ヌーディストビーチでつかまえて

海辺にはびしょ濡れの紙コスチュームプレイヤーの残骸が散乱していた。

僕が投げて投げまくって砂浜に着いた時に、もういない。

「ここは俺の土地だから大丈夫だな」

と誰かが言った。

その声が聞こえて目の前を見ると、そこには100万光年離れた日本があった。

「やっぱりこの前みたいに海に落ちろ、な」

紙ヒコーキの着地点。

100万光年後でも僕は海で泳いだことがある。

今はもうここからでることは出来ないが、もしかしたら「この世界に行ける世界」に行けるのかもしれない。

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