第25話(2/2)

 行きつけの居酒屋にて


 「それで、鈴木専務。どんな悩みがあるんですか」


 「二人の時はぁ。下の名前で呼んでよ」

 

 ・・・鈴木専務は今、かなり酔っている。

 

 それもそうだ。

 居酒屋について、すぐにお酒をがぶがぶと飲んでいた。

 まるで、わざと酔いつぶれようとしているかのように。


 「落ち着いて下さい」 


 「っヒック。中谷は彼女いるんでしょ」


 「・・・いないですけど」


 「えっ」


 橋本さんの事を考えたが、まだ、橋本さんに告白をしていない。

 つまり、まだ、彼女はいないのだ。


 「ですが、今度告白しようと思っている人はいます」


 

 頭が痛い。

 どうやら、いつの間にか俺は寝てしまっていた。

  

 ・・・・ここ、どこ?


 ベットから起き上がると、いつもの見慣れている部屋では自分の部屋ではなかった。

 そして、俺の横でスヤスヤと気持ちよさげに寝ている鈴木専務。

 俺は、また、お酒をでやらかしてしまったようだ。

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