狂愛といえば、相手を手に入れる為ならばなにをしても構わないみたいなイメージのものも多かったのですが、変わりました。
とても綺麗な文章と言葉遣いから滲み出ている狂気はすごいと思いました。
とても面白かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
確かに狂愛といえば激しさですね。
でも今回はとにかく美しいものを書きたくて
そこに焦点を当てましたから、
その対比を楽しんでいただけてよかったです。
★も♡もありがとうございました!
暖かだけど、どこか刺激のある話で、面白かったです。季節を感じさせてくれる作品でもありました。湖畔の穏やかな景色も想像できました。
テーマと端的な解が冒頭にあり、それに至るまでの道筋も話にあり、最後の方にもきちんと詳細な登場人物の答えがあり、わかりやすかったです。
人によっては複雑に思われるかもしれないストーリーが、うまく読者に届けられているのかなと思いました。
個人的に悩み、躓いたのは登場人物でした。メグという名前で「めぐみ」を想像するのか、「メグ・ライアン」を想像するのかといった具合でしょうか。私の場合は前者で、日本人を想像していたので、「ジョージ」が出てきたとき登場人物の顔を修正しなければいけませんでした。
※読み返すと姉の外見描写で「青い瞳」とありましたね。プラスして日本人ではない描写を追加するか、青い瞳を最初の描写にするか「横顔は穏やかで優しくて」に追加した方が忘れなかったかもしれません。(とはいえ私の読み落としです)
気になった点が長くなってしまい申し訳ないです。でも、そんなことより、断然面白さの方が上でした。気にしないでください。
ありがとうございました!
作者からの返信
松藤さま、コメントありがとうございます。
季節を感じていただけたのは嬉しい限りです。「言葉を通して五感が刺激される世界」いうのは一貫したテーマですので。
現在、短編を練習中で、起承転結をきちんと作るのか、大きななぞかけをして弾けるのか、いろいろと試行錯誤中です。今回は心情描写が少々複雑でしたので、丁寧に追っていく感じにしました。わかりやすい展開と思っていただけてよかったです。
登場人物の名前!ああ、正直いうと深く考えたことがなかったです。確かにどちらとも取れる名前だとそういうこともおきますね。なるほど。勉強になりました。
細かな点まで丁寧に読んでいただき、こちらこそ本当にありがとうございました。★も♡も。心より御礼申しげます!
クララさま、はじめまして。芸術と通俗の里へのご寄稿、ありがとうございました。
素晴らしい作品だと思いました。美しくデリケートな入れ子構造のようなファンタジーの裏側にかすかな恐怖があって、ホラーと呼びたくなりました。鋭さを含む内容なのに、児童文学と呼んでも通りそうなスムースな表現で、ピクニックシーンなど不思議の国のアリスの冒頭のようでした。「美しい時間の中では、何一つ欠けてはいけない、何一つ間違ってはいけない」という言葉が全てです。
細かい点でいくつか。「私の目の前に、むせかえるような薔薇の香りの中で開かれるお茶会が出現した。姉の言葉の一つ一つが形になって、ページをめくるが如く鮮やかにシーンが展開される。テーブルの隅で私が静かにお茶を飲んでいると、ある日、一人の女性が顔色を変えてやってきた。」中の「私」が異なる人物を指しているのはミスでしょうか?
「ある日ね、花柄のドレスを着て行ったら、なんとお人形をお揃いだったの。」のお人形「を」はミスかと。
友未の好みでは、最初の一文をよりぶっきらぼうで突然話中に投げ込むような表現にしてメリハリをつけてみたくなったのですが、この作品の淡さを損いたくありませんし …
作者からの返信
コメントありがとうございます。
耽美的、幻想的なものが書きたいと思っていた時の企画でしたので、色々と欲張って作りました。そんなわけで、流行のものとはかけ離れたものになっていましたから、なかなか置き場所が難しく……、今回の友未さまの企画はとてもありがたくて、張り切って参加させていただいた次第です。
実は児童文学が出発点でして、少しずつ大人な世界に切り替えていこうと現在試行錯誤中です。メリハリのある表現、自分らしい書き方を研究してみます!
誤字報告助かります。なんども読み直しているのですが、やっぱりありますよね。
「私」の部分はどちらも語り手の妹です。姉の話の中に自分が入り込んで、実際に体験しているかのように書きました。ちょっと分かりづらかったでしょうか。また読み直してみます。
応援、評価、色々とありがとうございました!
クララ様
はじめまして、自主企画から参りました。
想像するほどうっとりとしてしまう麗らかな(具体的にいえばかつて「ポーの一族」で憧れたような)情景や、淑女に成長する少し手前の姉妹など、始終雰囲気が素敵な作品でした。
「互いに自分のための愛を貫こう」という男女の愛の物語は、案外斬新なのではないでしょうか。普段私はロマンスをテーマに据えた作品をあまり読みませんが、互いの愛をぶつけ合うよりむしろ健全では?とさえ思いました。
拝読して個人的に感じたことですが、例えば「君の愛が君を輝かせ続けることを」という台詞も、最後に姉が人形をあつらえたことも、相手を愛しているのか、自分を愛しているのか、ときどき曖昧になる点が非常に好ましいと思いました。
愛情という気持ちは確かな存在感があり、心の中にある強い気持ちですが、実際にどんな形で、何で出来ていて、どこから来た何者なのかは多くの人にはわからないことで、だからこそすべての愛を「歪な愛」と呼ぶのは気持ちが良いです。
終盤、エレノア(エリー)は果たして姉の名なのか?という点が気になりました。
文章も好みで、とても面白かったです!
作者からの返信
立藤様、
ちょうど同じ時間に作業中でした(分割しておりました)。
読んでいく上で問題等ありませんでしたでしょうか、すいません。
なんとも深い言葉、ありがとうございます。
おっしゃる通り、愛というのは実に都合の良いもののように思います。
相手を通して自分を見ているのは間違いないのでは。
人は身勝手な生き物ですから。
けれどそこにひと匙で思い浮かべる誰かがあったら、
それでいいのではないかと私は思うのです。
そんな歪な愛は素直で美しいのではないかと。
エレノアは改稿時に付け足したものです。
ずっと名前のなかった姉。
それでもよかったんですが、もう一歩踏み込みたかったので。
ジョージの言葉にしたのは、そこに何かを残しておきたかったから。
エリー(愛称)という特別なもの(特別な人のみが呼ぶ)で結びつけて、
彼らの想いがわずかな時間の中にも、深く強く存在したことを、
自分的にも感じたかったからです。
たった一言だけ。でもそこに全てが詰まっている。
そう解釈していただけたら嬉しいです。