ごわりさま
そうそう。
行商で出向いた村に、古い
村人に尋ねてみますと、ごわりさまという神様を、
何でも、菓子や餅から、財産、土地まで、物を分けるときに、この神様へお願いすると、争いごとが起きないそうです。
ものを分けるときに、取り分に納得できない者が出てくるのは、よくある話でございます。
たとえば、ひとつの菓子を分けるときに、まったく同じ大きさに分けるのが、難しいときがございましょう。
そういうときに、この神様にお願いをしておきますと、取りすぎた者にはそれに応じた不幸が訪れ、逆に少なすぎた者には、それに応じた幸福が訪れる。
取り分の天秤を整えてくださる、神様なのでございましょうな。
どのような不幸が、菓子を取りすぎた者に、訪れるのかですって?
さあ、手前にはわかりかねますが、蚊にでも刺されるのではないでしょうか。
なかなか
そうそう。
お供え物が変わっておりましてね、何でも物差しをお供えするそうで。
村人が教えてくれました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます