#2

 見ようと思ったときほど、夢は見られないものだ。

 疲れのせいで眠りが深かったのだろうか、ベッドに潜り込んで意識が落ちてから朝になるまで、まるで一瞬のように思えた。久しぶりの熟睡は驚くほどに体を軽くしてくれたが、頭のほうは同じようにはいかなかった。

 前頭に残る二日酔いに似た鈍い痛みを振り払いながら、僕はベッドから体を起こす。部屋に差し込む朝日が、容赦なく瞼の裏側を引き剥がす感覚。この部屋には時計がなかったが、枕元のスマートフォンは午前七時前を告げていた。

 朝食までは時間がある。が、二度寝をしようにも不快な頭痛が邪魔をする。少し早いが、顔でも洗ってこようかと、僕は立ち上がってドアノブを掴んだ。

「あ、在原センセーじゃん、おはよう」

 扉を開けて一歩。明瞭な声が飛んでくる。そこにいたのは東だった。まだ寝巻きのままの彼女は、窓枠に凭れるようにして外を眺めており、僕に気づくと軽い調子で、ひらひらと手を振った。

「東三咲、だっけか。早いな。何をしてたんだ?」

「なんでフルネームなのさ。東でいいよ。それか三咲か。ちょっと早く目が覚めちゃったから、朝の風に当たろうかと思って」

 彼女はそう言って、顔を綻ばせた。朝の雰囲気を楽しみたいなら散歩にでも行ってくればいいのにとは思ったが、仮にも監督をする立場なのだ。下手なことは言えまい。

 どうあれ、静かな朝を楽しんでいる彼女の邪魔をするのは無粋だろう。そうか、と、適当な相槌を打って、脇をすり抜けようとして。

「在原センセーこそ早くない? まだ誰も起きてないよ。さっき旦那さんが出てくのが見えたから、もしかすると奥さんは起きてるかもだけど」

 僕が踏み出すより早く、東が僕を縫いとめた。

 旦那さん、というのは秀昌さんのことで、奥さんというのは関乃さんのことだろう。秀昌さんがこんな時間からどこに行くのかは、ほんの少し気になったが、その辺りについて深く考えても仕方ないだろう、と、頭の中から追い出した。

「東と同じだよ、何か目が覚めちゃったから、ちょっとね」

「そっか。ていうか、在原センセーの部屋、そこなんだね。後で遊びに行っちゃおうかな」

「おいおい、勘弁してくれよ。悪いけど、あの部屋には遊ぶものは何にもないからな」

 遊ぶものどころか、何にもない。

 しかし東は、僕の反応がよっぽどお気に召したのか、ニヤニヤとした笑みを浮かべたまま僕を見ている。やはりからかわれているのだろうか、と、眉を寄せた僕に、彼女は言う。

「嘘嘘、ごめんって、センセー。そんなに怖い顔しないでよ」

「別に怖い顔はしちゃいないよ、ただ、あんまりからかわれるのに慣れてないんだ」

 厳密に言うなら、慣れていないこともないのだが。

 しかし、それについて考えるのはやめた。まだ頭痛は残っている。その上にあの赤い後悔を重ねるのはあまり賢くないだろう。

「あれ、ていうか在原センセー、なんでここに泊まってるの? もしかして私たちに合わせて、とか?」

「ん? ああ、言ってなかったか。僕はこっちの人じゃなくて、今は仕事の手伝い……バイト、みたいなものなんだ、ここに住み込みで働いてる感じかな?」

 最後の疑問符は、半分は自分に向けたものだった。働く、とはいっても、僕が昨日したことといえば、移動と散歩くらいのものだ。

 何となく働きに来た、という実感はない。むしろ観光に来た、という方が感覚的には近いかもしれない。

 そこで東は、何故か首を傾げた。

「あれ、センセーって、こっちの人じゃないんだ? 確か部長は、ついてくれるのは現地の人だ、って言ってたけど」

「……? 言ってた、って」

「えっとね、私たちの顧問の先生、元々ついてきてくれる予定だったんだけど、突然来られなくなっちゃってさ。駅で電話があって、現地の人が変わりについてくれるから、大丈夫だって言われたの」

 電話を取ったのは部長だから、詳しくはわかんないけど。

 彼女はそう結んだ。恐らく、何かしらの勘違いと言うか、伝達の齟齬だろう。顧問の先生、とやらは帷子さん夫婦に彼女らを預けるつもりで「現地の人」と言う言葉を使った。しかし、実際に面倒を任されたのは僕だ。そういう意味でのズレであり、そこに大した意味はないだろう。

 問題は、どうしてそうなったかだ。思えば、最初から不思議に思うべきだった。この時期に合宿を行う高校生、というだけでもおかしかったのに、そこに引率の教師がおらず、あまつさえ監督を外部の人間に任せている。

 そんなことがあるのだろうか。事情については自然と見えてくる、秀昌さんはそう言っていた。しかし、こうなってくるとどうにも気になってしまう。

「なあ、ひとつ訊いてもいいか――?」

 と、僕が問いかけようとした、その時だった。

「お、在原くん、おはよう」

 凛とした声に、遮られた。

 歩いてきたのは、関乃さんだった。ジーンズに青い無地のTシャツ。その上から、何故か白衣のようなものを羽織っている。何となくちぐはぐな格好に見えたが、どうしたことか、恐ろしいほどに似合っていた。

 彼女の足取りはゆったりとしていた。緩慢な動作で距離を詰めて、すぐに東の背後ほどまで。その夜空のような黒髪のせいか、暗闇が迫ってくるような錯覚をしそうになる。

「……おはようございます、関乃さん」

「早いじゃないか、今ちょうど、起こしに来たところだったんだ。ちょっと、朝食の準備を手伝ってもらおうかと思うんだけど」

 なんせ、人手が足らなくてね、と。冗談めかしたようにそう言って、彼女はシニカルに笑った。

 昨日は夕食前にも何も言われなかったから考えもしなかったが、民宿の手伝いといえば普通はこういうことだろう。他に従業員の姿も見えないし、関乃さんが一人で全員分の食事の準備をするのは大変に違いない。僕に何ができるとも思わないが、まあ、配膳くらいなら問題はないだろう。

「わかりました。じゃあ着替えたら、すぐに行きます」

「助かるよ。どうも低血圧なのか、朝は弱くてね」

「センセー、私も手伝うよ」東が勢いよく手を上げる。しかし、関野さんは首を振りながら。

「いや、君はいいよ。お客さんの手を借りるわけにはいかないからね」

 とにかく支度が終わったら降りてきてくれ。そう言い残して、白衣をはためかせながら、関野さんは再び階段のほうに歩いていった。残された僕と東はその背中を見送ってから、しばらくの沈黙、そして。

「……じゃあ、私は一度部屋に戻ろうかな」

 先に東が口を開いた。

 彼女にはもう少し聞きたいことがあったし、先程の質問も途中で千切られてしまった。本当はまだ喋り足りないが、関乃さんをあまり待たせるわけにもいかない。

 どうせ質問の機会は、いつでもあるのだ。今わざわざ彼女から事情を聞きだす必要はないように思えた。

 また後でね。軽く持ち上げられた手のひらに頷きを返して、ひとまずはお開き。開けっ放しの窓から吹き込んでくる潮風の香りが、やけに強く感じられた。


***


「悪いね、在原くん、ちょっとお使いを頼まれてくれないかい」

 関乃さんが僕に声を掛けたのは、朝食が終わってしばらくしてからだった。

「今日の午前中は自由散策の時間にしようと思うんだ」と、榊は朝食の席でそう言った。それからまだ半時間と経っていないが、高校生たちは三々五々に散ってしまった。特にやることも見つからなかった僕は、点けっぱなしのテレビを見ていた。

 通販番組。あの日から、僕はニュース番組を見ていない。というか、『あいつ』の事件に関する報道を完全に遮断していた。あの事件が他人の手の中で、興味を引くためのおもちゃにされているのが我慢ならないのだ。

 だから僕は今日も何の興味も湧かない画面を見つめながら、色のない無聊を慰めていたのだ。

「お使い、ですか?」僕は彼女に目を向けてから、そう聞き返した。

「うん、いくつか足りないものがあるんだ。私が行ってもいいんだけど、ちょっと手が離せなくてね。このメモに書いてあるものを買ってきてくれないか?」

 と言いながら渡された紙片には、十種類ほどのものが箇条書きにされていた。数は多いが、そこまで重さはなさそうだ。このくらいなら、断る理由もない。

「はい、いいですけど……、この辺りってどこか買い物できるところとかあるんですか?」

 昨日歩いた際に、商店街のようなものがあったのを覚えている。確かここからだと結構な距離があったはずだが、まさかあそこまで行かなきゃならないのだろうか。

「すぐ近くに小さな店があってね。この辺りのコンビニみたいなものなんだけど。まあ、一軒しかないから間違えることもないだろう」

「へえ、なんていうお店なんですか?」僕は何気なく訊いた。関乃さんは「ああ、それはね――」と、そこまで言いかけて。

「……いや、言わない方がいいかな。自分で見てくるといいよ」

 何故か、そうして悪戯っぽく笑った。何かを企んでいるというか、何か面白いことに気付いたような、そんな笑い方だった。

 それがほんの少し気にはなったが、どうせ訊いたって教えてはくれないだろう。これ以上続けても僕が一歩的にからかわれることになることくらいはわかっていたので、早々に切り上げて玄関に向かった。

 いってらっしゃい。見送りの声を背中に受けながら、靴を履いて、一歩外へ。

 途端、頭頂に熱を感じる。強い陽光。今日も嫌になるくらいの快晴だ。はるか遠くに屹立する雲の峰も、海の上では仕方がない。やはりというか、雨の気配はどこにもなかった。

 ぼんやりと庭を歩いていると、ふと、ハイエースがなくなっていることに気付いた。そういえば、東が早朝に出て行く秀昌さんを見たと言っていた。朝食のときにもいなかったし、まだ帰ってきていないのだろうか。

 僕は歩きながら考える。そういえば、なんて白々しい言い方をするつもりはないが、秀昌さんと関乃さん――帷子夫妻について、僕は何も知らない。

 何をしている人なのか。

 何をしてきた人なのか。

 何を考えている――人なのか。

 勿論、出会ってから日が浅いというのもあるのだろう。『あいつ』が存命なら、たぶん今だって会うことはなかった。けれど、問題はそこじゃない。

僕に、見せてくれないのだ。腹の底を、思考の根底を。だから、わからない。

「……まあ、見せてもらったって、僕にはわかんねえだろうけどさ」

 門柱を抜ける。左手、と関乃さんは言っていた。その通りに折れて、さらに進む。

 この町の建物はどれも、ひどく色褪せて見える。それはつまり、純粋に古い建物が多いというだけなのかもしれないが、それにしても、ずいぶんと配色が寂しい。海岸の方まで行けばそうでもなくなるが、代わりに今度は青色が過多になる。

 そんな退色の群れを目でなぞりながら、回転するようにして、すぐの角を右折。

 そして。

「……ここのことか?」

 見えたのは、一軒の古い木造建築だった。軒先にはベンチと、錆の浮いたアイス用の冷凍庫。それと、いつから置いてあるのかもわからないような年季の入ったガチャガチャの台。その隣には、綿飴を作る機械のようなものも見える。

 一見すれば駄菓子屋のように見えるが、店先の棚に詰まれた雑貨を見ると、どうやらそうではないらしい。こういう田舎にありがちな、総合商店のようなものだろうか。

 と、そこまで観察した僕は、そのまま視線を上げて、そして。

「……は?」喉の奥から、その声は漏れ出た。

 店の上には看板が掲げてあった。それを見て、なるほど。関乃さんがニヤニヤしてたのはこういうことか、と、ようやく合点がいく。

 その時だった。ガタガタ。横開きの扉が揺れる。建付けが悪いのだろうか、二度、三度と抗ったそれは、四度目の挑戦でようやく、ガリガリと音を発てて開いた。

「ってて……まったく、昨日油射したばっかじゃん……」

 悪態をつきながら、出てきた人影。ブリキのバケツを提げたその女性を、僕は知っていた。

「……黒木」記憶力の悪い僕だが、さすがに昨日のことなら忘れてはいない。黒木澄香。僕をこの町まで送り届けてくれた、まあ、恩人だ。

 黒木は僕に気付くと、眉間に寄せていた皺を嘘のように広げた。さっきまでの不機嫌そうな顔はどこへやら。人懐っこそうな笑みを浮かべる。

「あれ、ユッキーじゃん。おはよー。昨日ぶりだね。どうしたの?」

 冗談めかしたように言い、彼女は玄関先に備え付けられた水道を捻った。勢いよく流れ出る水は、飛沫を上げつつバケツの中に消えていく。ゴゴゴという底にぶつかる音が、少しばかり耳障りだった。

 彼女はそのまま、しばらくの間水が流れ落ちるのを眺めていた。僕も同じようにしていたが、すぐに用件を思い出して、我に返った。

「あ、ああ。おはよう。ちょっと、買い物を頼まれたんだ。このメモなんだけど」

 紙切れを手渡す。どれどれ、と、覗き込んだ黒木は納得したように何回か頷くと、蛇口を捻って止めた。六割ほど満ちた水面が、きらきらと硝子の破片のような輝きを浮かべている。

「これね、わかったよ。これが終わったら全部用意するから。ユッキー、その辺に座って待っててくれない?」

 彼女は水の入ったバケツを持ち上げた。そして、水道の影に立てかけてあった柄杓を手にすると、小さく掬われた水を一振り。

 ぱしゃん。

 打ち水。弧を描いて、四分の一周。黒い染みは絵の具か何かのようにも見えたが、すぐに乾いて消えてしまった。先程溜めていた水量から察するに、それなりの時間がかかりそうだった。僕は言われたとおりにベンチの端に腰を下ろして、彼女が散水するのを見ていることにした。

 しゃわしゃわと、水が蒸発する音が心地いい。ひと撒きごとに、気のせいか体感気温も少しずつ下がっているような気がする。それは或いは、庇に日光が遮られたからかもしれないが。

「にしてもユッキー、ホントに『赤レンズ』の手伝いしてるんだね」

 眠そうな顔で柄杓を振る黒木は、欠伸を噛み殺しながら言った。

「なんだよ、嘘だと思ってたのか?」

「いや、そうじゃないけどさ。よその人が来るなんて珍しいから。それも、帷子さん家の知り合いでしょ? なんかさ」

 運命って、不思議だよね。

 行き場を失った言葉を、彼女はそう結んだ。

「なんだよ、それ。意味わかんないぞ……」

「いいの。あたしはそう思った、ってことだよ。ユッキー、意外と淡白だよね」

 どこが意外と、なのだろうか。彼女の感性はやはり、どことなく不思議なものがある。ユッキー、という面妖な渾名からも、それは見て取れるだろう。

 彼女はしばらく、散水を続けた。僕と彼女の間で交わされる会話は、そのほとんどが気温に対する不満であり、それ以上に意味のある会話ではなかった。

 言葉を介した無言、なんて、『あいつ』なら表現するかもしれない。僕らは絶えず喋り続けながら、その中身はほとんど詰まっていなかったのだ。

 だから、僕らが本当の意味で会話を始めたのは、彼女が水を打ち終わり、空っぽのバケツを放り出して僕の隣に腰を下ろしてからのことだった。

「というか、気になってたんだけどさ」彼女はそう切り出した。「ユッキーって、『赤レンズ』でどんな手伝いしてんの?」

「まだ大したことはやってないよ。昨日はほとんど何もしなくていいって言われてたから、今朝の朝食を手伝ったくらいかな」

「まあ、そりゃあ民宿の手伝いでそんな大したことはやらないだろうけどさ、それにしたって、なんか普通だよね」

「なんだよ、普通じゃ悪いのかよ」僕はぶっきらぼうに聞き返した。

「ううん、そうじゃないんだけどさ。帷子さんのとこだから、何か変わったことでもやるのかな、って思っただけ」

 帷子さんのとこだから? 何だか、引っかかる言い方だった。怪訝に思ったのが顔に出ていたのか、黒木は「いや、ごめんね、上手く言えないな」と、首を振る。

「ほら、何かあの二人って、独特の雰囲気あるじゃん? 昔っからだけどさ。だから別に悪い意味じゃなくて、何か特別な仕事でも任されるのかな、って思ったんだ」

「僕が?」

「他にいなくない?」

「……特別な、仕事か」反芻して、過ぎるものがあった。

 確かに――任されている。おおよそ民宿の手伝いなんかとはかけ離れた、おかしな仕事を。

 どうして、彼らの面倒を見ることになったのか。結局その答えは、今に至るまで受け取れていない。いや、もしかするともう提示されているのかもしれないが、少なくとも、僕にわかるような形では。

 結局。

 もし、僕がその辺りを知りたいのなら、もっと踏み込んでいくしかないのだろう。彼らが何を抱えているのか、それがわかれば、この不可解が積まれた現状にだって、何かしらの答えが出せるはずだ。

「……まあ、ユッキーの事情はわかんないけどさ、とにかく、頑張ってね」

 黒木は、この会話をそう結んだ。どことなく適当なような気もしたが、それが彼女らしいとも言えた。

「あたしの友達が昔言ってたよ。『なるようにしかならないってことは、なるようにならなるんだ』ってね」

「なんだそりゃ」僕は呆れた。余りにも無責任な言葉だ。けれど間の抜けたそれは何故だか、やけに耳に馴染んだ。意味は正直よくわからなかったが、それでもどこか前向きになれるような気がする言葉だった。

 僕と彼女はそれから、しばしの間、他愛のない話題を重ねた。それは時事のことであったり、あるいは猛暑に対する文句だったりしたが、そこにはたいした重みはなく、ただ、言葉を交わすことそれ自体を楽しむように、僕らは話し続けた。

「あ、なんか、随分話し込んじゃったね。待ってて、すぐにモノ持ってくるからさ」黒木がそう言って立ち上がったのは、十分ほど喋り続け、喉の渇きが強く感じられるようになった頃だった。

 ガリガリ、削るような音とともに、黒木は店の中に消えていった。独りになった僕は何となく、彼女が撒いた水の跡を眺めながら、ぼんやりと考える。

 僕は、どう動くのが正しいのだろうか。帷子夫妻に、僕は何を期待されているのだろうか。高校生たちは、何を抱えているのだろうか。

 これから、どうすればいいのだろうか。

「……『なるようにしかならないってことは、なるようにならなるんだ』か」

 それは、なんだか、今の僕の状況に対する答えのような気がした。

 なるようになら、なる。僕がどこから手をつけるべきかなんてのは、ほんの少し考えれば、わかることだった。

 差し当たって、あのあたりからか。僕は口の中で音にせず呟いて、空を仰ぐ。今日も単色の快晴。ただ、一筋に引かれた飛行機雲だけが、切り取り線のように浮かんでいた。


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