第53話 レベルアップの概要と新武器
まずは追加されたアーツの確認だ。
師匠が使っていたエモニ・ルスみたいな遊撃型のアーツでも習得していて欲しい。
私と師匠の力量が離れすぎていたからかもしれないが、あのアーツを発動されたらなかなか近づけないので敵の接近を嫌う支援職にはうってつけだ。
〈光魔術〉
LV19・・レジスト・ダーク
LV20・・リジェネーション
LV22・・ターンアンデット
LV24・・シールド
〈闇魔術〉
LV19・・ディルシャン・ダーク
LV20・・ブラインド
LV22・・サイレント
LV24・・ドッペルゲンガー
レジスト・ダーク・・対象への闇属性のダメージを減少させる
リジェネーション・・対象のHPを徐々に回復させる
ターンアンデット・・不死属性に対して特攻の光を放つ
シールド・・敵の攻撃を防ぐ盾を作る
ディルシャン・ダーク・・対象への闇属性のダメージを増加させる
ブラインド・・対象の視界を封じる盲目の状態異常にする
サイレント・・対象の音をなくす沈黙の状態異常にする
ドッペルゲンガー・・自身の身代わりとなる影を作り出す
今回からはアーツの習得条件が変わったのか、LV20以前は1レベルにつき1つアーツを習得していたが、LV20を超えてからは2レベルずつアーツを習得するようになった。
レジストとディルシャン系のアーツはいいとして新しいタイプのアーツが増えたようだ。
まずはリジェネーション。これは盾職の不知火に掛けるべきアーツだ。少量のダメージなら直ぐに回復してくれるのでそれなりに使うことになるだろう。それに継続して回復するので重宝する。後で回復量を調べておくか。
ターンアンデットは検証できないので飛ばす。
二つ目はシールド。これは......どうだろうか? この手の防御系アーツは当たりはずれが激しいからな。これも検証っと。
次にブラインドとサイレント。これもシールドと同じく検証しないと分からない。だが、サイレントは最強の部類かもしれない。持続時間の問題はあるが発動中は敵のアーツを封じれる。それとブラインドも有用だろう。敵を盲目の状態にできれば自分にヘイトが向かないのと同じだからだ。
最後にドッペルゲンガーだが、これも要検証だ。効果からして自分の分身を作るのだと思うがその分身がアーツを使えるかどうか分からない。
結局全部、検証が必要だ。これも鑑定のレベルが上がれば詳細を視れるようになると信じる事にして次の称号の確認に行くとしよう。
〈死中求活〉
戦闘中かつ圧倒的な不利な状況に限り全パラメータを上昇させる
〈流水之舞〉
攻撃の軌道が見切りやすくなり攻撃を逸らす行動に補正
〈リーンの弟子〉
リーン=アルテイオの弟子になったことを示す称号
獲得した称号は全部で3つだ。そのなかでも流水之舞は今の私が一番欲しい称号だ。
死中求活は発動条件が曖昧なのでこれも検証が必要だが、検証可能になるのはまだ先の話になるだろう。何せ師匠との戦闘でレベルが大幅に上昇したからな。
最後の称号、リーンの弟子だが、この称号には特に効果はないようだ。だが、これは師匠の弟子になったことを示す証なので実は1番嬉しかったりする。
これでステータスについての確認は終了。
次はずっと気になっていた師匠から貰った武器の確認をするとしよう。
師匠からは聖書と魔書の2冊を貰ったがどちらも今の私では買うことは絶対にできない代物だ。装飾が初心者の聖書とは違い、煌びやかで平の端が金色で刺繍がなされている。
これは期待が高まるというもの。
〈聖書【領域の拡大】〉 国宝級 ☆9
INT+30 STR+10 AGI+6 装備スキル〈領域拡大〉
グライン=リモールによって製作された聖書。滅多に市場には出回らない珍しい品物であるが制作された当時は彼はこれを駄作として燃やそうとしたと言う逸話がある。また、魔術の範囲を拡張する効果を持っている
〈領域拡大〉
領域型アーツの行使におけるアーツの効果範囲を少し拡大させる
〈古めかしい魔書〉 希少級 ☆10
INT+20 MND+10
年季の入った魔書。長年に渡り使い込まれたため外見はボロボロだがその価値は本物である
これは......強すぎないか?
聖書【領域の拡大】に至ってはホーンラビット・ゴールドからドロップした韋駄天の靴とタメを張れるレベルだ。
師匠の言った通り、確かにこれはそうそう買い替える必要がなさそうだ。いつかは私もこれと同じくらいの装備で固めたいものだな。
それにしても師匠は今どんな装備をしているのか気になってきた。今度会ったときに聞いてみるとしよう。
これだけの装備が整っていればフィールドボスもソロで討伐できそうだ。まあ、そんな無茶なことはしないが。
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