登場人物紹介

第10話 主要登場人物紹介

ラクヤ




“共に歩む”のリーダー。容姿端麗で長めの白髪に金色の瞳が目立つ。身長は183cm。年齢は25歳。好きなことはチェス。チェスの腕はかなり強いが、まれに負ける。しかしきれいな試合をすることでは彼の右に出るものはいないとされており、勝っても負けても芸術的な盤面を残すことで有名。ちなみにかなりモテる。




 彼がどういう経緯で冒険者になり“共に歩む”を結成したのかは不明。




 戦闘では“幻想”という異名が表すとおり、幻想魔法を使い、主にギルダ、エリーザ、ジャギルの援護に回っている。ただでさえ実力のある三人の能力を何倍にもすることができる。常に腰に剣を携えているが、最近は戦闘では使われていないので、本人の戦闘力は未知数。




ギルダ




 “共に歩む”の射手。小麦色の肌と紅に染まった髪と瞳は常に色気を発している。身長は169cm。年齢は23歳。男勝りな口調や切れ長な目からきつい性格に思われることが多いが誰よりもビビりで幽霊が苦手。涙もろい一面も見せることが多い。同性のエリーザと仲がよい。




 実はラクヤの次に“共に歩む”に入った副隊長とも言える存在。ビビリなところもあるので年下のエリーザやジャギルからもいじられることもあるが、ラクヤが無鉄砲な行動を起こした際には皆をしっかりと引っ張る存在で“共に歩む”に限らず、冒険者からの信頼も厚い。




 戦闘では“無駄なしの射手”と呼ばれる通り、一切矢を外さない。魔法も得意であらゆる属性の魔法を矢に込めることができ状況によって使い分ける。回復属性を纏わせれば痛みの代償に矢が貫いた対象を回復する。敵に近づかれても懐に忍ばせたナイフで返り討ちにする。ナイフの扱いも一流。




エリーザ




 “共に歩む”の聖女。彼女は金髪碧眼という特徴や整った顔立ちも相まって男性からも好意を寄せられることも多い。しかし誰一人としてその牙城を崩したものはいない。身長は157cm。年齢は18歳。




 貴族の生まれで常に敬語で話したり、食事の際の作法が美しいなど随所に育ちの良さが垣間見える。お金が大好き。しかし昔はお金には興味がなかったらしい。かなり有力な貴族だったらしいがなぜ冒険者になったのかは不明。“共に歩む”にはギルダの次に入った。




 戦闘では手に持った錫杖で近接攻撃をしたり、距離が遠ければ遠距離攻撃をしたりと万能な攻撃手段で相手を翻弄させる。また怪我を追っても、他人を回復することができない変わりに、自分を回復する魔法に長けているため、ゾンビのようにすぐに襲いかかってくる。美しい見た目と裏腹に“進撃の聖女”と呼ばれるのはこの戦闘方法が由来している。ちなみに本人はこの異名が本当に嫌い。




ジャギル




 “共に歩む”の剣士。瑞々しい黒髪黒目を持つ少年で、顔は幼さを残しながらも非常に整った目鼻立ちをしている。身長は163cm。年齢は15歳。感情の起伏が少ないが、“共に歩む”と過ごすようになって表情が豊かになった。子供扱いされるのが嫌い。食べ歩きが趣味だが、美味しいと言ったことがない。




 彼も貴族の生まれだった。彼の“人喰らい”という異名は人間を食べたことがあるからという理由だが、真偽のほどは不明。貴族だったのにも関わらずなぜ冒険者となったのかも不明。




 彼の戦闘方法はシンプルで、刀を使った近接戦闘を主としている。対象を必ず殺めるという明確な意思で確実に急所を狙っているのにも関わらず、その剣技は美しく剣舞のようにも見える。多くの冒険者がその姿に憧れをいだき刀を使ったが、扱いの難しさに断念した。


刀の名前は“流れ雲ながれくも”。刀を上に受けると研ぎ澄まされた刀身に空が反射し、雲が滑るように流れるのでそう命名された。




 ライヤー




 “共に歩む”を支える馭者。栗色の髪に、栗色の瞳で質素な顔立ちをしているが、優しく全てを包むかのような雰囲気を発している。身長は178cm。年齢は28歳。ラクヤとは長い付き合いでギルダが“共に歩む”に入る前から知り合いだった。




 ライヤーは“共に歩む”には入っていないが、“共に歩む”がここまで有名になったのは馬の扱いに長けたライヤーの実力があってこそ。




 平民の生まれで、曽祖父の代から馭者として生計を立てている。代々受け継がれたブラッシングは洗練され、馬や見る人を引きつける魅力がある。冒険者からの信頼も厚い。飲みの席になるとしっかりと盛り上げてくれるので、優しさと陽気さをかね備えた友人としても大人気の人物である。なぜかラクヤの幻想魔法が聞かない。本人にもその理由がわかっていない。




 ライヤーは戦闘に参加することはない。というよりも“共に歩む”を各地に連れて行くのが彼の戦闘。


“共に歩む”が馬車の中で飲み会をしているなと思えば、邪魔にならないようスピードを落とし、振動を少なくしている。逆に全員が起きて暇しているときにはスピードを上げるなどとてつもない気遣いをしている。当然“共に歩む”もその気遣いに気づいてはいるが、きっとそれでも気づいていない気遣いが山程あるんだろうなと感じている。




“共に歩む”はライヤーの給金を一切渋らないが、ライヤーはお金が目当てで“共に歩む”といるわけではないので、最低限馬の世話ができる給金を貰えれば彼自身は無給でも仕事をする。ライヤーが“共に歩む”と一緒にいるのは、ラクヤの“夢”を実現したいから。

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