第8話 元セクシー女優 姫乃樹アリス

 返事も待たず、ドアを開けると半分裸の美女と万丈社長が抱き合っていた。



「あ!!」一瞬、僕は硬まってしまった。



「キャァァァーー……ッ!!」

 元セクシー女優のアニメーター、姫乃樹アリスが悲鳴を上げ、服装の乱れを直した。


 推定Eカップはありそうなたわわなオッパイが半分出かかっている。



 ノリの良いラップ音楽だけが耳をわずらわせた。かすかに、壁が振動していた。


「……😳💦」

 僕とアランは固まったまま立ち尽くしている。


「おいおい、ポー!!

 少しは気を利かせてノックぐらいしろよ」

 万丈バンジョー社長も慌てて服を着直した。気の良い社長だが女性関係にはルーズでしょっちゅう問題を起こしている。



 今は、ご覧の通り元セクシー女優の姫乃樹アリスに夢中になっていた。



「いやいや、昼間ッから二人でなにをやってんですか!!

 ちょっと、アランは見ちゃダメだからね」

 困ったモノだ。


 こんなあられもない姿を美少女の亜蘭には、とてもではないが見せられない。


 僕も急いで亜蘭の両目を手で覆った。



「ン……」亜蘭は邪魔そうな顔をして唇を尖らせた。


「ど、どうも…… すみません」

 僕は顔を伏せ謝った。

 


 昼間から淫猥な情事を愉しむなら、せめてドアに鍵くらい掛けておいて欲しいモノだ。



「あら、ポー! 珍しいじゃン!!

 女の子をナンパしてきたの」

 元セクシー女優の姫乃樹アリスは半分オッパイが出た状態で微笑んだ。


 さすが元セクシー女優だ。

 オッパイを見られてもなんとも思わないみたいだ。



「あのですね。ナンパなんかしませんよ。

 早く、その、オッ…、オッパイをしまって下さい。

 た、たッ、頼みますからァ……」

 緊張と興奮でだ。


 恥ずかしくて、まともに姫乃樹アリスのオッパイを見られない。






☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る