第6話 チュートリアル その2

「続いてはステータスの説明に移ります。メニュー画面からステータスを選択するか、ステータスオープンと発声または思考操作を行うことでメニュー画面が表示されていない状態でもステータス画面を表示させることができます。ステータス画面を閉じる際にはステータスクローズと発声または思考操作を行ってください」


 やはり、自分のステータスを見るのは成長を数値的に捉えることができるので楽しいものだ。

 私が『ステータスオープン』と言うと今度はメニュー画面の隣にステータス画面が表示された。


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NAME:ゼロ

RACE:デミヒューマン LV1

JOB:神官 LV1

SP:5

JP:5


HP:40

MP:82

STR:9

VIT:4

INT:19〈+1〉(+2)

MND:12(+2)

AGI:7

DEX:9


オリジナルスキル

〈白黒LV1〉


スキル

〈光魔術LV1〉

〈闇魔術LV1〉 

〈書術LV1〉

〈INT上昇LV1〉

〈魔力操作LV1〉


称号


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「それでは詳細説明を開始いたします。まずはNAMEですが、これはマグバースにおけるプレイヤー様方の名前になります。

 続きましてRACEについてです。RACEはプレイヤーの種族を表し、魔物などの敵を倒すことで種族レベルが上昇します。また、レベルが1上昇するごとにSPが5ポイント増加します。さらには特定の魔物を倒すことでもSPが上昇する場合がございます。SPはHP、MPを除くその他のパラメータを1ポイントごとに1だけ増加させることができます。

 続いてはJOBの説明です。JOBは魔物等を倒すことにより上昇いたします。また、レベルが1上昇するごとにJPが5ポイント増加します。JPはスキルの進化などに使用します。

 次にパラメータについてです。パラメータはSTR、VIT、MNDなどの6項目ございます。HPは(STR+VIT+AGI)、MPは(INT+MND+DEX)の2倍の値になります。

 また、INTなどのパラメータに〈+1〉と表記されている値は補助スキルによる上昇値と称号等による上昇値などの合計になっております。(+2)の表記は装備とアーツなどによる上昇値です。そのためゼロ様の場合、実際のINTは19+1+2の22となっています。ただしHPとMPは例外を除き基礎パラメータと〈〉内の数値である恒常パラメータのみで算出されます。

 続いてはオリジナルスキルについてです。画面上のオリジナルスキルの欄を選択してください」


 ここまでは特に変わっていない。とりあえずオリジナルスキルっと。


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スキル名:白黒


分類:召喚型


制約:戦闘中に光・闇魔術のアーツのみを交互に発動する。オリジナルスキル・光魔術・闇魔術以外のアーツを使用した時、ダメージを受けた時にこの効果はリセットされる


効果:光魔術発動時、自身を含めパーティメンバーに掛かっている自身が掛けた補助効果(バフ)を上昇させる白い十字架を召喚する。闇魔術発動時、パーティメンバー以外に掛かっている自身が掛けた妨害効果(デバフ)と状態異常の効果を上昇させる黒い十字架を召喚する。この効果は発動条件が満たされるごとに上昇する


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「オリジナルスキルはプレイヤーの皆様方が作成しますがその効果により強化型、領域型、放出型、召喚型、特殊型の5つに分類されます。

 強化型は対象に特殊効果の付与、領域型は周囲に特殊効果を付与、放出型は特殊効果を持つ技を発動する、召喚型は特殊効果を持つ武具等を召喚する、特殊型は上記に該当しない能力を発動する。それぞれ大きく分けてこのような分類になっております。

 また、オリジナルスキルは種族LVが10の倍数に到達するごとにLVが1上昇します。その際に能力向上か能力拡張のどちらかを選択できます。能力向上はオリジナルスキルの性能を上昇させ、能力拡張はオリジナルスキルに新しい効果を追加します。また能力拡張は効果が追加される代わりに性能は元のオリジナルスキルのままとなります。また、種族LVが50の倍数に到達するとごとに新しいオリジナルスキルを作成することができます」


 なるほど。分類はいいとしてオリジナルスキルのレベルが上がった時に能力向上と能力拡張のどちらを選択するかが重要になってくるだろう。

 これはオリジナルスキルの質か量の問題になるが、それは追々考えるとして今は白黒の上昇率がどのくらいかが問題だ。


「続きましてスキルの説明に入ります。スキルの欄を選択してください」


 スキルについてだが魔力操作の効果が変わっていたら少し困るがどうだろうか。


スキル

〈光魔術LV1〉

〈闇魔術LV1〉

〈書術LV1〉

〈INT上昇LV1〉

〈魔力操作LV1〉


「まずは光魔術を選択してください。各スキルの項目を選択することでスキルの詳細を確認することができます」


〈光魔術〉

LV1・・ヒール/ライト


 これだけなのか? βテストの時でもアーツの説明はあったぞ。

 まあ、最初に習得するアーツの効果は覚えているから問題はないか。


「アーツの説明につきましては、スキル鑑定を使用することで知ることができます」


 心が読まれている!? いや、冗談だけど。

 それはそうとして鑑定は絶対に重要なスキルだろ。最初に鑑定を選んでおけば良かった。


〈闇魔術〉 

LV1・・ポイズン/ナイトビジョン


 やはり不親切だ。βテストの時とアーツが変わっていないのが幸いか。


〈書術〉 

LV1・・メディテイション


 これも変わっていない。ちなみにメディテイションの効果は継続的にMPを回復させるというものだ。


〈INT上昇〉

INTを僅かに上昇させる


 これはそのままだ。シンプル イズ ベスト。


〈魔力操作〉 

消費MPを僅かに軽減する


 よし!! βテストの時と変わっていない。

 もし変わっていたら危うく全くいらないスキルを習得するところだったかもしれないので賭けには勝ったようだ。


「スキルLVは該当するスキルを使用することにより上昇します。また、スキル保有数に限界はありません。新しいスキルを習得する際は、スキルの書と呼ばれるアイテムを使用することでのみスキルを習得することができます。スキルの書はスキルショップでの購入、魔物からのドロップなど多くの入手方法が存在します」


 なるほど。ここも変更されたな。

 それじゃあ、鑑定を手に入れるにはスキルの書で鑑定を習得するしかないのか。

 始まりの街に売っているのだろうか。


「最後に称号についてです。称号は一定の条件を満たすことで追加されます。称号によっては特別効果がありますのでぜひ称号の獲得を目指してください。これにてステータスについての説明を終了します。何か質問はございますか?」


 称号はいいシステムだと思う。称号に付く効果が意外と強力だったりするからな。

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