第36話 一時の帰還
今回はレベルが2だけ上昇したのでSPを10貰ったがもちろんINTに全部振っておいた。
他のパラメータにもSPを振るべきかと考えたがどうせ私は支援職なのでSTRなどの前衛職の要素はいらないと思いやめた。
ついでに新しいアーツを習得したが予想通り各属性に対するアーツが追加されただけだった。
〈光魔術〉
LV14・・レジスト・サンド
LV15・・レジスト・サンダー
〈闇魔術〉
LV14・・ディルシャン・サンド
LV15・・ディルシャン・サンダー
レジスト・サンド・・対象への土属性のダメージを減少させる
レジスト・サンダー・・対象への雷属性のダメージを減少させる
ディルシャン・サンド・・対象への土属性のダメージを増加させる
ディルシャン・サンダー・・対象への雷属性のダメージを増加させる
「これだけのラッシュボアを倒したんだ。LV10くらいにはなったか?」
「ああ、俺のレベルは11になっていたぞ。経験値の分配は均等だから他のやつらも俺と同じLV11になっているだろう。それにしてもゼロのオリジナルスキルは長期戦に持ち込めればかなり強いな」
「それに関しては吾輩も同意ですな。まさかこれほどとは思いもしませんでしたぞ。これならここのフィールドボスも簡単に倒せるのでは無いですかな?」
「確かにロードの言う通りフィールドボスも簡単に倒せるかもだけど今回はゼロが一撃もダメージを受けてなかったからね。流石にボス戦となるとノーダメージで乗り切るのは難しいと思うよ」
ロードが言うようにもしかしたら今のままでもフィールドボスに勝てるかもしれない。
しかし、ここら一帯を支配している魔物であることを考えれば私達では対処できない攻撃やスキルがあることは間違いないだろう。
ここで調子に乗ってわざわざデスペナをもらう必要は無い。それにラッシュボアとの戦闘でレベルが上がったとは言え所詮LV10前半だ。
推定されているボスのレベルは20を超えるようだし、今はまだ焦らずにレベル上げに集中した方が良い。
「さて、聖の矢のこともあるし街に戻っていろいろ補充しないとだな。ここは街に着いたらそれぞれ別れて補充しに行こうと思う。私とロードはポーションの類いを買いに行くから聖たちはそれぞれ必要なものを買ってこい。金に関しては......そうだな、最初に冒険者ギルドに寄るとしよう。そこでラッシュボアの依頼の報酬金をもらってから補充に行こう。足りなそうな場合は私が出すから言ってくれ」
「お疲れ様です。依頼の達成を確認しました。今回の依頼はラッシュボア1体につき1,000バースなので74,000バースとなります。現在ゼロ様はパーティを組んでいるので報酬の分配はそれぞれ均等にギルドカードへと金額が支払われますがよろしいでしょうか?」
特に問題も無いので頷いておく。
今回はラッシュボアを74体倒したようだ。よって、報酬は74,000バースだが私達は6人パーティなので一人頭約12,000バースくらいになる。
しかし、70体以上のラッシュボアを倒すまでに20分しか掛かっていないが金策なら一人で狩りに行った方が儲かる気もする。だが、ソロだとリスクが高くなるから困りものだ。まあ、ハイリスク・ハイリターンと言うことだな。
「かしこまりました。......報酬金の送金が完了したのでお確かめください。また、ランクアップの条件を満たしたためゼロ様を除き一刀様たちのギルドランクがFランクからEランクになりました。これにより同時に受けれる依頼の数が2個になり、冒険者ギルドにおける倉庫の使用が可能になりました」
一刀たちのランクも無事に上がったことだし、ファングウルフの討伐依頼を受けたらアイテムの補充に向かうとしよう。
私としてはリアさんが作成したポーションを購入したいところだが、まだ量産は出来ていないと思われるのでロードの分も含めてMP回復ポーションを何本か生産ギルドで購入する。
他に買うものだが今回の戦闘でMPの消費を気にすることが多くあったので新しいスキルを覚えるのもありかもしれない。だが、スキルの書は意外と値段が張るから気が進まないな。
値段的にはMP自動回復のスキルの書なんかは買えなくはないがそうすると今度は装備の代金が払えなくなるかもしれない。
実際のところ神官用の武器はここで買えるものは品質が良くなく、初期装備でも戦える。
それに装備についても急いで揃える必要はあまりない。
確かに装備によるINT上昇などは魅力的だが今作る装備よりも次の街で作ってもらう方が性能的には上位互換になるだろうしな。ミサキさんに頼んだ装備以外は整えなくても良さそうだ。
そう言うわけでスキルの書を買っても良いのだが......いや、そうすると次の街での装備の代金が......。
よし決めた。スキルの書を買うことにしよう。
これは私の経験則だが『迷ったら実行』は大切だと思う。もし、それで後悔したとしても明日の自分に任せよう。
買わずに後悔するよりかは買って後悔したい民なのだよ私は。
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