連結器


 古い鉄道写真を見ると、現在とは、ついている連結器が違うことがある。


 自動連結器ではなくて…、えー、あの古い連結器は正式にはどう呼ぶんだっけ?


 おやおや、調べてみると、これがまたいろいろと種類があって、とりあえず「ねじ式連結器」と呼びやしょう。


 私の疑問は簡単、単純である。


「国鉄の歴史上、いったいどの機関車までがねじ式連結器をつけたことがあるのか?」


 例えば、「EF65はつけたことがない」というのはわかりやすすぎる。

 判断が微妙になりそうなのは、大正から昭和にかけての機関車で、それでもありがたいことに、ディーゼル機関車は全部除外できる。


 8620、9600はイエス。

 D50、C51もイエス。

 C10、C12はノーだが、C11は部分的にイエス。(※)


 さらにややこしいのが電気機関車だが、私が編み出した独自の鑑別法があるので、本邦初公開といこう。


 いえ、なんということはないんですよ。

 その電気機関車の顔を思い浮かべて、連結器まわりが変に平らで広ければ、かつてネジ式だったことがあるわけで。


 例えばED11とED14は姉妹機だが、ED11の連結器まわりは広く平らだけれど、ED14では、バッファーをつける余裕すらないほど狭い。


 だからイエスなのは、

EC40、ED40、ED10から13、ED17というところか。

(ED41は分からん。誰か教えて)


 EFクラスは、なんとEF50ただ一つきり。


 蒸気動車は別だが、キハにはネジ式連結器のはない。

 電車にはいくつも存在するが、ちょうど車体が木製だった時期と重なるので、寿命は短かった(それゆえ、人の記憶に残りにくい)。


(※)

有名すぎる話だが、C11は、飛び地状になった支線に送られた何両かがある。

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