第10話
完全にやばい状況になってしまっている。
橋本さんのお父さんである、忠邦さんが家にやって来たのだ。
忠邦さんとは一度だけ、面識があった。
それは、橋本さんがブラック企業の会社に入社して二か月目くらい経ったある日。いきなり、忠邦さんが会社に乗り込んできた。
どうやら、娘の労働時間がおかしい事に気づいて、娘を助けにきたと。
そう、忠邦さんは娘である橋本さんを、超、超、超、溺愛していたのだ。
「娘をこんな目に合わせた事、ただじゃすまないから。絶対に未払いの分を払わて、地獄を見せてやる」
去り際に言い残した言葉道理に忠邦さんは実行した。
忠邦さんはかなり凄い弁護士であった。
一週間以内に告訴の書類が届き、三か月もしないうちに会社は倒産に追い込まれ、未払いだった給料が全ての社員にしっかり振り込まれたのだ。
そんな最強娘大好き弁護士が来ている中、俺はその娘である橋本さんとお風呂に入っている。
見つかったら、どうなってしまうのか見当もつかない。
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