杉貫十械 歌詞集

輪の中

廃屋（はいおく）の方（ほう）へ　飛（と）び立（た）つ

朽（く）ちた足（あし）場（ば）めがけ

縄（なわ）の中（なか）へ　輪（わ）の中（なか）で　灯（ひ）が消（き）えた

甘（あま）い声（こえ）　降（お）り立（た）つ

されどもう君（きみ）はいない

おぼろげな灰色（はいいろ）の中（なか）で

また同（おな）じ夢（ゆめ）を見（み）た

さあ

椅子（いす）を蹴（け）り　ここで羽（は）ばたけば

そっと触（ふ）れ合（あ）う　その指先（ゆびさき）で

これからも　恋（こい）に落（お）ちていて

君（きみ）と廻（めぐ）る　この場所（ばしょ）で

何（なに）も望（のぞ）まないで

寄（よ）り添（そ）うほど　ただ愛（いと）しくて

二人（ふたり）の足跡（あしあと）で

雨（あめ）あがりに描（えが）こう

雨色（あまいろ）のこの街（まち）で

離（はな）れてなお　まだ愛（いと）しくて

答（こた）えを待（ま）つふりをして

空（そら）を眺（なが）めてた

だからシーツに包（くる）まった段（だん）ボールも

髪（かみ）の毛（け）の焦（こ）げた臭（にお）いすら気付（きづ）かない

半（はん）目（め）で見（み）て　叫（さけ）んでは　残念（ざんねん）で

ハサミ握（にぎ）り締（し）め　泣（な）いた

アメリカの風景（ふうけい）画（が）

寂（さび）れた部屋（へや）の奥（おく）を灯（あか）りで照（て）らして

割（わ）れたビンに映（うつ）った

春（はる）が来（く）る事（こと）を待（ま）つ　君（きみ）の

真（ま）っ白（しろ）い壁紙（かべがみ）に

淡（あわ）い赤（あか）のストライプ

細（ほそ）い管（くだ）を満（み）たしたら

繋（つな）ぎとめる命（いのち）とやさしさ

さあ

椅子（いす）を蹴（け）り　ここで羽（は）ばたけば

これからも　恋（こい）に落（お）ちていて

何（なに）も望（のぞ）まないで

寄（よ）り添（そ）うほど　ただ愛（いと）しくて

二人（ふたり）の足跡（あしあと）で

雨（あめ）あがりに描（えが）こう

雨色（あまいろ）のこの街（まち）で

離（はな）れてなお　まだ愛（いと）しくて

答（こた）えを待（ま）つふりをして

空（そら）を眺（なが）めてた

灰色（はいいろ）の街（まち）で

日（ひ）が陰（かげ）る頃（ころ）に

すれ違（ちが）う　人（ひと）混（ご）みに

君（きみ）を見（み）かけて

叶（かな）うなら　その日（ひ）へ

君（きみ）の傍（そば）で

絶（た）えず　その声（こえ）で

僕（ぼく）に聴（き）かせて

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/