭いを消さないと獲物に見つかるのは本で読んだが、トイレのあと、必ず砂をかけるのは同じく臭いを消す為なのも同じ理由だし、それとよく自分の毛を舐めて綺麗にしているのが、そのまま人間になっても綺麗好きになっているのか。
今でも綺麗にしている、くしで髪をとかしてる。
綺麗好きの理由は把握したので、人間になりたいって言うくらいだから
そこは人間らしくするんだろう、見てからでもいいと思いソファで彼女達を眺めていた。
だけど全然思っていたのと違う!
予想を通りを越して亜然とは・・・・・・
まずは彼女達の座り方は猫のままだから、パンツはみえるし。
身体を掻くのに、足を使おうとするし、正直笑った!
( 猫だから鳴き声は出さないけどね! )
( ついでに私は猫だから表情は変わらないけどな! )
( 他の人から見れば、なんの設定ですか? と言われてもおかしくない!)
彼女達を集める事にした。
「 はい、集まってください! 」
彼女達は私の前に整列した。不思議そうに私を見ながら、彼女達は私の前で横から小さい順番に並んだ。
「 人間の意識はありますか? 」
明らかに動揺していた。
「 当然のことと思うけど気づいてる? 」
彼女達はハッとして
また息ぴったりに言った。
「 遂いつもの癖で、えへ! 」
( えへって可愛いな! )
みんな顔が真っ赤になっていたので、怒る気もないが、釘を刺した。
「 人間はしないよね、足で首掻いたり、座る時は女の子らしく、パンツを見せないようにします、そんな座り方はしません、わかりましたか? 」
私が男だったから、女の子がわからなかったかもしれないけど、それにしては油断しすぎ。
「 てっきり人間になりたいと言っていたので、それくらいは、できるものだと疑いもしなかった。」
「 私はちゃんと猫してるのに!」
( この子達は全くもう! )
先が思いやられると言うよりも、見せた方が早いとパソコンから適当にに動画を見せることにした。
だけど、私が人間に戻ると彼女達は猫になるので、聞いてみた。
「 お互い人間になれないの? 」
桜が答えてくれた。
「 なれますけど、私達は人間になれないの、耳と尻尾は戻せないですよ。」
想像したら、それも見てみたいと思ったので、家の中で人に見られないことを条件に私は人間に戻ると、言ったとおりに、彼女達は耳と尻尾がある人間になっていた。
( いいじゃないか! )
( リアルに見れるのは私だけなのは、何故か心躍る! )
とにかくまずは動画を見て、その動きを覚えてもらい、それから外に出ることを約束して、私は彼女達をみていた、直ぐになれた様で特に問題はなくこと済んだ。
「 思い出すとまたなって、欲しいが。」 つい声に出していた、で彼女達から。
また息ぴったりに私にこう言った。
「 シャーー 」
( 怒った時に猫がやるあの鳴き方だ!!! )
すかさず、「 シャじゃない! 」
と私は彼女達に言った。猫の時によく言ってたので、直ぐに黙った。
耳がしんなり、したのでとりあえずみんなの頭を優しく撫でた、猫の時もいつも同じように撫でてた。
人間は言わないからねって、付け加えてなだめた、それよりも私は今後のことにだけを考え始めた。
私の頭の中には『知識の神殿』があり、その中には今までの出来事が保存してあって、その中に入る事で記憶をいつでも引き出すことができる、その神殿に入るのには、心を落ち着かせて、瞑想するけどね、そのことを考えていたら、すかさずに桜が私に言った。
「 桜は弓弦さんが考えている事はわかるけど、その知識の神殿っていうのはわからないですね、もし、記憶とか情報量が多いのは流石にわからないですよ、それならもう一つ書き換えますか? 」
「 当たり前のように書き換えるなんて言ってるけど、どうするの? 」
菫が応えてくれた。
「 弓弦さんが言ってくれれば、やってみますよ、過去は戻せませんが、出来る事なら可能ですから。」
なるほど、ただ事ではない彼女達は選ばれた存在なのだ!(今更だけど)
「 そうだなあ〜 」
「 一応みんなの役割でも決めておこうか。」
「 向日葵ちゃんには私が聞きたい生き物の言葉を私に教えて欲しい。」
「 桔梗ちゃんには私が猫になる時に品種をスフィンクスにして欲しい、毛のない猫だよ。」
「 桜ちゃんは私の許可なく心の声を聞かないで欲しい。」
「 どうかな? 」
「 出来る? 」
また息ぴったりで言った。
「 出来ます! 」
即答だった。
「 それでこれから人間になって外に行くけど、どこから進めようか?」
「 確か、食べ物と、遊びと、いろんなところに行くことと、学校だったね、そういえば、みんな学生なんだっけ? 」
菫が答える。
「 書き換えただけで、まだ行ったことはないの、だから学校の人も私達の事は知りませんよ。」
なるほど、私がついてないと厳しいな、桔梗だけなら行けないか〜
高校に。
( そういえば。)
「 菫ちゃんだけは何も言わなかったね、菫ちゃんは人間になって何がしたいの? 」
この答えを聞いた後、私は頭が真っ白になった、なんでかというと。
人間の子供が産みたいと言ったからだ・・・・・・
「 イヤイヤ無理無理! 子供ってどうすんのよ! 」
( 家に男を連れて来るのは許せんしならばこれしかない! )
さりげなく、普通に言った。
「 おーい菫ちゃん、書き換えてくれる、弓弦さんを愛しているって。」
「 え! 弓弦さんの子供を作るって事ですか? 」
明らかに頬が赤くなって両手で頬を支えている、喜んでる?
( あれ〜 想像と違うことになってる!!! )
( ちょい待って、これじゃなくてもいいかも、他にあるよな、猫の時から好きだったから、猫として愛して欲しいって意味だったのに絶対勘違いする!!! )
「 書き換えました! 弓弦さん愛してます! 」
( あ、早いよ! )
( 想像と違った、全然違う私の考えと意味が! )
三人が目を細めて私を見ている。
「 いやいや、家に男入れたくなくて、あれ〜 もう遅いよね。 」
桔梗が言った。
「 弓弦さんのエッチ! 」
向日葵も言った。
「 私も良いですよ! 」
「 何がいいんですか? 」
( 多分子供のことだろうけど、向日葵は菫ちゃん好きだから、猫の時も菫ちゃんと一緒によく遊んでたからなぁ〜。 )
桜だけは何も言わなかった。
( さては心の声を聞いてたな! )
( 笑ってるし! )
話をそらそう。
「 あれれ、後、十年で滅びるんだよね? 」
「 あれはどういう意味ですか? 」
菫が応えた。
「 それは今は詳しくはわかりませんが、このままだとそうなるとしかいえないのです。」
なるほど、そういうことか、とにかく、彼女達のやりたいことを叶えてあげることにしよう。
「 まずは、旅行にでも行きますか? 」
また息ぴったりで言った、
「 やったー お願いします! 」
「 場所は沖縄でいいかな? ネットで見たら綺麗だった。あそこは海が綺麗だし食べ物も美味しいからね、今でもまだ海に入れるからな、私も行ったこと無いし、いいだろう行きますか! 」
早速手配を進めた、秋だから混んでなくて直ぐにチケットが取れた。
日頃から貯金をしていたので、問題は特に無い。
その時は、この後何が起こるなんて知るよしも無いが、外に出て直ぐに彼女達の能力が役に立つ事を知った、応用力がハンパない!
私が居なくてもいいんじゃないかと思うくらいに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます