杉貫十械 歌詞集

劇中劇に

レコードの針（はり）が跳（と）ぶ様（よう）に　狂（くる）った　フラッシュバック

君（きみ）と二人（ふたり）　映（うつ）る瞳（ひとみ）は　長（なが）い旅（たび）の　様（よう）

風景（ふうけい）はずっと北（きた）で始（はじ）まった　弧（こ）を描（えが）く鳥（とり）と　煙（けむり）撒（ま）く　煙突（えんとつ）と　

海（うみ）沿（ぞ）いの並（なら）ぶレンガ棟（とう）を縫（ぬ）って歩（ある）き　乾（かわ）く風（かぜ）の途切（とぎ）れる場所（ばしょ）まで

外（そと）は　いつしか　深（ふか）い闇（やみ）に照（て）らす銀（ぎん）河（が）の

空（そら）　いつでも　君（きみ）がいたんだ

音（おと）が　響（ひび）けば　青（あお）い原（げん）野（や）に描（えが）く二人（ふたり）の影（かげ）

そうだ　一輪（いちりん）の花（はな）を　君（きみ）が　摘（つ）んでいた

凪（なぎ）の様（よう）に静（しず）まると見分（みわ）けもつきはしない

何（なに）かを酌（く）み察（さっ）したのか劇（げき）の様（よう）に動（うご）き出（だ）す

それら広（ひろ）さの様（よう）に点在（てんざい）する人（ひと）の像（ぞう）を

掻（か）き分（わ）けながら君（きみ）が何（なに）かを探（さが）している姿（すがた）

は　まるで夢（ゆめ）の連（れん）鎖（さ）　内外（ないがい）両端（りょうたん）を結（むす）ぶ輪（わ）

の中（なか）で生（う）まれ別（わか）れ　再開（さいかい）を廻（めぐる）るドラマ

同体（どうたい）か否（いな）かは　気（き）の向（む）くままで　気（き）にもかけずに

どうか君（きみ）は君（きみ）のままで劇中劇（げきちゅうげき）に　迷（まよ）わないで

時計（とけい）はずっと止（と）まった　ままでも　覚（おぼ）え書（が）き一（ひと）つと　君宛（きみあて）の手（て）紙（がみ）と

誰（だれ）もいない街（まち）から街（まち）を　抜（ぬ）けて歩（ある）き　交（か）わした約束（やくそく）の場所（ばしょ）までを

外（そと）は　いつしか　深（ふか）い闇（やみ）に照（て）らす銀（ぎん）河（が）の

空（そら）　いつでも　君（きみ）がいたんだ

音（おと）が　響（ひび）けば　青（あお）い原（げん）野（や）に描（えが）く二人（ふたり）の影（かげ）

そうだ　一輪（いちりん）の花（はな）を　君（きみ）が　摘（つ）んでいた

動画 = https://sn10.jimdofree.com/music/