杉貫十械 歌詞集

人類初の他人

見（み）たもの　考（かんが）えた事（こと）が　自（じ）分（ぶん）より先（さき）に読（よ）み上（あ）げられていった

脳（のう）のプロセス並（なら）べて見（み）せ　時間（とき）の流（なが）れを教（おし）えている様（よう）に

いかなる知（ち）性（せい）も　時（じ）間（かん）の中（なか）では　現象（げんしょう）に過（す）ぎず

自我（じが）などは　存在（そんざい）しないと伝（つた）えている

まるで人（ひと）という名（な）の風景（ふうけい）だ

「なら　それを　誰（だれ）が見（み）ているのか？」

自（じ）由（ゆう）を恐（おそ）れて　虚（きょ）無（む）に屈（くっ）する　誰（だれ）かの頭（あたま）の中（なか）の世（せ）界（かい）

人類初（じんるいはつ）の他（た）人（にん）　目指（めざ）し　僕（ぼく）が妄想（もうそう）の劇（げき）に出（で）る話（はなし）

人間（にんげん）同（どう）士（し）イライザ効（こう）果（か）　自（じ）身（しん）を通（とお）してしか見（み）えない人（ひと）が

義（ぎ）憤（ふん）や大（たい）義（ぎ）の駒（こま）に姿（すがた）変（か）え　行（ゆ）く手（て）　ガス灯（とう）の下（くだ）り道（みち）

クイーンやポーン並（なら）ぶ底（そこ）は　駒（こま）自（じ）覚（かく）してキング目指（めざ）す駒（こま）捨（す）て場（ば）で

過度（かど）な恐（きょう）怖（ふ）、混乱（こんらん）の後（のち）　合（あ）い言（こと）葉（ば）求（もと）む脱出（だっしゅつ）口（ぐち）

聞（き）こえてくるのは２＋２は？　４の５の言（い）わず答（こた）えるには？

そんな

貴方（あなた）へ　善（よ）き人（ひと）のためのソナタ　数多（あまた）　知（ち）的（てき）自（じ）由（ゆう）の欠（けつ）如（じょ）の中（なか）

対案（たいあん）無（な）くして挙（あ）げる拳（こぶし）無（な）し　不知（ふち）　無（む）自（じ）覚（かく）で言（い）う事（こと）も無（な）し

奇（き）妙（みょう）な察（さっ）し　揉（も）め事（ごと）の兆（きざ）し　勝（か）ち馬（うま）探（さが）し　を　考（かんが）える葦（あし）

箱庭（はこにわ）の中（なか）の箱庭（はこにわ）に籠（こ）もり　外（そと）を目指（めざ）すには遠（とお）くなり

争（あらそ）っても　多（た）様（よう）性（せい）うたっても　空（くう）疎（そ）な劇（げき）は「１」を出（で）れない

あの空（そら）　雲（くも）を裂（さ）いた　巨（きょ）大（だい）なマドラーが

僕（ぼく）らの　感（かん）情（じょう）揺（ゆ）らす

風景（ふうけい）となった　僕（ぼく）らの

「人（ひと）らしさ」は　檻（おり）か　基準（ものさし）か

僕（ぼく）らを　既（き）視（し）感（かん）も追（お）いつけぬ　本当（ほんとう）の未（み）来（らい）へ

毎日（まいにち）　頭（ず）中（ちゅう）　４～５人が常（じょう）駐（ちゅう）　予知（よち）、偶然（ぐうぜん）も会（かい）話（わ）に参（さん）加（か）中（ちゅう）

室（しつ）外（がい）機（き）　航（こう）空（くう）機（き）　工（こう）事（じ）現（げん）場（ば）　何（なに）もかも皆（みな）　喋（しゃべ）っている

不（ふ）意（い）見（み）で０分（ふん）　強（きょう）烈（れつ）な気（け）配（はい）　感（かん）情（じょう）や視（し）界（かい）のスイッチ

世（せ）界（かい）観（かん）壊（こわ）し　続（つづ）く共（きょう）時（じ）性（せい）　全（すべ）て繋（つな）いだ　鏡（かがみ）の世（せ）界（かい）

自（じ）分（ぶん）が存在（い）しないか　自（じ）分（ぶん）しか存在（い）しないか

そのどちらかしか　説明（せつめい）が付（つ）かず

「全（すべ）てお前（まえ）だ」と皮（ひ）肉（にく）れば

「じゃあ　お前（まえ）は何（なん）だ？」と返（かえ）してくる

影（えい）響（きょう）もたらし　存（そん）在（ざい）示（しめ）すが　意味（いみ）や解（かい）釈（しゃく）は謎（なぞ）に満（み）ち

頭（あたま）　公（こう）共（きょう）化（か）で　心（こころ）に住（す）まえず　人（ひと）の外（そと）から人（ひと）を見（み）はじめる

この宇宙（そら）　地（ち）球（きゅう）の一生（いっしょう）を　一瞬（いっしゅん）にしたら

僕（ぼく）らの　一瞬（いっしゅん）の想像（そうぞう）にも世（せ）界（かい）があった　気（き）がした

時（じ）間（かん）の外（そと）　何（なに）かがいた

全（すべ）ては　何（なに）かの影（かげ）なのか　その何（なに）かも影（かげ）か

誰（だれ）が見（み）ているのか？

羽（は）根（ね）有（あ）る子（こ）供（ども）が舞（ま）い　諸人（もろびと）の心（こころ）を焼（や）く

秤（はかり）や物（もの）差（さ）し折（お）り　やり直（なお）しの劇（げき）へ

見張（みは）り案山子（かかし）が並（なら）ぶ　死（し）人（びと）や傀儡（くぐつ）の街（まち）

皆（みな）　指示（しじ）に倣（なら）う様（よう）に　人（ひと）らしく振（ふ）る舞（ま）う

君（きみ）が目覚（めざ）めたなら　棺（ひつぎ）を抜（ぬ）け出（だ）して

運命（うんめい）の外（そと）を見（み）に行（ゆ）く　新（あたら）しい劇（げき）を　始（はじ）める

人（ひと）とは　不（ふ）幸（こう）と幸（こう）　不（ふ）自（じ）由（ゆう）と自（じ）由（ゆう）

伸（の）びては　細（ほそ）くなる塔（とう）　枝（えだ）分（わ）ける大（たい）樹（じゅ）

世（せ）界（かい）とは　情（じょう）報（ほう）の増減（ぞうげん）　だけじゃ無（な）いはず

君（きみ）なら　自（じ）分（ぶん）がいないとして　世（せ）界（かい）に何（なに）を思（おも）う？

君（きみ）の想（おも）う未（み）来（らい）に　やさしいイメージを

君（きみ）の触（ふ）れる全（すべ）てに　やさしいイメージを描（えが）いて

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/