第11話(1/2)
・・・出てこない。
GPSで娘がこの部屋に居るのは分かっている。
なのに、この部屋の住民はおろか、娘さえ出てこない。
刑法130条前段に規定される罪。住居侵入罪になってしまうかもしれないが、娘の方が大事だ。ここは扉を破壊して・・・。
罪に問われる覚悟をしていると、扉が開いて男が出て来た。
「貴様、娘を・・・」
「お父さん。なんで来たの?」
男の後ろから、不機嫌そうにつぶやきながら娘が出て来た。
「いや、パパはお前が心配でな―—ッ?!」
娘の髪の毛が濡れている事に、私は気づいた。そして、男の髪の毛も。
更に、よく見ると、二人共服装が乱れている。
まるで、慌てて服を着たかの様に、まさか・・・。
「き、貴様。娘に手をだしたのかー!」
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