第9話 隠し子か

「早く…、その……オッ、オッパイをしまってください。

 た、たッ、頼みますからからァ……」

 緊張と興奮でだ。


 恥ずかしくて、まともに姫乃樹アリスのオッパイを見られない。



 なにしろ日本一美しい巨乳と言われた元セクシー女優だ。


 しかも現役ストリッパーとして活躍している異色のアニメーターだ。


 男性の僕に対してオッパイを見せることなど、まったく抵抗はない。



 しかし美少女の亜蘭に、こんなハレンチな姿を見せるワケにはいかない。


「ン……」アランは抵抗するが僕は、ずっと彼女の目隠しをしたままだ。



「あァ〜ら…、ポー!! ほらほらオッパイ好きなクセしてェ……✨🤗✨✨」

 アリスは隠すどころか、誘惑するように巨乳をアピールしてきた。


「うゥ……😳💦」

 圧倒的な存在感だ。



「あのですねェ……。僕は、オッパイ星人じゃありませんよ」

 確かに、オッパイは好きだが。



「社長!! ちょっと音楽のボリュームを抑えて下さいよ」

 さっきからラップ音楽がうるさくて仕方がない。まったく頭が働かない。



「あァん……、ッたく、少しは気を効かせろよ。ポー!!」

 社長は、不満な顔をしてボリュームを落とした。



「あの……🙄💦 社長!!

 この子、亜蘭ッていいます」

 改めて、僕は亜蘭を紹介した。


「……」

 美少女は無言でペコリと頭を下げた。

 極度の人見知りみたいだ。


 僕と二人だけの時は、うるさいほどいたのに、スタジオへ入った途端、借りてきた猫みたいに大人しくなった。



「なんだよ……。ポーの隠し子か。

 可愛らしい子だな!!

 ケッケケェ……✨🤪✨✨💕」

 万丈社長はケラケラ笑った。



「か、隠し子なんて、そんなワケないでしょ」

 慌てて僕は首を横に振り否定した。



「そうよ。隠し子のワケないじゃん!!

 だってポーは草食系ヲタで、童貞チェリーボーイだものねェ……。

 ホォ〜ッホホホォ〜……」

 元セクシー女優の姫乃樹アリスは高らかに笑った。



「うゥ……」

 確かに彼女の言う通りなのだが。







☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る