杉貫十械 歌詞集

差異無くば

明（あ）けに渡（わた）る群（むれ）のカラス

杭（くい）から杭（くい）、間（あい）、間（ま）つなぐ

糸（いと）を揺（ゆ）らして

僕（ぼく）ら見（み）てる

君（きみ）が並（なら）ぶ夢（ゆめ）に夢中（むちゅう）

「ループでもいい」

その台詞（せりふ）さえループする意味（いみ）に

気（き）付（づ）きたくない

世界（せかい）で人（ひと）と人（ひと）が

夜空（よぞら）に出会（であ）う苦楽（くらく）の星（ほし）

差（さ）異（い）無（な）くば見（み）えぬという

光（ひかり）求（もと）め　探（さが）している

何故（なぜ）　君（きみ）は　ずっと夢（ゆめ）を見（み）ていて

僕（ぼく）の一言（ひとこと）さえ　届（とど）かなくなって

ただ　二人（ふたり）　ずっと傍（そば）にいたくて

言葉（ことば）を失（うしな）うほど

愛（いと）しい　呪（のろ）い　の中（なか）に　いるみたい

道（みち）ふさぐバス　窓（まど）ガラス

行（い）きしなに写（うつ）し返（かえ）す

人（ひと）を揺（ゆ）らして

僕（ぼく）が透（す）けて

君（きみ）と並（なら）ぶ列（れつ）の途中（とちゅう）

「どうでもいい」

投（な）げ出（だ）す僕（ぼく）と　蒸（む）し返（かえ）す君（きみ）に

気（き）付（づ）きたくない

外（そと）は音（おと）　雨（あめ）の音（おと）　ここは何処（どこ）

見（み）覚（おぼ）えの無（な）い場所（ばしょ）　を

知（し）れば知（し）るほど皆（みな）が

甘味（かんみ）に落（お）ちた世界（せかい）で

見（み）つけてはならないという

本当（ほんとう）の探（さが）しものとは

宛（あ）ても無（な）い　二人（ふたり）　旅（たび）をしていて

君（きみ）の気持（きも）ちさえも　解（わか）らなくなって

齟齬（そご）の無（な）い　言葉（ことば）だけを選（えら）んで

会話（かいわ）も忘（わす）れるほど　鳴（な）き声（ごえ）に帰（かえ）って

何故（なぜ）　君（きみ）は　ずっと夢（ゆめ）を見（み）ていて

僕（ぼく）の一言（ひとこと）さえ　届（とど）かなくなって

ただ　二人（ふたり）　ずっと傍（そば）にいたくて

言葉（ことば）を失（うしな）うほど

愛（いと）しい　呪（のろ）い　の中（なか）に　いるみたい

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/