第19話 オリジナルスキルの強化と新情報
それでは、今回のメインに移るとしよう。
なんと言っても先程の戦闘で種族LVが10の倍数に到達した。これで白黒のスキルLVが上昇する、がその前にスキルの方向性を決めなければいけない。と言うことでオリジナルスキルの欄を選択する。
するとレベルアップ可能と表示され、そこを選択した瞬間にオリジナルスキルの調整画面が開いた。そこには能力向上と能力拡張の2つが表示されている。
能力向上
オリジナルスキルの性能を上昇させる。一度以上、能力拡張により効果が増えている場合は例外を除き、どれか1つの性能を上昇させる
能力拡張
オリジナルスキルに新しい効果を追加する。ただし、追加する効果は最初の効果との関係性が薄くなる程に効果が減少する。また、能力拡張を選択する場合は名称、制約を新たに付け加えることが出来る
現状、私は白黒の効果に満足しているので能力向上の方がスキルとして見たらより強力になるだろう。それに今私の考えている効果を追加すると元の効果との関係性が薄くて効果が減少しかねない。よって選択するのは能力向上だ。
〈白黒のLVが上昇しました〉
白黒のレベルが上昇した。これで確実にさっきよりは強くなったが残念なことに向上した性能については分からないみたいだ。
だが、私には鑑定あるので検証については問題ないだろう。ただ、ここら辺の相手ではもうレベルアップしづらくなると思うので早めに次の街に行きたい。
狩りに夢中で気づくのが遅れてしまったがそろそろ約束の15時になる。それでもまだ集合の時間には間に合うのでメディテイションを使いながら街に戻るとする。
それにここにはまた後で来ることになる。次はパーティで来るつもりなので今まで以上に効率よく経験値を稼ぐ事が出来るに違いない。今日は準備日として明日にでもフィールドボスに挑む事が出来るはずだ。
〈書術のLVが上昇しました〉
〈書術の新しいアーツを習得しました〉
やっと書術のレベルが上がった。書術だけは他のスキルに比べてスキルLVが低いから積極的に使ってはいるが、戦闘中は白黒の効果を止めるわけにはいかないので結局レベルが上がらないままだ。
そう考えると白黒の制約は意外と強力だ。おかげで強い効果が得られると思えば何も気にならないが。
〈書術〉
LV5・・セット/リリース
セット・・自身が保有している魔術を1つ武器種書に記憶させる
リリース・・セットされている魔術を通常のMPの2倍消費することで待機時間を無視して発動させる
なんとも言えない効果だ。待機時間を無視できるのは強みではあるが消費魔力が2倍は重すぎるな。ただ、セットするならヒールなどの回復系の方が無難か。
私はそんなに使う機会は無いと思うが何かあってからでは遅いので一応はヒールをセットしておこう。まあ、このアーツを使うことがあってもらっては困るけどな。
アーツの考察をしていたらもう街が目前にまで迫っていた。
このエリアはプレイヤーが少なく、道中にいちいち戦闘中のプレイヤーを避けながら進むなんてことをしないで済むので速く移動ができる。
だが、ここも速いプレイヤーなら来てても可笑しくはない。ここの推奨LVは7以上なのでソロプレイヤーの上位陣なら余裕で狩りが出来ると思う。
街の中に入ったが待ち合わせの時間まで後15分くらいだ。大体5分前に行けば良いのでそれまではまた、例の串焼きの店に行くとしよう。前回行ったときに何やら情報をくれると言っていたので楽しみだ。
「こんにちは、ルドルフさん。また、串焼きを1つ買いに来ました」
「おお、また来てくれたのか。てか、旦那また強くなってるじゃねえか」
「ルドルフさんはレベルが見えるのですか? それって、もしかして鑑定の効果ですか?」
「いや、鑑定は持っていないがこれでも、この店を始める前は旦那と同じ冒険者だったからよ。なんかオーラみたいのが見えるんだわ。......はいよ、串焼き1本お待ちどう」
オーラが見えるってどういうことだ? AWOにはそんなスキルは無かった気がするが今回から追加されたのかもしれない。それより実はルドルフさんって結構強かったりするのだろうか。
「それと約束通りまた来てくれたからいい情報教えてやるよ。旦那は見た目からして神官だと思うが俺がパーティを組んでいた仲間にも神官職のリーンってやつがいるんだ。それで、そのリーンはリジョル宗教国の中でも5本の指に入る程の光魔術の使い手なんだわ。もし旦那が興味があるってんなら、一度ここの教会に行ってみな。運が良かったらなにかアドバイスをくれるかもしれないぞ」
「本当ですか!! 素晴らしい情報ありがとうございます」
「おう、気にすんな。まあ、ありがたいって思ったらまた、買いに来てくれや」
まさかの新情報ゲットだ。宗教国で5本の指に入る程の人か。何かアドバイスとか貰えるといいが今はひとまず集合場所の広場に移動するとしよう。
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